8 寮対抗お茶会合戦?
どうぞよろしくお願いします。
アンジェリカ先輩のお部屋は個室だった。
私がキョロキョロしていると「寮長になると個室が、この部屋が使えます」と教えてくれた。
そして、なんでみんなが私達の部屋に押しかけて大騒ぎしていたのかについて聞かれ、正直に最初は2年の女子が女神寮に魔神寮の男子を呼びたいからということから始まったことを話した。
「はあ、そんなことになってたなんて……。
あなた方1年生の時、確かにお茶会はありませんでした。
それは前寮長のマニュエル様が女神寮は『清く正しく美しく』あらねばと他の寮との関りを制限していたからです」
そうなんだ。
「ですが、私は以前の3寮が切磋琢磨してお茶会を開催し合うのに憧れがあります!
今回、魔神寮がその過去のお茶会合戦の先陣を切ったのです!」
は、お茶会、合戦!?
私は話がよくわからなくなってきて、マリアをちらりと見た。
マリアは真面目な顔をしている。
「そんな時に2年生だけの腑抜けたお茶会なんぞ催してみなさい!
何を言われるか!」
えっ?
私はヨシュアを見た。
ヨシュアもちょっと困った顔してる。
「何か質問でも、ぺスカさん!」
「はひっ!
合戦というからには、それぞれの寮で全学年のお茶会を開催するってことですか?」
「そう、その通り!
まずは魔神寮がその伝統的スタイルのお茶会で絶対的覇者な威厳を見せつけようと……。
あなた方が招待されたのなら話が早い。
私と一緒に行き、しっかり視察、偵察、観察、評価して、匹敵、いえ、それ以上のお茶会を今年度こそ女神寮で開催するのです!」
「えっ?
お茶会の実行委員? 2年なのに?」
ヨシュアが呟く。
「2年もへったくれもなーい。
2年前、先々代イザベラ寮長の時に女神寮でお茶会禁止となったのです。
女神寮だけお茶会鎖国状態なのです!
そのため、今は招待状を貰うのすら大変な状態で……。
あなた方3人招待して頂けて、本当にラッキーなのですよ!」
ええ、お茶会ってそんな力入れるもの!?
確かに他の寮で文化祭みたいなのしてるな、とは思ったけど。
その後、副寮長のパトリシア先輩が話に参加してくれて、何とか話がつかめた。
どうやら、毎年それぞれの寮がお茶会を開いて他の寮と交流を深めていたんだけど……。
神寮はどちらかというと男子が多くて優美さや上品さに欠け、悪乗りしちゃったり……。
女神寮は女子が多すぎて騒がしくトラブル続出。高い声で特定の男子に集中して話しかけたりして、頭が痛くなったと苦情が出る始末。
結局、男子が少し多めの比率である魔神寮が、女子の目線もあるし、ちょうどいいお茶会のレベルってことらしい。
それを先生方がジャッジして優秀な寮にはご褒美があるんだそう。
一昨年の寮長、去年の寮長は、もうあきらめて最初から戦うことをやめたということらしい。
でも、アンジェリカ先輩は……、現寮長はあきらめてない。
経験が途切れてしまったところは、新しい意見を入れて、またお茶会を作り上げていけばいい!
そういうことらしい。
で、まんまとトップバッターの魔神寮のお茶会に招待されたのが私とマリアとヨシュア……。
アンジェリカ先輩は副寮長の4年のパトリシア先輩を連れて行くそう。
この5人で、視察……。
えーっ?
ロマーナ先輩問題はどうなるんだ!?
読んで下さり、ありがとうございます。
なんだか熱い体育会系? な寮長が出現しました。
大丈夫か?




