135 近況報告
どうぞよろしくお願いします。
半裸パフォーマンス!? が終わって、フレイとエースが戻ってくる。
「シャツ、ありがとな」と言われるが、いやそこまでお礼を言われるようなことでは……。
ケビンとハーブも服を着て出てきた。
「ペスカ、今まで俺達の身体見ても笑ってたのに、フレイが脱いだら真っ赤になるのな。
悔しいけど、そういうことだよな」
ケビンにそう言われた。
「うう……、見慣れないからだよ。ケビンは逆にすぐ脱ぐじゃん……。
そうだ、ハーブ! すっごくカッコよくなったね!
筋トレしたの?」
ハーブが笑う。
「ペスカは目の付け所が違うな!」
「本当にそうだよな。
なのにフレイの裸には真っ赤になるんだぜ!」
ケビンがまた蒸し返す。
「あらやだ~」とハーブ。
「それってねー!」とケビン。
「「意識してたってことよね~!」」
「くくっ、誰? 誰なの? それ!?」
笑いながら話を聞くと、わざと女性っぽい話し方をしてふざけて盛り上げるのが神寮で流行っているそう。
ふーん、なんか男の子が女の子のふりするみたいな?
はっ!!
女の子が男装するのは!
女子受け、いいかもしんない!!
またお茶会のアイデアを思いついてしまった。いひひ。
それから、ヨシュアとアベル王子とハーブとケビンは楽しそうに話をしてた。
なんかいい友人になれそうだね!
そんな感じで終わった神寮のお茶会は、まあ大成功でしたね。
他の寮の子も巻き込んで盛り上げるのはアイデアだよな。
兄から手紙が届いた。
私が教会からの希望で1年早く卒業することになりそうと知らせたことに対する返事だ。
私がいいならそれで頑張れと両親も言っているそう。
クインが今年、守護神判定があるのでその前に私に会いたいと言っていること、そして兄が婚約したとあった。
ノア村の人で、お嫁に来てくれるそう。
なので、今は畑を広げて、新居を構えようと頑張っているそう。周囲の空き地も畑にするのかも?
何か手伝えることがあれば……。まずお祝い送るのいいかも!
ライオネルからも手紙が来た。スノウと手紙のやり取りをしているんだって。
私がお店に会いに来てくれたと書いてあったと。
同じ王都にいるのに、しばらくスノウに会えていない。
今度、会いに行かなくちゃ。
でも、高級なお店だから、なー。手紙を書いて、お休みの日にデートしようかな。
3年生が2回目の演習に行き、私達は女神寮のお茶会の準備を着々と続けた。
ミニ薔薇はいい感じに育っていて、窓を飾るクリスタルの飾りはヨシュアに王城の物を取り扱う店を紹介してもらい、買うことができた。
それからナプキンの刺繡も簡単なワンポイントにしたので順調に仕上がっている。
私がいくつか幸運の文様を選んで資料を作り、時間がある時は一緒に作ったりして、1、2年生がけっこう頑張ってくれている。
テーブルマナーは2年生が1年生に食事の時間を利用して教えてくれているし。
それから、男装女子のアイデアも面白い! となり、上級生の少数でとなって、私とテレーゼ先輩がやってみることになった。
テレーゼ先輩はヨシュアの制服を借りることにして、私はフレイに頼んでみることにした。
男子の制服を頼まれて探しててと言うと、サイズアウトした物があるからあげると言われて。
ま、もらっておくか。
女神寮で着てみたら、ぴったりだった。
髪は長髪の男子がよくやっているように無造作な感じで後ろに結んで……。
テレーゼ先輩はすごくかっこいい!
中性的な美形男子! って感じよ。
私は……、マリアに首を傾げられた。
「うーん、なんだか……、逆に……女の子っぽい?」
髪を斜めに前にして一本の三つ編みにされて左前に垂らした。
「うん! こっちの方がいい!
なんか、守りたいようなかわいさがある!」
なんだ、それ?
アンナ先輩方にも好評でした。
私がかわいい担当で、テレーゼ先輩が美形担当っていう感じかな。
アイドルユニットみたい。
お菓子のスノーボール作りもお菓子作りの得意な子達が試作品を作ってくれて、美味しくできてる!
うんうん、とってもいい感じだよ!
読んで下さり、ありがとうございます。




