↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
70/418

70 誤解は解けたけど

どうぞよろしくお願いします。

 学校長や先生方は机の方に席が作られていてそちらに座った。


 私とフレイはそちらに向かい合うように置かれていたソファにふたりで座っていて、隣に置かれていたソファにキルシェとダン村の村長が座る。


 学校長が口を開いた。


「さて、いろいろお伝えすることはあるのですが、まず学校へ訴えられていた苦情の件から報告していきましょう。

 魔神寮の3年生フレッサ・ナーベイに女神寮3年生のペスカ……、当時はペスカ・リオでしたが今はペスカ・ハウアーとなりましたので、ここからはペスカ・ハウアーで統一させて頂きます。

 ペスカ・ハウアーが必要以上に付きまとっていたという件ですが、それぞれの寮と学年に確認を取りました。

 ペスカはフレッサのヒーラーでもあり、同じ演習チームであることから親しく友人として付き合っていたがそれは常識の範囲内であり、問題はなかったと確認できました。

 フレッサの婚約者である1年生のキルシェ・ダンが心を痛めていたということですが……。逆にキルシェがフレッサに対して彼の負担となるような付きまとい行為を行っていたという証言もたくさんありました。

 特に魔神寮ではキルシェの行為がとても迷惑だった、寮や周囲に対して非協力的で学生として問題があるのではないかという証言も多く……。

 学校としてはキルシェ・ダンから出されていた苦情を精査した結果、ペスカ・ハウアーはフレッサに対しての付きまとい行為をしていないと結論付けます。

 ペスカ、フレッサ、3年の最後の演習を一緒に行かせてやれなかったこと、本当に申し訳ない。

 このことを受けて、キルシェ・ダンから提出されていたフレッサ・ナーベイとの婚約の書類を不受理として差し戻すことにしました」


「……なんですと?」


 村長が顔を歪めて叫んだ。


「フレイの両親がした約束だ! 息子が守るのは当たり前だろう!

 ナーベイ家はうちの娘を傷物にする気か!

 そんなことは、到底受け入れられない!!

 キルシェは婚約者としてフレイに接していただけだ。周りの奴らが悪いんだろう!」


「ダンさん、学校としては不受理にすると言いました。

 学校は精査した事実のみを証言し、その婚約契約に関しては、何も判断しません」


 ん?

 証言ということは、竜騎士団の訴えには学校として協力するけれど、判決が出るまでは判断しないということかな?


 キルシェは難しい顔をしていた。


 うん、気持ちわかる。

 学校長、言い方回りくどい、わかりにくい。


 でも、村長が怒っているから自分達が不利で逆に責められていることはわかったんだろう。


 ミクラ団長が竜騎士団文官と一緒に立ち上がった。


「竜騎士団団長ミクラ・クラーチです。

 団員であるフレッサ・ナーベイより親が勝手に借金を申し込んだ家との婚約を結んでしまい困っているとの相談を受け、国に申し立てを行っていました」

 

 村長が「王立竜騎士団が!?」と喘ぐように言った。


 フレイが職場に相談するとは思わなかったのかな?

 まあ、借金とか絡んでるし、恥ずかしいとか名誉や評判に関わるからと泣き寝入りするケースもあるだろう。

 ナーベイ家の御両親はそうなのかもしれないけれど、フレイは違うもん。

 嫌なことは嫌だと戦うよ。

読んで下さり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。