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179 共感覚!?

どうぞよろしくお願いします。

 竜舎に入るとオーバとジョイ、ミクラ団長のアイスドラゴン、他にもフレイムドラゴン、グラスドラゴン、アイスドラゴンももう1頭……。


「あれ? アイシー!?」


 アイシーがぱっと顔を上げた。


「覚えてる? ペスカだよ!」


 アイシーが目を細めてから、ぱっと開いた。思い出したかな?


「エーリクさんが来てるの!

 ということはアルベルトさんとリーフがあっちにいるんだね」


 私は頭を差し出してきたアイシーの頭を撫でた。


 むふっ。


 アイスドラゴンは柔らかい毛がみっしりしてるから触り心地いいんだよね。オーバはもっとふわっとしている感じなんだよ。それはそれで気持ちいいけど。


 後ろから「ギィー、ギャオー」とオーバの声が聞こえた。


「撫でさせてくれてありがとうね! アイシー、またね!」


 アイシーに挨拶してオーバの所へ。


「オーバ、ごめんごめん。

 アイシーに会うの久しぶりだったから! そんなに怒らないでよ!」


「フレイみたいだな」


 ハーブが言って、ヨシュアがクスッと笑う。


「何だよそれ」


 カフカが笑って、フレイを見た。


「まあ、竜騎士と相棒の竜は共感覚があって、似たような思考や好みみたいなもんがあって。それでお相手さんっていう……」


 フレイが真面目に説明している時に、オーバは私を抱きしめて頬ずりして、顔をベロンと舐めた。


 なんだ久しぶりだな、こんなに甘えてくるの!?


 カフカの目が点になって「フレイも本当は、あんな風にペスカにしたいの?」と言った。


 フレイが真っ赤になって黙ってしまった。


 ど、どんな空気だ!? これ!?


 ハーブがそんなフレイの背中をポンポンと叩いた。


 そこへ、ちょうどいい(?)感じでお父様が来た。


「いらっしゃい! 教会の帰りだって!?」


 ヨシュアが返事をしてくれた。


「お邪魔してます。

 教会に無事に女神像を納めてもらうことができました」


 ハーブは学校の竜舎でけっこう会っているけど、カフカはそこまで知らないかも。


 ヨシュアがカフカを紹介してくれた。



「魔法使いか! 魔神寮だね。

 竜騎士は元々魔法騎士みたいなもんだから」


 お父様とカフカが握手している。

 フレイはやっと落ち着いたみたいで、顔色が元に戻ってた。


「お父様、ダンジョンのアイテムを売却したお金を預かってきたんです。フレイにこれから説明して渡すところで!」


「ほう、それは私も聞きたいな」


 私はフレイに説明を始めた。


「アイテムがたくさんになったからひとりひとつ、貰うことにしたんだって。

 フレイとヨシュアと私はいなかったから、みんなが選んでくれてた。

 フレイのはこれ、最初に回った時の短剣。

 魔法攻撃への耐性を上げる加護があるんだって。どうぞ」


 フレイに渡す。


「へー、すごいな」


 受け取って、しげしげと見ている。


「腰にいつもつけとけば」とハーブ。


「そうだな。どうもありがとう」


 お父様が見せてくれという感じで手を差し出し、フレイは渡した。


読んで下さり、ありがとうございます。

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