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162 聞き取り&難度調査

どうぞよろしくお願いします。

 ギルドの職員が私からの連れ去られた時の状況聞き取りと難度調査のため、一緒に下に降りることになった。

 すぐ下の階はもう難度が元に戻っている感じがするんだよね。

 たぶん大丈夫。


 私は説明のために一緒に行くことにし、マリアとユミエラとケビンとハーブがベースキャンプに残ることになった。


 ギルドのパーティからも2人残ってくれるそう。

 3人が一緒に下へ降りる。


 階段を下りると、オオカミ系の魔物が3頭見えた。

 私はエースに防御結界と攻撃力を上げる付与を掛けた。ヨシュアがフレイに防御結界を掛けてくれる。


 こちらに走ってくる魔物にカフカが土魔法の石礫を打ち込み、怯んでいるところをエースが2頭、フレイが1頭仕留めた。吸収が始まる。


 1か所目と2か所目はアイテムがなかった。

 さっきというか、昨日取ったばかりだからだな。


 3か所目はマジックバッグが生成されてた。4か所目、5か所目は指輪。

 6か所目はオオカミと牛の魔物だった。


 私はフレイにも攻撃力を上げる付与を掛け、カフカが風魔法でオオカミの方を一手に引き受け、ヨシュアも剣を握り、カフカと一緒に仕留めに回った。


 あら、ヨシュア、けっこうやる!!

 でも、この魔物ならケビンが喜んで戦いそうだな。


 私はフレイとエースの防御結界を掛け直したりと支援する。


 オオカミを倒し終わったヨシュアとカフカもエース達に合流して牛も全部倒した。


 拍手が響く。

 ギルドの3人は手を出さずに見守ってくれていたのだ。


「うん、見ていて安心感があった。いいパーティだ。

 この階の難度はいつもの感じに戻ったね。

 さてペスカ、大丈夫なら階段の所から、また話を聞かせてもらえるかな?」


 ギルドのリーダーさんが私に言った。

 私は頷いたが、カフカが「ちょっとアイテム回収させて下さいよ……」とぼやいて、リーダーさんが「あ、ごめんよ! どうぞ、どうぞ!」と言って、みんなで笑った。


 この前と色が違うけど長剣だった。

 前のは黄色っぽかったけど、今度のは青っぽい。


 じゃあ、次は赤かな? 何てちょっと思った。


 説明しながら下への階段の所まで戻り、その下の階へ。

 

 いた、デストードだ。


 私は結界を発動させ、デストードが苦しみ出し、フレイとエースが仕留めた。


 「ここで同じようにデストードを結界でやっつけて、この突き当りのポイントで首飾りを回収しました。次へ、とヒーラーが言い出して。

 でも、結界でデストードは足止めして仕留められるけど、スケルトンはそうはいかない。

 こちらの攻撃力が足りなすぎるし、私もその時は手首を縛られている状態だから、絶対無理って訴えた」


「それで、戻ろうとした時にスケルトンが出現したんだね」


「はい、マジックバッグを持っていた剣士は手首の紐を切ってくれたので、防御結界を掛けてスケルトンを倒すように頼んだ。結界の中なら動きが鈍くなるし、崩れると元に戻れなくなるから。

 ヒーラーから俺にも掛けろと怒鳴られて、ナイフ持ってたし、あ、ナイフ突きつけられてたこともあったので、それで戦ってくれればと防御結界を掛けている時にフレイの声がしました。

 それに返事したら、ヒーラーに突き飛ばされて。

 マジックバッグの剣士は1体倒すと逃げてしまった。

 残りの2体にヒーラーが捕まって。私は後ろから1体を叩いたんだけど、逆に捕まって。

 ヒーラーはナイフで自分を捕まえていたスケルトンを崩すことに成功して、逃げて……。

 入れ替わるように階段を下りてきてくれたフレイが私を捕まえていたスケルトンを崩してくれました。

 私、後ろを確認せずに、崩れた骨から離れようと、下がってしまって……。

 デストードがそこにいたこと、結界に入ってきて、そこでもがいていたこと気がつかなくて近づいてしまったんです」


「で、手をつかまれたと」


 私は頷いた。

読んで下さり、ありがとうございます。

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