85 キルシェの話(中)
どうぞよろしくお願いします。
「あんた、一護の後を追ったでしょ。
あんたが病院の屋上で凍死寸前で見つかって、結局、次の日に亡くなったって聞いたわ。
私だけバカみたい。
一護が死んだことをあなたのせいにしたかったのに!! あなたが逃げるから!」
「逃げたとかじゃなく……。一護が死んだことに打ちのめされてて。
私のせいかもって……。それでひとりになりたくて屋上に行ったの。
後を追おうとかそんなことは!!」
「でも、すぐ転生して、そばにへばりついているじゃない。
私の場所を、学校でのフレイの隣っていう場所を、奪って!」
「私は、奪うとか、そういうことじゃなくて……」
そうか、やっぱり私はあの後、死んだんだ。
だから、フレイと同い年で1日違いの誕生日……。
ん? ならキルシェは? 2年後くらいってこと?
「ふん、私はあの後、一護のいない世界で高校生になって。
高2の時死んだの。乗っていた電車が事故を起こしてね。
その時、一護にもう一度会いたいって強く願ったの。
……あれから、他に付き合った人も何人かいるけど、結局……。
私のことを好きになってくれなかった一護が、一番好きだったから。
そうしたら、この世界に生まれて、フレイがいたの。わかるわよね、あんたなら……」
「やっぱり、好きだったんだね」
「うん、だから、あんたが邪魔だった」
「私はただの友達だよ。それこそゲーム仲間というか、男友達みたいな。
私は……、将来、大人になったら一護は智恵理を選ぶと思ってた。だから……」
「そうね。前世では百果は将来なんて考えられないくらいとんでもなく病弱な子だったもんね。
でも、今は違う。
フレイが10歳の時、守護神とスキル判定から帰ってきたフレイはなんだか今までと違ってた。
聞いたら、何か懐かしい感じのする子に会った、一緒に王都の学校に行けるんだって。
あんたのことでしょ!
また同じ……。
一護の父は私の父の会社に勤めてて、一護は私のこと社長の娘で友達でもあるし、気にかけて守ろうとはしてくれてた。
私は彼が好きだったから、何とか私のことを好きになってもらおうと思って、できるだけそばにいて……。
なのに百果が急に現れて!!
また同じなの!?
あの時、私の家でクリスマスパーティーをしようと誘ったのに断られたのよ。
百果に直接会って話がしたいからって。
私は病院の坂の下で待ちぶせしてて……」
「待ちぶせ?」
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