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83 A級試験(後)

どうぞよろしくお願いします。

 キルシェがテントの方へ誘導されて怪訝そうな顔をしている。


 私はため息をついた。


 少しするとテントの中からアンジェリカ先輩が顔を出し、何人かのベテラン魔法使いや魔法騎士がテントに入ったり出たりする姿が見られ、キルシェは両脇を魔法使いと魔法騎士にガードされるように出てきて、学校の方へ向かって歩いて行った。


 見学していた生徒達は話しを始め、ざわざわが大きくなっていく。


 学校のテストの責任者である先生が「全試験が終了しました。結果は一週間後に連絡します。解散!」と言ったので、みんなのろのろ立ち上がり、首を傾げたり、ひそひそ話をしながら散って行った。


 私はアンナ先輩とマリアとシーナとジュノーと女神寮へ向かって歩き出した。


 途中でエースに会い、マリアとジュノーとシーナは魔神寮の方へ話をしに行くことに。


「私は帰る」


「ペスカ、あなたのせいじゃないんだからね!」

 

 マリアにまた言われ、頷いた。


「うん」


 アンナ先輩が「私がちゃんと見とくから!」とマリアに言い、マリアが苦笑いして「じゃあお願いします」と言った。


 アンナ先輩とみんなが魔神寮の方へ向かうのを少し見送って、歩き出す。


「で? 今度は何を拗らせてるの?」


「拗らせてるわけじゃ。

 専属ヒーラーを解消するにはどういう届け出が?」


「……キルシェが不正して捕まったのは明白じゃない。

 あなたがヒーラーをやめることはない」


「さっき、決めたんです。

 キルシェのことは関係なく、専属ヒーラーをやめないとって。

 私はフレイとは友達だと思っていて、これからもそうです。

 だから、専属ヒーラーにさっき話したような恋愛関係が絡むのであれば、解消します」


 アンナ先輩が目を丸くする。


 ん? そんな変なこと言ってるかな、私?

 その気がないのなら、ヒーラー降りるべきでしょ。


「ペスカは……、フレイのことが好きではないの?」


「フレイは友達です。大切な友達。だから、私がいるせいで、フレイが恋する人と出会えないのは、悪いことだから……」


 アンナ先輩がため息をつく。


「うーん、よくわからないな」


 その時「ペスカ!」と遠くから声を掛けられた。


 声の出所を探すと、アンジェリカ先輩とザカリー先輩が走ってくる。


 私達はそちらに向かって早足で合流する。


「ペスカ、一緒に来て!

 キルシェがあなたと話したいそうよ」


読んで下さり、ありがとうございます。

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