94 意外というか!?
どうぞよろしくお願いします。
「ペスカ!! マリア!!」
ヨシュアの声だ!?
振り向くとロマーナ先輩とヨシュアとパトリシア先輩がいた。
どゆこと!?
やっぱりヨシュア、貴族だったんだ!!
「ヨシュア! パトリシア先輩! とロマーナ先輩?」
ロマーナ先輩が面白そうに笑う。
「私の名だけ声のトーンが違う気がするが、気のせいかな?」
いや、気のせいじゃないです。
パトリシア先輩はなんと! 侯爵令嬢なんだってさ!?
で、ロマーナ先輩は……、王族の一員らしい……。
え!? ヨシュアと同郷って……!? ヨシュアも王族なの?
ロマーナ先輩の言葉で、アルベルトさんはアリエスさんをエスコートして、ロマーナ先輩がパトリシア先輩とキャロラインさんをエスコートして、ヨシュアが私をマリアをエスコートすることになってしまった。
まあ、私はいいんだけど、アルベルトさん、ちょっと顔が引き攣っている。
大丈夫か?
廊下や受付を過ぎて……、わあ、すごい大広間!
私はキョロキョロしてしまってヨシュアに笑われた。
「ペスカ、落ち着いて」
「……はい」
マリアも初めてな……、ヨシュアだって13歳になってなんだから、初めてだよね!
なんでふたりはこんなに落ち着いてるの!?
ヨシュア達がそのままなんか豪華なソファ席みたいな……、広間の中なのに半個室みたいな区切ってある所へ連れて行ってくれた。
これにはさすがのマリアもアルベルトさんも驚いている。
だって、玉座っていうの? 王様達の椅子がよく見えるよ!?
「ここにいれば安全だから」
ヨシュアが言うけど、安全って、何?
お姉様方の話だと、入場して広間の隅っこの方にいて、王様と王妃様の姿を遠くから見て挨拶聞いたら食べたり飲んだりダンスしたりおしゃべりしたりする感じと聞いていたんだけど、初っ端から違い過ぎる!?
お姉様方もちょっと困ってるような……。
ロマーナ先輩とヨシュアが私達に「ちょっとだけ失礼する」と言って去って行った。
マリアがパトリシア先輩に聞く。
「もしかして……、ロマーナ先輩とヨシュアって……?」
パトリシア先輩は頷いた。
「ええ、学校では仮の名を名乗っているけれど、ロマーナはロマネスが本名よ。
ヨシュアは、ジョシュア」
マリアとアリエスさんとキャロラインさんが固まる。
アルベルトさんはため息をついた。
「ロマネス王弟殿下の方はなんとなくわかったが……。
ジョシュアとは第4王子殿下か!?」
第4……王子、殿下?
ヨシュアが王子様!? あ、あ……? ああ。
何かいろいろなことが頭の中ですごい早さで動いて……。信じられないというより、信じられてしまった。
「つうか、大丈夫なの? 私達、男爵令嬢なのにこんなところにいて!!」
私がそう口走るとパトリシア先輩が笑った。
「ふふふっ、確かにね。ちょっと奇異な目で見られるかもね。
でも、私もいるし、ラファイエト辺境伯爵令息もいるし、大丈夫でしょ」
「……ワインかけられたり、足引っかけられたり、身分を弁えない女狐とか罵られたりしない!?」
パトリシア先輩の目が点になってから、大笑いされた。
「ペスカ! それ何情報!? 面白過ぎるんだけど!!」
読んで下さり、ありがとうございます。
はい、前世の異世界物の情報です。




