表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

160/306

160 解毒薬について

どうぞよろしくお願いします。

 ハーブとユミエラも来てくれた。


「ペスカ! 気がついた!」


「薬飲んだのが良かったんだな。よく持ってたな!」


「ヨシュアから前に貰って……。誕生日プレゼントだよね。

 お守りでいつも持ってたから……」


「13歳の時のだろ!!

 今ならもっと効果のある奴、作れるのに!

 最近のに差し替えてくれとか、言ってくれれば!!」


 ヨシュアが怒ったように言う。

 私は笑ってしまった。


「そんな、誕生日プレゼントにアフターフォローとか、アップデートしたものと交換しろとか、言える?」



 まもなくエース達がギルドの人を連れて戻ってきた。


「早いなっ!」ってびっくりしたけれど、私はほぼ1日寝てたらしい。


 だから、エース達は出入り口まで行って、ギルドに説明して、また戻ってきてくれたんだ。



 エースもカフカも実は4人がグルではと疑っていて、でも、それをダンジョン内で言うとどう出てくるか危険だと思い『ふたりが勝手に説』を信じたふりをして、上に向かっていたそう。


 で、途中で調査に来たギルド職員のパーティに出会え、先にこの4人組にひどい目に合わされたと話せたのだそう。


 マンシー達4人組は慌てて、子どもの戯言だとか、自分達の方が巻き込まれたとか言い出したそうだ。


 どうやら、外に出てから先にいろいろ騒いでエース達を悪役にする作戦だったらしい。


 でも、途中で出会えたことでこちらの言い分を先に聞いてもらえたし、職員の中にうちの学校の先輩がいたり、毎年演習でお世話になっていることもあり、うちの学校の生徒がそんなバカなことをするか! とギルドの皆さんはこちらを信じてくれたそう。


 申請した書類にヨシュアは本名も書いて出していたそうだし……。

 ただの子どもじゃない。相手が悪かったね。


 なぜギルドからパーティが派遣されてきたかというと、他の戻ったパーティからダンジョンの異常が複数報告されていたからだそう。

 それにマンシーのパーティが予定を過ぎても帰って来ないし、私達は予定通りだけど、戻ってきていないということもあって……。

 

 でも、きちんと引き継ぎをするために外に出てギルドまで行き、4人を引き渡してマジックバックの中身を調べたんだそう。

 エースとカフカが説明した取り分として分けた物の以外の検分が行われ、それ以外のふたつのアイテムが出てきたそう。


「ふたつ? みっつじゃないの?」


 私は不思議に思って聞き返した。

 ブレスレットと宝箱と首飾り、だよな?


 なんと! あの宝箱はアイテムではなく、偽装モンスターだったそう!

 良かったよ……、あの場で開けなくて!!


 結局、そんなところから責められ、私を脅かして連れ去り、回収したアイテムだと白状し、ブレスレットと首飾りはギルド預かりになったそう。


 そして、ギルドの調査パーティーと一緒に急いで戻ってきてくれたというわけだ。



「エース、カフカ、マリア、ケビン、ありがとう」


「いや、こんなことが起こるなんてな……。

 俺がもう少し強く別行動したいと言えれば良かったのかも……」


 エースはリーダーとして責任を感じているようだ。


「違うよ。私もマンシーさんはいい人かな? と思っちゃってたし。

 こうして大事には至らなかったからね。いい勉強だと思って、ね」


読んで下さり、ありがとうございます。

デストードの毒は強いので、解毒薬を飲んでも気を失うように寝るという状態になりました。

でも、もう大丈夫そうですね!

今世の健康で丈夫な身体に感謝です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