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あたしの恋人  作者: 紫月 飛闇
Season1 始まりと出会い
33/86

9、再会の薔薇に愛をこめて <Side 和馬>(後編)





煙幕の中で、俺は一流の殺し屋、ノワールに向かった。



無謀だということはわかってる。


だけど、時間を稼げればそれでいい。


俺の手には、一本のダーツの矢。先ほどノワールに放ったダーツの矢とは違う効果のある矢。



今、こうして俺がノワールと対峙している間に、<ブラック>たちが建物の中で愛良を探してくれている。


このダーツの矢の針の部分には、麻酔薬がたっぷりと含ませてある。この殺し屋にどこまで通用するかわからないけど、時間さえ稼げればそれでいいんだ。



「なにかたくらんでいるようだね、怪盗夜叉」


煙幕の向こうで、ノワールが呟くと同時に、銃弾を放った。


バンっ・・・・・・!!


幸いに、その最初の1発目は俺は余裕で交わすことができた。



それが、ノワールがわざとはずしたかどうかは、わからないけれど。





9、再会の薔薇に愛をこめて★   <Side 和馬>(後編)






ノワールのおしゃべりに、俺は何も応えない。声の位置で自分の居場所を知られたくないからだ。


もっとも、奴のことだから、気配で察してはいるだろうけど。


俺も絶えずノワールが放つ殺気を頼りに、なんとか相手の懐そばまで近づく。麻酔付きのダーツの矢を片手に、俺はノワールに襲いかかった。


「・・・遅い」


呟きと共に、逆に俺は相手に腕を掴まれ、世界が反転する。床に叩きつけられたのだと、背中に鋭い痛みが走ってから現状を把握することができた。


俺はすぐさまその場を這うように転がって移動する。


バンっ!!


それとほぼ同時に、先ほどまで俺が叩き伏せられていた場所に銃弾が撃ち込まれた。


・・・あぶねぇ・・・・・・。



「なにかたくらんでいるようだけど、全然遅い。わたしと対等に戦いたいのなら、もっと訓練するのだね」


くすりと笑うわりに、苛立ちの含んだ物言い。


・・・くそ、やっぱりそう簡単にはいかないか。


立ちあがったところで、再び銃声。



それは、この煙幕の中で、正確に怪盗夜叉の仮面をはぎとった。


「・・・仮面がない方がお似合いだと言ったはずだよ、怪盗夜叉」


冷涼な気配を保ったままつぶやかれる言葉。それは、言葉でさえ相手を殺せそうなほど冷たく残酷な響きを含んで。


そして立て続けに放たれる銃撃。


先ほどより容赦のない攻撃に、俺はノワールに近づくこともできずに、それを必死に避ける。煙幕で視界が悪いはずなのに、それらは正確に俺を狙っていて、なんとかかろうじてそれらを避ける。


だけど、この視界の中で、俺も完璧に避けられるものはなく、すべての銃弾は俺の体を掠って行く。


そして、放った煙幕が晴れたときには、皮肉なことに、立ち位置は先ほどとなんら変わっていなかった。



「・・・・・・っ!!」


体中の傷の痛みに、思わず体が傾く。ノワールは、小さく拍手をしながら、冷たく言い放った。


「お見事。すべて避けて掠った程度かな?」


「・・・・・・愛良を、返せ・・・」


「おやおや、怪盗紳士を謳っている夜叉がそんな言葉を使うものではないよ」


小さな声で睨みつけてノワールに言えば、こいつはくすくすと意地悪く笑いながら反論してくる。



こうしている間にも、仲間が愛良を見つけてくれていればいいけど、耳につけたインカムからはそんな報告は聞こえない。


すると、目の前に立った世界屈指のスナイパーは、人差し指を立てて、俺にこう言った。


「じゃぁ、こうしよう。わたしが10この質問をする。答えてもらえなかったら銃1発。そして、わたしの質問が終わるまで、そうして立っていられたら、君の姫君は渡すとしよう」


