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3 守護神とスキル

どうぞよろしくお願いします。

 この世界では黒髪黒目は珍しい。でも、日本人としては見慣れている。


「フレイ、どうしたの?」


 その男の子の近くの女の子が呼びかけてた。


 フレイという名前なんだ。

 その時はそう思っただけだった。



 ひとりずつ名前を呼ばれて教会の中へ入って行く。


 何人か呼ばれて、出てくるとその村の子どもがその子の周りに押し寄せ、なんだか騒がしくなってきている。


「ダン村のフレッサ! フレッサ・ナーベイ!」

 

 あの男の子だった。


 本名はフレッサなんだ。苺なんて、かわいい名前。

 だから、フレイって呼ばれてるのかな?


 フレッサ、苺。いちご……、一護?


 私ははたと思い当たる。

 もしかして、彼は一護が転生した子なんじゃないだろうか?

 

 いや、そんなこと……。



 フレッサ君がスキルが書かれた紙を持って出てきた。

 ダン村の子ども達が取り囲んで、話し出す。

 なんか盛り上がってる!?


「レミ村のぺスカ! ぺスカ・リオ!」


 私は弾かれたように返事をして手を挙げた。


「はい! 行きます!」


 フレッサ君の周りの子をかき分けて通り抜けてた時、手を掴まれた。

 見るとフレッサ君だった。


「……ぺスカ?」

「はい、ぺスカです」


 その時、受付の人が「ぺスカ・リオ!!」とまた叫んだ。


「はい!! ここにいます!」


 私は慌ててすっごい大きな声で返事した。

 フレッサ君も手を離してくれたし、周囲の子も道を開けてくれた。


 私がゼーゼーしているのを見て、受付の人が子ども達に言った。


「スキル判定の終わったものはこちら側の壁沿いに座っていなさい。

 まだの者は呼ばれたらすぐ来られるように!」

 

 ごちゃごちゃしている子ども達に指示をしてくれた。


 その間に私は息を整えられ、落ちついて教会に入ることができた。



『マジックゴッド&モンスター』の世界には神が三柱いらっしゃる。


 神、女神、そして魔神だ。


 みんなこの三神の誰かが守護神であり、それにちなんだスキルを頂いている。


 神だと農業とか狩猟とか商業とか。

 女神だと工芸、料理、歌とか。

 魔神だと武術や攻撃防御系の魔法、魔物をテイムする能力とか?


 生活魔法の能力はまた別で個人差はあるけれど、ひとりひとつ以上は適性を持っている。

 だから、人間は助け合って生きていかなくちゃならない。



 まず守護神判定の水晶玉に手を翳すように言われた。


 これはたぶん女神だろうな、と思っていた。


「ぺスカ・リオ、守護神、女神」


 うん、想定通り。


 次にスキル判定。


 さっきより大きな水晶玉があり、それに触るように言われた。

 手のひらをぺったりつけるように言われ、ついているか確認までされた。


 係の人が離れて少しすると水晶玉が光り風が湧き起こる。


 字のリボンみたいなものが風に舞うように私の周りを旋回し始めた。


 これは実物? 映像みたいなもの? でも、風は本物だし!?


 私は目をつぶってしまう。


「「ああっ!」」となんか驚くような声が聞こえて、そっと目を開けた。


『癒しの力』『聖女』


 えっ? ふたつ?


読んで下さりありがとうございます。

つうか、あらすじとかでも『聖女』というのはネタバレしてました。

ここまで駆け足で投稿しましたが、少しでもどうなるのか思っていただけたら、ブックマークをどうぞよろしくお願いします。

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