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174 なにをどう言ったら

どうぞよろしくお願いします。

「そうか、ハーブが、それにみんなも。私のことよくわかってくれてるな。

 うん、私もそう思います。

 後、ギルド預かりになってたブレスレットと首飾りは?」


「あれも、君達のものになったよ」


「まあ、それは、私の結界で取りに行ったようなものか……」


 じゃあ、アイテムたくさんになって、鑑定とか買取とかどうなったんだろう!?

 話を聞くのが楽しみだな。


「フレイも借金返せるといいね!」


 私が言うとフレイが、えっ? という表情になり慌てた。


「なっ! あ、まあ……、返せたら返したいけれども……」


 ごにょごにょ。


「フレイ、借金があるのか?」


 ロマネス王弟に言われて、赤面するフレイ。


 あ、ごめん。つい言ってしまった。


「借金というか、竜騎士団に家のことで立て替えてもらっているお金があって。

 決して、フレイが金遣いが荒いとか、無駄遣いしたとか、騙されてたとかじゃないんですよ!」


 私はそう必死な思いでフォローしたんだけど……。


 みんな一瞬真顔になって……、笑い出した。


「そんなこと、思わないわよ! 本当にペスカって面白いわ!」とパトリシア先輩。


「必死になって弁明するとは……、愛だな、愛!」とロマネス王弟。


 あ、なんか余計に、失敗した!?


 ごめん、フレイ! って思いながら見たら、フレイも笑ってた。



 その後、パトリシア先輩の馬車で侯爵家に戻り、着替えさせてもらい、食事まで御馳走になって、学校まで送ってもらった。


 明日はエースやマリア達が帰ってくる。

 一気に賑やかになるぞ!

 戻ってきた真珠の髪飾りもモリソン商会の方に預かってもらわないと!!

 お土産を買いに行く時に寄らせてもらえたらいいな。楽しみ!


 部屋に戻る時にヨシュアに言った。


「今日は本当にどうもありがとう!

 魔法省へ行くの、一緒に計画してよね。頼りにしてます!」


 私はいつもの感じでヨシュアに笑い掛けた。


「ああ、了解。

 今日は、あのドレスを着てくれてありがとう、本当にうれしかったよ。

 でも、その、少し、引いた……?」


 気にしてたんだ。


「ん……、まあ寮の歴代の先輩方があんなにヨシュアに協力しているのは意外だったけれど。

 今回は助かったし、ドレスもとても素敵だった。ありがとう。

 でも、もうこれ以上は……、やめてね」


「……うん、そのかわり、また、あのドレス、着てくれるとうれしい。

 ペスカのものだから、あれは」


 なにをどう言ったらいいんだろう。


「……おやすみなさい」


「おやすみ、ペスカ」

読んで下さり、ありがとうございます。

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