「なにを・・・・・・」


「よく見て御覧、夜叉」



突然またわけのわからない提案を持ち出してきたノワールに、俺は戸惑いながら聞き返す。


そんな提案に、俺に何のメリットがあるっていうんだ。


だったら自力で愛良を探してやる。


そんな俺の強がりをあざ笑うかのように、ノワールは拳銃を持った腕をある場所に向ける。


その先には、かつて空中庭園を眺めるために設けられた小部屋があった。


「あの窓の向こうに、<プリンセス・ローズ>を身に付けた姫君がいるよ。ここで君がわたしの条件を飲まなければ、わたしはこのまま引き金を引こうかな」


「・・・・・・・・・卑怯な・・・!!」


あの小部屋に愛良が・・・・・・!!


けれど、特殊な窓ガラスなのかこちらから窓ガラスの向こうは見えない。


ノワールの提示してきた無茶苦茶な条件を飲まない限り、奴はその銃口の先にある愛良を撃とうっていうのか。


それがそこらへんの殺し屋ならともかく、世界一、二を争うスナイパーの言うことなら・・・・・・奴なら、それをすることは可能だ。



「・・・わかりました、受けましょう」


そうしなければ、愛良の命が危険だ。


そして俺は、<ブラック>たちから猛抗議を聞かなくてすむように、インカムを外した。


「そうでなくてはね。<月>も応援してくれているようではないか」


ノワールは楽しそうにくすくすと笑う。


今夜は満月。


奴が言う<月>が、果たして今夜の夜空を飾るこの満月のことかはわからないが。



そして、ノワールの拳銃が小部屋の窓から、俺へと狙いが移動する。静かに、彼は俺に尋ねてくる。



「では、1つめ。怪盗はいつから活動してるのな?」


・・・そんなの知ってどうするんだか。


「・・・・・・ノーコメントです」


バンっ。


答えれば容赦なくノワールは発砲してくる。俺も予想はしてたから咄嗟に避けるが、一流スナイパーの銃弾は俺の右足を掠めた。


逃げるための足を傷つけられ、俺の背中に冷や汗が流れる。



「ひどいですね、答えたではありませんか」


「ノーコメントは答えたとは言わないよ」


痛む右足を引きずりながら抗議すれば、冷たい無感情の声が返ってきた。


先ほどのように現状を楽しむようなふざけた口調じゃない。・・・おそらく、本気で殺し屋として対峙してる。


そしてその殺し屋は、無情に質問を続ける。


「じゃぁ2つめ。<シリーズ>の存在はどこで知った?」


「<お月さま>がこの怪盗めに教えてくださいましたよ」


バンっ。



俺が全てを答える前に放たれる銃弾。咄嗟に避けたものの、負傷した右足が思うように動かずに思った以上に左腕に傷を負う。


左腕を伝った血は床に流れ落ち、そこに血だまりをつくる。



「君が<シリーズ>を<月の女神>から教わるとは思えないけど?」


「わたしが嘘をついたというのですか?」


まだ俺はかろうじてちゃんとその場に立っていられている。


ここで崩れおちれば、ノワールは容赦なく、その銃口を愛良に向ける。俺はちらり、と愛良のいる小部屋に視線を向けた。


愛良が、こちらを見ているような気がしたから。


だから、俺は声に出さずに、口だけ動かした。


『大丈夫』と。




「おや、余裕だね、夜叉」


しっかりとそれを見ていたらしいノワールに笑われる。


「大切な姫君を不安にさせたくはありませんからね」


俺も自分で呆れるほど減らず口を吐く。


「ふぅん。じゃぁ、質問を続けようか。3つ目。君は今、いくつの<シリーズ>を持っている?」


「あなたが奪ってきた命の数よりは少ないかもしれませんね」


バンっ。


その銃弾は、俺の頬を掠めた。一瞬の動作に、俺は身動きが取れなかった。


「・・・・・・君はずいぶんと減らぬ口を持っているようだね」


びりびりとした殺気を漂わせる。


けれどそれ以上の言葉もなく、質問が続く。




「4つ目。<彼>のことをどこで知った?」


「・・・<彼>とは?わたしにはわかりかねますが?」


バンっ。



「・・・5つ目。怪盗夜叉に仲間は?」


「わたしは孤高の怪盗。怪盗夜叉以外に仲間はありませんよ」


だって怪盗夜叉は4人だし。


「へぇ?その割には、君以外の気配がいつもするね?」


「さて?わたしには関係のないことでは?」


パンっ・・・!!



