表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

117/304

117 泥まみれ!?

どうぞよろしくお願いします。

「フレイ! ケビン! やめなさい!」


 私も叫んだけど、ふたりは止まらない。

 なんだか、頭に血が上っちゃってるみたい!? やめさせないとっ!


 私はユミエラに「水かけてくる!」と言って、もう少し近づくと、起き上がったエースを助けて、ふたりから離れてもらい、水魔法でフレイとケビンに水をぶっかけた。


 ふたりともお互いの胸倉を掴み合って片手をグーにして振り上げた状態で止まった。


「何してんのよ!」


 私はそう言いながら、フレイの振り上げていた右手を左手で掴んでケビンと離れるように後ろへ押した。


 ケビンの胸倉を掴んでいたフレイの左手が離れたようだと思ったら、私の背中をがばっと抱き寄せてきて、私は左手を上に上げた状態で強く抱き寄せられる羽目になり、左胸をフレイの身体に強く押しつけられて「痛いっ!」と呻いてしまった。


「ご、ごめんっ!」

 我に返ったフレイが足元の濡れた土で滑り、抱えられてる私もフレイの腕を離したけれど一緒に倒れ込む。


 フレイがとっさに私の頭を抱えるように守ってくれた。

 

 ズシャ! という音がしてフレイが私を抱えて尻餅をつき、私はフレイに体重を掛けまいと足を踏ん張って、でも、抱えられてるから少し遅れてフレイの上に身体を乗せてしまう。


「ペスカ! 大丈夫か!?」


 焦ったように言われて「大丈夫」と呟くと「良かったー」という言葉とともにフレイが私を抱き締めていた両手を離して、そのまま後ろに上半身を倒した。


 地面は私が撒いた水で泥になっているところがある状態。

 

 殴り合って腫れてるところが……。

 でも、フレイは笑ってて……。


「なんで、笑って……」


「ペスカ! 離れて! ペスカがフレイを押し倒してるみたいだよ!」


 マリアの言葉に我に返る。


 えっ?


 横たわるフレイの上に馬乗りになってることに気がつき、私は真っ赤になった。


 フレイも私の顔を見て赤くなって「やばっ」と言うので、慌てて降りようと身体を起こして……、ん?

 何か、硬いものが、私の下……?


 覗き込むようにして腰を浮かそうとしたら「見るなよっ!」と上半身を素早く起こしたフレイにまた抱きしめられた。

 

 やっぱ、なんか硬いものがある……。

 これって、フレイの……!?


「動くなよ」

 

 そんなこと言われても、どうすりゃいいんじゃ!?


 そのまま、横に転がされ、気がついたら上にフレイの顔があって。


 あれ、これは形勢逆転なのでは?

 私の方が押し倒されてる!?


「……ったく、誰のせいでこうなったと……」


 私のせいじゃないよね!?


 フレイの顔が近づいてきて……。


「うあ?」


 かなり間の抜けた声を上げてしまったと思う。


 フレイの上半身が急に離れていき、何が起こったんだ!? と思いつつ、起き上がる。


 お父様がフレイの服を引っ張って立たせると、すごいげんこつを頭に食らわしてた。


 ガッ! と音が聞こえるほどで、フレイが頭を押さえてうずくまった。


 い、いたそー!!

読んで下さり、ありがとうございます。

ちょっとわちゃわちゃが書きたくなっちゃって……。

こういう話が苦手な方がいたら、ごめんなさいっ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