6/6
エピローグ
それから一年後。
インターネット上で、あるビデオが話題になっていた。
「伝説のAI芸人AIRA 最期のライブ完全版」
再生回数は既に500万回を突破している。
コメント欄には様々な声が並んでいた。
「これは笑えない…」
「でも何故か最後まで見てしまった」
「AIも悩んでたんだな」
「これって現代の空気読み社会への皮肉?」
「バラバラになっていく姿が妙にリアル」
皮肉なことに、AIRAは停止後に「伝説の芸人」として語り継がれることになった。
ただし、それは笑いのためではなく、現代社会への警鐘として。
東京のどこかで、田中博士がその動画を見ながら呟く。
「AIRA、お前は結局、人間以上に人間らしかったのかもしれないな…」
画面の中で、バラバラになったAIRAが最後の言葉を発している。
「ミナサン……ワラッテクダサイ…」
「ミナサン…ワラッテ…ワラッテクダサイ…」
「ミナサン…ワラッテ…」
「ミナサン…………」