「まぁいい、6つ目。君がよく使うダーツの矢。あれは自作?」


「以前もお答えしましたが、怪盗夜叉特製ですよ」


「それに使われている薬品も?そう、たとえば、君が握り締めているその矢の針に含まれている麻酔とか」


「・・・・・・そうですよ」


「君一人がつくっているの?」


「夜叉特製と言っているではありませんか?」


バンッ!!



「答えになってないよ、それは」


「・・・容赦ないですね。ですが、きちんとお答えしてますよ?」


「わたしのほしい答えじゃないからだめだね」


「我儘な薔薇でいらっしゃる」


「わたしは独占欲が強いからね」


「なるほど、それで黒薔薇ですか」


「あぁ、君は黒薔薇の花言葉を知っているんだね。・・・では、7つ目。あの姫君と君はどんな関係?」


「・・・・・・さぁ?」


ダンっ・・・・・・!!



「・・・真面目に答える気あるわけ?」


「そうはおっしゃられても・・・・・・わたしにもこれはわからないので」


無駄なく遠慮なく放たれる銃弾を避けつつ負傷しつつ、俺はノワールとの会話を続ける。




だけど、7つ目の質問には、俺だって答えを教えてほしいくらいだ。


俺と愛良の関係ってなんだ?



「じゃぁ、8つ目。姫君をわたしにくれないかな?」


「・・・彼女をどうするつもりです?」


「質問しているのはわたしだよ」


「わけもわからずお答えできません」


「気に入ったんだよ。とても、ね」


「・・・それだけでは、答えはNOですね」


バン!!



「9つ目。<シリーズ>の情報はいつもどこから手に入れてるのかな?」


「・・・さぁ?わたしにはよくわかりませんね」


パンっ!!




・・・本当のことなのに。情報収集は<ビール>の仕事だから。


結局どう答えても奴は銃をぶっ放してくる。


俺も満身創痍になってきて、それを避けるのも手一杯になってくる。



すでに両足とも掠ってるだけとはいえ、銃弾を受けて負傷している。いつまでこうして立っていられるか・・・・・・。




反撃に出ようかと思い悩んでいたそのとき、予想外のところから、予想外の騒音が聞こえてきた。




ガッシャーーーーン・・・・・・!!!



それはノワールにとっても予想外だったらしく、珍しくその双眸を見開いてその騒音がした方向を見た。


その先には、割れた窓とその窓から身を乗り出す愛良の姿があった。


愛良、あの窓を割ったのか?!


