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72 覚醒

「私も移動を開始します。強欲、貴女はどこへ?」

「ハッ、決まっているであろう。大聖堂だ。」

「あの監獄を破るのですか。手立ては?」

「無限銃創の彼奴を借りた。攻略自体はさして時間はかからん。」

「そうですか。では、幸運を祈っています。」

 

 そういうと、互いに背を向け強欲は大聖堂の方へ、すなわち北に目を向け歩き出す。

 

「私も、そろそろ目覚めましょうか。『世界よーーせよ。』」

 

 世界は、ーーした。

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

「う、うぁぁぁ。」

 

 慟哭が響く。

 

「がぁぁ……。」

 

 暴食。

 

 ソレは、あらゆる全てに課せられた罪に非ず罪。

 

 故にその代償(呪い)は持ち主から膨大な出力で回路を蝕みながら(・・・・・・・・)世界に干渉する。

 

 ソレは、地球にて語られていたとある魔術理論。

 ソレに酷似している。

 

 故に歪。

 故に無様。

 故に降ら無い。

 

 滲み出た暴食が形を紡ぐ。

 一つの樹形図を蝕み、一つの樹の力を手に入れる。

 万物の設計図の貯蔵庫。

 神々のデータを蓄積する九つの世界に。

 

 始まりは、唐突に。

 魔力が膨れ上がり、不確定なものが芽生え始める。

 

「『原初の時、きたれり。我は神命を受けた者。』」

 

 

「『時は加速し、暴食は全てを食らう。』」

 

 

 

「『ソノ樹は我となった。ならば、我は神である』」

 

 

 

 

「『全てを変換し、全てを食らう。我が名は【暴食の天使グラトニー・セフィラム】』」

 

 光すら、喰らい尽くした黒にしか見え無い、暴食の霧が世界を蹂躙し尽くす。

 

「あ、はははははははは。

 

 

 

 はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

 

 

 世界は坩堝と化す。

手抜き? 知らんな(^ω^)

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