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149 ダンジョン入場!

どうぞよろしくお願いします。

 ダンジョン入口はきちんと整備されていて、審査を受けて許可が出たパーティしか入れないようになっている。

 まあ、何かあっても助けに行くのが大変だから、最初から準備をちゃんとしているパーティを選んでいるのだろう。


 私達は許可が下りたが、明日の昼と指定があった。

 すぐ宿に入り、一晩休む。


 朝起きて、昼まで自由行動となった。


 ダンジョンのある街、なんだか雑多で賑やかで、びっくりだ。

 いろいろなお店というか出店や屋台の簡易的な店も多く面白そうだが大人数で歩き回るのは大変そう。


 エースとマリアと私とフレイとハーブ。

 カフカとユミエラとヨシュアとケビン。


 このふたつのグループに分かれて回ることに。


 ダンジョン産のアイテムなんかも売られてるし、地方からダンジョンに来る人も多いから、珍しい食材や見たこともない料理や香辛料なんかも売っている。


「面白いな。王都の賑やかさとはまた違って……」


 フレイが周囲に目を配りながら言った。


「そうだね、なんかお祭りの人出に近い」


 私がそう答えるとハーブが笑った。


「確かに! お祭りっぽい」


 これからダンジョンに入るのにあまり買い物もできず、後のお楽しみとばかり見て歩くだけだったけれど、楽しかった。


 マリアは飴とお茶を買ってた。

 いい息抜きになるそう。ダンジョンでお茶か、いいね。


 昼食はそれぞれのグループで済ませ(私達は屋台の揚げパンと肉と野菜のパンというかナンとかトルティーヤみたいな薄い生地のパンに肉と野菜が巻いてあるのを食べた)、入口に集合。


 いよいよ、ダンジョンに潜る。


 門を入って進むと建物から洞窟みたいな感じになり、下へ降りて行く階段がある。


 この世界のダンジョンとは自然に発生し、奥へ人が到達すればさらに先が奥が発生するような感じらしい。

 モンスターが湧き、それを倒すことでアイテムがチェックポイント的な場所にランダムに生成される。

 

 なので、モンスターを倒すと床や壁に吸収されていくそうだ。


 上層の部分はもう人が何度も出入りをしているので、弱いモンスターが時々湧くくらいの環境で、階段や通路など人の手が入り、灯りの魔道具が壁に並んでいたりする。


 スライムとか小さなネズミ系モンスターとかが時々出てくる。やっつけると床に吸収されていくのがちょっと不気味だけど、死体が残るよりはいいかな。これで、どこかのチェックポイントにアイテムが出現しやすくなるんだろうか?


 エースとカフカの案内でどんどん下層に降りていく。

 モンスターがどんどん大きくなり、森でおなじみのオオカミ系のが現れ始めた。


 下に降りることを優先していたが、ひとつアイテムを見つけた。指輪で毒などの異常状態を防ぐアイテムじゃないか? ということだ。

 小さいから、先行していたパーティが見落としたのだろうと。


 そう、他のパーティにも出会うことがある。

 

 私達の年齢が若いから、大丈夫か!? みたいに思われてるのだろう。まず、心配される。


 ちょっとからかってくる男の人達だけのパーティなんかもいて、あー、こりゃ学生は人数が多くないと舐められるな……と思った。演習の時はけっこう大変だったんじゃないかな?


 あ、でも、演習中は他のチームもいたんだっけ?



 さすがに学生の私達でも、9人もいれば手を出したりは考えるよね。


 そんな感じにどんどん下へ進んでいく。


「ここで休憩して一度食事をしよう」


 エースが時計を確認して言った。


 下に降りる階段のそば。

 広くなっている場所があり、そこへ結界を張るように頼まれる。


「広めに張っていいの?」


 頷かれるので、10m×10mぐらいかな? と結界を張った。


 その真ん中でカフカは調理を始め、ヨシュアとユミエラが手伝っている。

読んで下さり、ありがとうございます。

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