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181 ハーブのお願い(前)

どうぞよろしくお願いします。

「マリアの所って……、モリソン商会だっけ?」


 ハーブが言った。


「うん、そう、モリソン商会、知ってる?」


「マリア、今日そこにいるんだ。

 あの、マリアとペスカにお願いしたいというか、相談に乗ってもらいたいことがあって……」


「じゃあ、一緒に行ってみる?

 カフカはどうする?」


「えっ、俺も行っていいの?」


「どうだろ? 大丈夫だよね?」


 私はヨシュアを見た。だって、ヨシュアは行くでしょう?


「大丈夫だと思うよ」


「だって!」



 お父様が馬車の手配をしてくれている時、フレイが私に言った。


「一緒に領地へ行くの楽しみにしている」


「そうだね。あ、行きの最初だけジョイに乗っていい?」


「は!? なんで!?」


「……ちょっとお父様と話したいことがあって。

 最初の休憩までで、いいからさ」


 フレイが渋々頷いてくれた。


「じゃあ、お父様にそう話しておいて!

 明後日だよね。学校へ迎えに来てくれるんでしょ!」


「ああ、その予定」


「朝食食べたら、竜舎で待ってるね!」



「お父様、では、明後日! 学校で待っています!」


 挨拶して馬車に乗り込んだ。



 馬車の中で「腹減ったなー」とカフカ。


 あ、もうそろそろ昼食の時間か!  

 食事時に押しかけるのも………。


「何か、マリアのうちに買って行く?」



 カフカの希望で王都通りにできたという大きなパン屋さんへ行くことに。

 馬車を停めるところもあるんだって。

 御者さんにお願いして、そこへ寄ってもらう。


 あれ、ここ、前、カペー商会……。


 とても大きなお店で、サンドイッチの種類もたくさんあって!

 お土産にできるように多めに買った。


 みんなでお金を出し合ったから、ひとり自分のランチ2食分ってところかな。


 マリアのモリソン商会の屋敷に到着し、御者さんにもひとつ差し入れして、竜騎士団に戻ってもらうことができた。



 マリアはハーブとカフカが来てくれたことを喜んでくれて(ヨシュアは来ると思っていたらしい)、サンドイッチも「食べて見たかった奴!」と言ってくれた。


 アリエスさん、キャロラインさんも一緒に庭のテラスで頂くことに。

 お茶とフルーツをモリソン夫人が用意してくれたよ。


 大人数で押しかけて申し訳ないです!


 昼食をぱくつきながら、スノウの連絡がついたことを教えてもらう。


「明日の昼にヴァローナ女史の工房に行くことになってるわ!」


「ありがとうマリア!」


「明日も出掛けるの?」とハーブ。


「うん、妹達へのプレゼントを買う予定」


 私の言葉にハーブが「一緒に行ってもいい!?」と言うので、ちょっと驚く。


 ヨシュアもカフカも驚いている。


「あ……、マリアとペスカに相談したいって、さっき言ってたのは……。

 フィオナの誕生日が、その9月だって聞いて……。

 プレゼントを用意したいんだけど、その……」


読んで下さり、ありがとうございます。


前回、お金換算のことを書きましたが、王冠もっと高くてもいいよな? と思い、追記でひとりの金額をもう少し増やしてあります。70万くらいなら妥当か。

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