表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/139

嘘つきな彼女

ん?ああ……あんまり食欲ないんだ、心配掛けてゴメン。



はは、親友の言う事が聞けないのかって━━そりゃ聞ける事なら聞くさ。



……それは無理かな。忘れられないよ。



わかってる。和美は死んだ。



うん。けど、傍に居るって━━言ったのに。



ああ、和美が言ったんだ。



やめろよ、和美を悪く言うのは。



聞いたことはあるさ。噂ではね。けど、彼女は俺にとっていい彼女だったんだ。俺は噂より彼女を信じたい。




彼女が嘘つきって言われてたとしてもさ、俺には嘘ついた事ないと思うよ。



それは……和美さ、最後に会った時、俺に別れ話したんだ。



そんなに驚くなよ。━━ああ、好きな男が出来たんだってさ。



嘘つきだったら、そのまま俺と付き合い続ける事も出来たと思うし……



警察?ああ、話した話した。少し犯人扱いされたよ。



誰に殺されたかって?俺に聞くなよ……



昔さ、和美言ってたんだよ。殺されたら、その相手にとり憑いてやるって……



実際、とり憑いてない訳だから、ある意味確かに嘘つきか。



ああ、辛い。和美が傍にいてくれない事が……



え?なんでとり憑いてないのかわかるのかって?


それは……だよ。






俺の傍に和美がいないからだよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