39 ジェラルドさんの話(後)
どうぞよろしくお願いします。
私はジェラルドさんに正直に、私がユミエラ達を追わせまいとフレイムドラゴンの前にひとりで飛び出してしまい、話しかけていたらじゃれつかれて、涎かけられて、それを見たフレイが追いかけてきて私を助け(?)ようとして、なんか睨み合いになったと思ったら仲良くなってたことを話した。
「……オーバは最初からお相手さんを見つけていたのですね。いや、それはフレイの方か?」
「その、お相手さんっていうのは、私のことですよね?
オーバに好かれているってことですか?」
ジェラルドさんが笑って「今度それはゆっくり話しましょう」と言った。
オーバを竜舎前の運動場へ出して、一緒に走ったりする。
楽しい!!
ジェラルドさんは竜騎士団の方でフレイの訴えをきちんと王宮の方へ提出してくれ、竜騎士団の文官が対応してくれているから、時間はかかるかもしれないが無事に解決できるだろうと言ってくれた。
学校の方も同時に動いてくれていると。
「……相手はダン村の村長ですよね。
私の家族がいるレミ村と同じ教区で。
両親や兄弟に何か影響が出ていないか……、少し心配です」
ジェラルドさんには友人には言えなかった、気になることや弱気なことを話すことができた。
とっても不思議な人だ。
「そうですか……、それは心配ですね。
ペスカが聞いても『大丈夫だ』と言いそうですしね」
私は頷いた。
その通り、そういう両親なのだ。
午前授業の終わりの時計の鐘の音が聞こえてきた。
私は慌てて帰る挨拶をすると、オーバに「またね!」と手を振りながらカバンを取りに行き、女神寮に戻った。
昼食を食べる。
寮で昼食を食べる子は少ない。
1年生が数人かな。
慣れてくるとみんな学校の食堂に行っちゃうから。
私は1年生達と話をしながら食事した。
授業のこと、魔法のこと、そんなことを質問されたり答えたり。
1年生を見送り、午後の授業が始まる時間になると人通りがなくなる。
私は寮を出て学校へ向かう。
ヨシュアが放課後をよく過ごしている薬科教室は温室と畑の間に建てられている。
温室の仲間みたいな、不思議な建物。
薬草の葉などを乾燥させるのに日差しがたくさん入るように、温室と同じようにガラスを多く使った窓の覆い建物になっているそう。
入り口のドアをノックすると、すぐにヨシュアが開けてくれた。
「いらっしゃい、待ってたよ」
思ったより広くて明るい。室内なのにちょっと外にいるような不思議な感じだ。
「こんにちは、ヨシュア。
ヨシュア、忙しいよね。寮で全然会えないからさ」
「ああ、チーム変わったからな」
「うん、よろしくね。ヨシュアが入ってくれるなら安心」
「ペスカと同じことはできないけどね。
ケビンは不満に思ってるけど、それは仕方がない」
「ああ、それはごめん。負担かけて……」
「本当だよ。
今度何か埋め合わせしてもらわないと……」
ヨシュアのチームは他にもヒーラーがいるので、うちのチームにヨシュアが移動してくれたのだ。
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