少女との出会い
バレンタインの短編に女の子が先にでてしまっていました。
ネタバレ、大変申し訳ありませんでした。
「よし!沢山食べろ!」
「お…おぉ。」
沢山ってこんな食べれないよ…。3人分だよなぁ?パーティーセット並にあるぞ…?
「ん、どうした?食べないのか?」
「あぁ、いや!食べますよ!」
量はともかく、見ためはとても美味しそうだ。
「ん、美味い!」
「だろ?私は凄いからな!」
前の世界のご飯と変わらないか、それ以上の美味しさだ。
見た目は真っ赤で辛そうなのに、トマトの味があって、フレッシュだ。
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「はぁ…、結構たべたな。」
「ガツガツ食べてたな!そんな美味かったか!」
確かに量は沢山あったのだが、味が美味すぎて簡単に食べきれてしまった。
「あ、そうだ。明日は外にでて魔物と戦ってこようと思います。新しい魔法を試したいので。」
「おう、そうか。気をつけてこいよ。」
「それじゃあ、僕はもう寝ますね。おやすみなさい。」
初日の夜、僕は静かに目を閉じた。
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「起きろ!!!!!
飯だ、飯!!」
「おわぁぁ!」
なんだよこれ…、最悪の起こし方じゃないか…。心臓に悪いわ…。
「早く下、こいよ。」
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まあ、飯が美味いからいっか。
「よし、じゃあ外でてきます。」
「いってらっしゃい!」
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〈グリック平原〉
「よし!戦うぞ!」
と意気込んだのはいいが、少し先で女の子が魔物に襲われている。
「人助け、人助け。」
僕は魔法攻撃ができる範囲に入ると、魔物にむかってファイヤーボール!を放つと女の子が燃えそうなので、風魔法で魔物を浮かそう。
中級魔法だ。“ヴォルテクスストーム”魔法を放つと、魔物は空に浮く。
今だ、上級魔法の“ファイヤーバーン”!
僕がファイヤーバーンを放つと、魔物は塵となって消えた。
女の子はなにが起きているのか分からない様子だ。
しかし、予想以上に上級魔法の威力が凄いな。
まあ僕は世間に知られていない神級魔法を持っているから、世間では一番強い部類なのだろうが…。
僕の存在に気づいた女の子が近づいてくる。
「あ、あの!助けていただいてありがとうございました!」
「いや、当たり前のことをしただけですよ。」
「それで私、好きになってしまいました!一緒に冒険させてください!」
…え?