↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
49/418

49 前世と今生で得たもの

どうぞよろしくお願いします。

「ペスカが本物のお相手さんだろう。

 そうは思えないだろうか?」


「それはないですね!

 フレイと私はずっと友達ですから!

 出会った10歳の時からずっと!

 フレイにも私に対して申し訳ないとか責任を取ろうとか思って欲しくないし」


 うん、私は前世で一護にいろいろなものを貰った。

 そして、今生で前世では得られなかった、同じ学校に通い、そばにいて友達として過ごすということまで……。

 もうこれ以上は望まない。


 フレイを私なんかに縛られず、自由にしてあげたい。

 私といたら15歳で、また命を落とすことになるかもしれない。


 あの事故がなければ、智恵理と一護は年齢を経て恋人になって、結婚をして、いたと思う。


 前世でも今世でも、私が異質で、存在してはいけなかったものなんだろう。



「それは君の本心なのか?」


「はい、私はフレイに生きていて欲しい、自由に」


 ジョイが私に頭をすり寄せてきた。


「ありがとう。心配してくれてるの?」


「ジョイも私も、ペスカがフレイとオーバのお相手さんだと思っているよ」


「ありがとうございます。

 でも、きっとこれは違うんです。私にはわかります」



 そうだ。

 前世では……、一護は私の知らない学校での姿も、学校での交友関係も、そう、智恵理以外の女の子との恋だってあったかもしれない。

 私が前世に続いて今世にもついてきてしまったことで、きっと運命がおかしくなってるんだ。


 

「ずっと……、何か君達には違和感はあった。

 それが、ペスカのほうがフレイを受け入れていない、とは……。

 あるならばフレイの方の環境のせいかと……」


「すみません、私も思い切りが悪くて……。

 15歳になるまでは傍にいても大丈夫かな、なんて思ってしまったり……」


「15歳?

 5年生に何かあるのか?」


 私は曖昧に笑った。


「竜騎士と竜から離れようとしている君に、竜のことを教えるのは……、どうなんだろうか?

 しかし、よくわかれば君自身の決意も変わることがある?」


「竜のことは教えてもらいたいです。

 私はフレイとオーバの友人ですから。それは変わらない。

 それに、本当のお相手さんが現れた時、何かお手伝いできると思うし……」


 その時、ジョイが頭を上げた。


 本当にドラゴンは敏感なんだな。

 遠くの空にドラゴンが見えた。

 こちらに向かって来ている。緑? アルベルトさんとリーフ?


「パトロールですか?」


 私の問いかけに首を傾げるジェラルドさん。


 やがて、草地に緑に輝くグラスドラゴンとアルベルトさんが滑空してきて着地した。


 ジェラルドさんだけ走って行く。


 私はその場で立ち上がったけれど動けなかった。

 なぜかジョイが私の足元に尻尾を回してきて、身体をすり寄せてきたので動けなかったのだ。


 何か、リーフを警戒しているのか?


 昨日、私の手を舐めて来た時に、隣にいたジョイが息を大きく吐いて……。

 警告? 威嚇?

 私を守ろうとしてた?


 オーバに仲間意識があるのかな?


「ふふふ、ジョイ、ありがとう」


 私の言葉に自分の頭を私の頭にぐりぐりしてくる。

 私も楽しくなってぐりぐりし返した。

読んで下さり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。