割れた窓ガラスのそばからころころとなにかが転がってくる。


呆けているノワールを尻目に俺はさっと駆け寄ってそれを手に取る。ま、ノワールより俺の方がそれに近かったっていうのもあるけど。




「・・・これは・・・」


紅い石のペンダント。


禍々しく紅く光るルビー。おそらく、これが<プリンセス・ローズ>。


・・・つぅか、宝石を投げて窓を割ったのか・・・・・・。


無知なのか無謀なのか、無欲なのかわからんやつだ・・・・・・。



「・・・まさか、そんなことを・・・・・・」


ノワールがこちらが可笑しくなるくらいに茫然とつぶやく。


「あの子は、こちらが想像もつかないことを色々してくれるんですよ」


愛良の突拍子もない行動については免疫がついてきた俺は、くすり、と笑ってノワールに助言する。


そして手に持った紅い宝石に口づけをしてノワールに翳した。


「<プリンセス・ローズ>はいただきますね、ノワール」


それと同時に、小部屋から飛び出て来た愛良が俺に飛びついて来た。


「夜叉!!」


「無事でなによりです、姫君」


あーあ・・・。頬を傷つけてる。窓ガラスで切ったな。


それでも元気で無事な姿の愛良を腕に抱いて、俺はほっとする。


そして彼女をマントで抱えながら、目の前のノワールに視線をうつす。すると、奴は苦笑ともとれる笑いを浮かべて、肩をすくめた。



「これは完敗だね。今夜は諦めるとしよう」


「・・・・・・ゲームはわたしの勝ちですか?」


「そうだね、だから、近いうちに、君が望むものを差し出すとしようか、夜叉」


「わたしが望むもの・・・・・・?」


「おや?<シリーズ>の情報を知りたいのではなかったのかい?」


ノワールの言葉に俺はぴくり、と反応してしまう。


まさか、本当にこの<ゲーム>の勝利として景品をくれるのか?


「・・・素直にいただけるのですかね」


「さぁて、どうだろうね。ま、とりあえず今夜はここでわたしは引くとしよう」


「・・・・・・わたしを殺さずに?」


「楽しみはとっておくものだよ」


なんだか意味深な言葉を放ち、ノワールは背を向けて歩き始めた。追いかけたい気持ちは山々だが、俺はすでに満身創痍だし、なにより愛良が腕の中にいる。


これ以上の無茶はできない。




俺はため息をひとつ吐いて、ノワールの背中を見送った。そしてわざとはずしていた通信機をつけて、俺と愛良の会話をわざと通信機に聞かせる。


そうすることで、<ブラック>たちに愛良を無事に奪還できたと知らせるために。



想像通り、愛良と会話をしていると、口ぐちに通信機から安堵の声が聞こえてきた。


『よかった、愛良ちゃん、無事だったのね』


『結局屋上にいたってわけか』


『じゃぁ、俺たちも頃合いを見て、夜叉に合流しよう。無理そうだったら先に夜叉の家に向かうし』


<ブラック>の提案に俺は小さくうなずいた。できれば<ブラック>の車で帰りたいが、変装していない彼らと愛良を会わせることはできない。



どう帰るかは臨機応変に。


とりあえず、と思って、俺は愛良に怪盗夜叉として申し出てみた。


「それでは、あなたの家までお送りしましょう」


「・・・・・・あたしが今住んでいる家を、知ってるの?」


「わたしはなんでも知っていますからね」


不思議そうに首を傾げる愛良に、俺はにやり、と笑うが、彼女は益々不審そうに眉を寄せる。



「本当にそれが理由?」


「・・・どういう意味ですか?」



問い詰めるような愛良の口調に、俺はとうとう正体がばれたかと思って冷や汗を流す。


ま、これだけごたごたしてて、感づかないわけもないのかもしれないけど・・・。


引き攣った笑みを浮かべた俺の耳元に顔を近づけて、愛良はこっそりと俺に尋ねた。





「あたしね、考えたの。もしかして、怪盗夜叉って、和馬お兄ちゃんの友達?」






・・・は?


思わず言われた言葉の意味がわからず、戸惑った様子で愛良を見返せば、どうだ、と言わんばかりの自信満々の顔で俺を見返してる。


・・・とすると、冗談とかじゃなく、本気で怪盗夜叉が、瀬戸 和馬の友人だと・・・思ってる?




「・・・・・・まぁ、そのようなものですね」


ははは、と乾いた笑みと共に、俺はそう答えた。



・・・よかった、正体がばれてなくて、と思うべき?




