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モフ神様と森の中  作者: 南人
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日本、茶、茶、茶!

 さて、今回はこの世界の食に関する話をしようと思います。


 前にも言ったけど、ラノベでありがちなメシマズ問題は無い。レベッカの作る魚料理は美味しいし、香辛料もそれなりに流通している。


 あ、味噌と醤油もあったよ!一番大きな島国で『ミソン』『ショユー』という名で造られてるんだって。

 時空が不安定な時期が数百年前にあって、その時この世界に来ちゃった稀人――間違いなく日本人だろうな――が苦労して造り出したそうだ。


 大陸の西側で流通してると聞いて、欲しいなぁって言ってたらレベッカがリーナを送る序でに買ってきてくれたのよ!レベッカ大好き!数百年前の稀人さんもありがとう!これで料理のレパートリーが増えるよ。

 え?『具現化』で出せって?市場にあるのなら態々出さなくてもいいかな~って。何せ1日1回だったし。


 和菓子でも大量に使う砂糖に関しては『シュガー』という、その名の通り砂糖が詰まった実をつける木が大陸のどこででも栽培されている。もちろん『深遠の森』でも最高級品の実をつけるシュガーの木が自生してるから重宝してるよ。


 文化もそうだけど東西では味の好みも違ってて、素材本来の味を好む西側と香辛料を利かせた濃い味を好む東側。

 特に上流貴族になればなるほど香辛料をたっぷり使う事がある種ステイタスになってるみたい。

 お菓子もこれでもかってくらい砂糖が使われてるらしく、それもリーナは苦痛だったって言ってたな。うん、成人病まっしぐらだよね。


 今回何でこんな話をしているかというと、飲み物――お茶の事が関係している。


 というのも、この世界にはコーヒーや紅茶はあるのに、なぜか緑茶が無いのよね。イヤ、完全に無い訳じゃなく流通していないのよ。件の島国の一部以外では手に入らないんだって。


 確かに中世ヨーロッパに近いこの世界では紅茶文化が進んでるのはわかるけど……


 和菓子にはなんといっても緑茶でしょーー!!


 こういう時こそ『具現化』なんだけど…うまくいかないのよね。

 考えてみたらここ数年はペットボトルかティーバッグでしか飲んでなかったから緑茶自体をしっかり思い浮かべられないのが原因かも。

 試しにティーバッグのお茶を描いたら……中身が無い只のティーバッグが出た…貴重な1回分が……泣。


 で、思い出したのが紅茶と緑茶の違い。確か製造行程が違うだけで同じ葉だってお祖母ちゃんが言ってた!

 直ぐにモフ神様に話をして紅茶の原料であるお茶の木を植えてもらいましたよ。


 新芽を摘み取り炒って水分を飛ばしてからこねるように揉んで乾燥させるってお祖母ちゃんが言ってた通り作ってみました。

 急須もしっかり『具現化』したよ!


――いざ、実食!あ、実飲!かな。


「はぁ~~~緑茶だぁ~~~」

「ほほぅ、確かに和菓子に合うのぅ……気に入ったわい」

「にゃんかほっとする味だにゃ~」


 初めて作った割りにうまく出来て良かった。2人とも気に入ってくれて何よりでした。

 因みにお茶請けはみたらし団子です。早速『ショユー』を使ってみました。これも好評だったよ。


 こうして裏の畑にお茶の木が仲間入りしました。

閲覧ありがとうございます。


ベタなサブタイトルですみません。

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