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148 夏休みの始まり

どうぞよろしくお願いします。

 3年生は3回目の演習に行き、私は課題やレポートに追われた。

 何とか取っていた授業の提出物は全部出すことができ、教会に納めるハンカチの刺繍も終わらせた。


 あ、私の名前を出して売ってないからね。

 教会での祈りの加護付きハンカチって売っているだけだからね!


 ほぼボランティアっす。

 10枚作ったら、ランチ1食分になるかな? ぐらい。



 終業式になり、お茶会の発表があった。

 もちろん、女神寮がダントツ1位だよ!

 みんな大騒ぎして泣いてる子もいる。


 神寮と魔神寮が同率2位。

 神寮の新しさと魔神寮のザ・お茶会というところが競って評価されてという同率2位。


 女神寮は新しいアイデアと工夫の中にもお茶会のスタイルを崩さなかったというところが高く評価されていた。


 良かった。私にしてみれば最後のお茶会だったから、いろいろ他の寮とも交流して活動できたのは楽しかった。


 

 さあ、ダンジョンに向かうぞ!!

 日程は10日間。

 エースとマリアとふたりのチームメンバーだった魔法使いのカフカが一緒に来てくれることになった。

 それに、ヨシュアとハーブとケビンとユミエラと私とフレイ。


 フレイはオーバと出会ってからそんなに離れたことがないそうで、ちょっと不安そう。


 オーバにはふたりで「10日間だけお出かけしてくるからいい子で待っていてね」と話をしたんだけど……。

 お父様が「ダンジョン探索が終わればずっと一緒にいられるし、ペスカを乗せて出掛けることができるから、頑張れるな!」と言うと、ジョイが何か通訳みたいに話しかけ……。

 そうしたら、しゅんとしてたけど、わかったみたい。


 ダンジョンは馬車で1日ぐらいの街だそう。

 移動や準備に、探索後、出て来てからのアイテム精査とかもあるから、実質ダンジョンに潜るのは7日間の予定。


 カフカが食材とか調理とか慣れてるそうで、私とヨシュアが一緒に弟子入りみたいな感じになった。


 馬車で移動しながら、ダンジョンで気をつけることやこの先の流れとか話を聞く。


 サカエクという街に到着。その街のダンジョンギルドというところで登録し、装備や準備の計画書と予定を提出。許可が下りるまで準備だ。


 カフカは収納魔法が得意で食材とかアイテムとか収納担当でもあったそう。

 空間的な魔法だよね。

 アイテムにマジックバッグというのもあるから、それの魔法だよね?


 カフカに「ペスカもヨシュアもできそうだけどな」と言われる。

 イメージを教えてもらい、挑戦してみると、なんと、できた!!


『できそうだな』と言ったくせにカフカが驚いていた。

 今まで、魔神寮の子達中心に教えてきたけど、50人ぐらいに教えてできたのは3人なのだそう。


 でも、まだ容量が小さい。

 使っているうちにどんどん広く使えるようになるという。

 中に入れると時間が止まるらしい。不思議だ……。

 

 鍋などの調理器具のほとんどはカフカが持つが、私とヨシュアも小鍋とフライパンと木べらぐらいは持つことにした。もし、カフカになにかあって、食材などが取り出せない時でも、1日は過せるように、すぐ食べられるパンやハムや果物といった食材と一緒にね。


 カフカはダンジョンの中で、食材をやりくりして調理をするのがいい気分転換になるそうで、根菜や肉の塊とかバターとか卵など買っていた。

 塩、コショウはいつも常備しているそう。


 私も小さな小瓶の塩とコショウを持っておくことにした。

 食器も3人分だけ予備に持つことに。これはこの後の領地への移動でもしかしたら役に立つかもと思ったから。

 食材や食器、調理器具を持ち歩かなくていいだけでも他のパーティ(学校ではチームと言っていたけれど、ギルドではパーティと呼ばれるそう)よりかは荷物が少なく楽な方なんだって。

 清浄魔法が使えるヒーラーも3人いるしね。


読んで下さり、ありがとうございます。

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