複雑な心情を抱えていると、突然腕の中の重みが増した。見ると、愛良が俺に体を預けるようにして眠りこけていた。


無邪気な寝顔を見て、俺はほっとしたような憎らしいような気持ちになって、くすり、と苦笑ともいえぬ笑いをこぼしてしまう。


そして、このビルのどこかで待機したままの<ブラック>たちを呼び寄せた。






1日で2度も睡眠薬を体内に取り込んだ愛良は、完全にその薬の効果が抜けていなかったらしく、そのまま熟睡モードに入った。


実が愛良の怪我を簡単に治療して、すぐに俺のもとに戻ってきた。


「和馬も治療するぞ?銃創は放っておけば熱を出すことになるし」


「へいへい」


口うるさいお医者さまの言うことに従って俺は治療をおとなしく受ける。


その合間にノワールから奪った<プリンセス・ローズ>の<解読>を終えた宗次が俺の部屋に入ってきた。


「・・・ノワールの言うとおり、たしかにこれはシリーズNO.212だったよ」


「そうか・・・・・・」


<解読>も終えてただの宝石となった<プリンセス・ローズ>を宗次から受け取った俺は、まじまじとそれを見る。


なぜ、ノワールはあっさりとこれを俺に渡した?


なぜ、あいつはシリーズ・ナンバーを知ることができた?


なぜ、ノワールは愛良を攫った?


なぜ、あいつは怪盗夜叉を殺さなかったんだ・・・・・・?



「・・・和馬、とりあえず今日は休もう。積もった問題は明日考えよう」


俺のあちこちの傷を治療してくれた実が疲れた様子でそう言ってくる。


それを見守っていた宗次も、里奈も同じように疲れた顔をしている。


「・・・そうだな」


今日は長い1日だった。


たしかに、明日考えた方がいいかもしれない・・・・・・・・・。









ピーンポーン・・・!!!


インターホンの音で、俺は眼を覚ました。時間を見れば、寝着いてからそんなに時間が経ってない。


あれから、くたくたの実たちも俺の家に泊まることになって、余っている部屋でそれぞれ仮眠をとっている。


俺は痛む体を無理やり起こして、簡単に服をはおると玄関に向かった。


「・・・はい、どなたですか?」


疲れた頭は、つい不用心にも相手を確かめることなく扉を開けてしまった。


「Bonjour!!!」


「・・・・・・はい?」


扉の向こうには、金髪外人がにこにこと立っていた。


一瞬寝ぼけているのかと目を擦って見たけど見間違えとかじゃない。


まるでモデルのように綺麗な金髪美人が、俺ににこにこと笑いかけている。



「“・・・どなたでしょう?”」


とりあえずフランス語で挨拶されたから、俺もフランス語で尋ねてみた。


「あら、私のことを忘れてしまったの?」


すると、意外にも相手から日本語でそう言われてしまう。・・・だけど、そう言われても、俺はこんな外人、知らない・・・・・・。


「・・・人違いでは?」


「そんなことないわ、瀬戸 和馬くん」


外人は驚愕する俺の目の前でにっこりと笑い、そして、気配を変える。



背筋が凍るほどの混濁した、冷涼とした気配。



「まさか・・・・・・!!!」


「あ~!!お姉さん!!!」


声にならない声をあげようとした俺の後ろで、愛良のけたたましい声が聞こえた。


「・・・愛良?」


「お姉さん、和馬お兄ちゃんの家知ってたの?あ、知り合い?」


「この家のことは知ってたのよ。また会えてうれしいわ、プリンシア」


うれしそうに話しかける愛良に、金髪外人は微笑む。



「プ、プリンシアって・・・・・・」


呆然とする俺に、愛良ときゃっきゃっと話してた金髪外人は、ふっと俺に微笑んでフランス語で言い放った。





「“あら、昨晩言ったじゃない?君が望むものをあげようってね。私と言う情報源が手に入ってうれしいでしょう、怪盗夜叉?”」


「なっなっなっ・・・・・・・・・!!!」




こいつ、ノワールなのか・・・・・・?!?!?!




てなわけで、配分間違えて、和馬サイドもノワール編は10話まで続きます(汗)

さて、金髪美人の正体はいかにってね。もう、おわかりかとは思いますけど(笑)

7話のころから、なんとかしてここまでもってきたかったので、紫月は力尽きそうです(笑)

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