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「ようやく外、か。」

「ああ。」

 

 福幸の言葉に角内は応える。

 外は広い草原だった。

 

「遅い。貴様ら、この我を待たせる気か?」

「旧友との交流を交わしただけだ。」

「フン、どうでも良いが我を待たせるなよ。」

「そうだそうだー。」

「黙れ残念騎士が!! オークの村に突っ込んでやろうか!!」

「ギャー!! ナヒト酷いッ!! 助けてぇー!」

「知るかボケ。」

 

 残念騎士を笑いながら談笑をする三人の様子を睨み付けるかのようにみると視線を外す。

 

「我を待たせるなと言っただろぅ、まあいい。それより、レオに会えなかったのは痛いな。」

 

 ボソリと呟く言葉には憂いと嘆きが混ざっている。

 

「このタイミングで新たな予見されていた大罪、か。もしこれが完全な偶然だとしたら笑えんな。ああ、笑えん。」

 

 無表情にそういうと、馬鹿騒ぎをしている三人をみる。

 

「考え過ぎならばまだ良い、どうとでも出来る。最悪な展開なんぞとうの昔に見飽きたからな。しかし……。」

 

 三人から視線を外し、南をみる。

 

「王国の勇者召喚、聖国の明らかに怪しい御子の大移動。帝国の新兵器の開発にダンジョンで発見された魔導図書(グリモワール)の解析。」

 

 眉間に皺を寄せて、厄介事に頭を抱える。

 

「狙うなら今しかない、女神打倒を行うのであれば。だが、あと一手足りない。力が足りない。金が足りない。素材が足りない。何もかも足りない。」

 

 深く眉間に皺を刻み、息を吐く。

 

「ここで憤怒を失う、か。」

 

 そこに仲間意識はない。

 ただただ、道は違えど同士が散ったと言うことに憐れみを覚え、同士の思いが達成されたことに嫉妬している。

 

「全く、我も強欲なものだ。他者の感嘆を安心を手に入れたいと思うのだからな。」

「おい、強欲!! お前くわねぇのか? こいつのスキルで出した実が面白いんだぜ?」

 

 そう言って、角内が投げた実を受け取る。

 

「ふん、貴様らの面白いがこの我に通ずる……、ほう?」

 

 引いたデバフは麻痺。

 

「この我の耐性を貫く、か。」

 

 目を細め、福幸を見る。

 

「大罪魔というだけではあるまい、あの小僧まだ何かを……ククッ。」

 

 アホらしい。

 馬鹿らしい。

 他者に期待を望むだけ無駄だ。

 

 そんな考えが渦巻き、ピタリと止まる。

 

「使えるものは全て我の手に集まるのが道理。フン、多少は興味がそそられるな。」

 

 飽くなき欲を満たす為に男は思考する。

 

「そろそろ、卓をひっくり返すか。世界の弱り具合も目障りではあるしな。」

 

 そういうと、三人を呼びに顔を向けた。

強欲さん回です

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