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4 ジョブ?

どうぞよろしくお願いします。

 えっ? スキルは癒しの力で……。聖女ってなに?


 私はどうしていいかわからず、挙動不審になり水晶玉から手を離してしまった。


 光と浮かんでいた表示が消える。


「「ああっ!」」

 

 今度は残念そうな声が聞こえて、びくっとした。


 紙にスキルを書いたものを見ると『癒しの力』『聖女』と書かれている。


 ダブルスキル? レア?


 教会から出ると、判定終わりの子達の方へ進んだ。


 スノウがこれから判定の子達の方で興味いっぱいという表情でこちらを見ていた。

 にこっと微笑んで見せた。

 うん、痛いこととかはなかったし。



「ぺスカ、どうだった?」


 同じ村のライオネルに声をかけられた。


「守護神は予想通り女神様だった。

 スキルは癒しの力……。ライオネルは?」


「俺は神で、鍛冶のスキルだ」


「わあ、おじさん喜ぶね。ライオネルも鍛冶屋を継ぎたいって言ってたもんね」


「ああ、でも、その癒しの力ってのは?」


「なんか、もうひとつあって、聖女って書いてある。これもスキル?」


「聖女!?」


 近くにいた子にびっくりしたように言われて驚く。



「そうなんだけど……」


「聖女なら王都へ行くんじゃない?」


 その言葉に一気に不安になる。


「そうなの?」


 そこへフレッサ君が来た。


「王都へ行くのか?

 俺もそうらしい」


「そうなの?」


 フレッサ君が笑った。


「大丈夫か?

 さっきから、そうなの? しか言ってないぞ」


「そう……?」


 ライオネルが「君は?」と聞いてくれた。


「俺はダン村のフレッサ・ナーベイ。フレイと呼んでくれ。

 魔神、ドラゴンをテイムする力、竜騎士と判定された。

 その子はぺスカだろ?」


 私は頷く。


「よろしく、ぺスカ」

 手を差し出され、あわてて握手した。


 全員のスキル判定が終わり、説明があった。

 スキルにジョブまで指定されていることがある。

 レアスキルによってはジョブまで決定されてしまうことがあるんだって。


 私やフレイはこのパターンらしい。


 そういう子は王都の学校へ行くそう。


 ダン村のフレッサ。レミ村のぺスカ(私)。ノア村のイエッサン。


 私の守護神は女神だけど、フレッサとイエッサンは魔神だった。


 イエッサンはフレイともう仲良くなってて、私も紹介してもらう。


「エースと呼んでくれ」


「エース?」


「本当はイエスと家族に呼ばれていたんだけど、妹が小さい時に『エース』と呼んでいて……、それが定着しちゃった」


「ふふふ、素敵だね。エース、よろしく。

 私はそのままぺスカってみんなから呼ばれるから!」


「次は3人、学校に行く時だな!」


 フレイが言って、3人で握手した。


 ちなみにエースのジョブは魔法騎士だった。



 レミ村のみんなの所に戻るとスノウが「何か楽しそう」と言う。


 帰りの荷馬車の中で話をすると、スノウの守護神も女神で、手芸の力と出たそう。


「まあ、手芸は好きっちゃ好きだけど……。地味よね。

 ぺスカの聖女って何?」


 私は首を傾げた。

 確かにあまりに伝説っぽいジョブ。

 すごく大きな教会に聖女がいるところがあると聞いたことはあるけれど、実際何してるのかよくわからない。

 ゲームだと回復のカードだったし、ヒーラー的な感じ?


 荷馬車は村長の家に到着し、それぞれ迎えに来ていた親と一緒に頂いた紙でスキルを確認して村の戸籍簿に記入してもらう。


 私と父は最後まで残された。


読んで下さり、ありがとうございます。

ここからは1日1投稿を心掛けて、ゆっくり話を進めていきたいと思います。

1話を短めにしたので、1日2投稿ぐらいはできるかなぁ……。

お付き合いいただける方はどうぞブックマークをよろしくお願いします。

すごく励まされるんです。私が、頑張れる。

どうぞよろしくお願いします。

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