第1話プロローグ
俺は高校1年生、坂本そうた、男、15歳である。
高校1年生と言っても入ったばかりのぴちぴちの高校生である
中学校ではいじめられ不登校になってしまった。だが学業はそこそこ優秀であったので不登校でもはいれる高校はいくつかあった………。
そして、高校受験を合格し入学式当日、心をウキウキさせながら、学校に入り、自分の席探し見つけ、席に座って隣の人に話そうと右を向き話そうとした瞬間、俺の席の隣にいたのは、俺が不登校になった原因となった、奴だった。一瞬目を疑ったが正真正銘、奴だと気が付き左を向き気が付かれず入学式を終えた。クラスでは幸い席は一番はじなのですぐばれることはないと思いひとまず安心した。という感じで初日を終えた。
「1年間アイツと一緒のクラスなんて冗談じゃない」。と言いながら、石をけりながら、家に帰った。
「何でうまくいかないんだろうな、ヨウ太郎ー」と呟いた。
「ヨウ太郎……知らなあ~い」とヨウ太郎がしゃべる。
ヨウ太郎は俺のペットである。名前の由来和その名の通りヨウムだからである。
「ヨウ太郎よくしゃべるようになったな~」「まあヴぁ」おもしろい返事するなと思いつつ少し笑みを浮かべた。
そして、ソファーに横になり、「はぁ~」とため息つく、家に帰ってもやることがないので、ついつい癖になりつつあった、何故そんなにもため息をつくというと、そうたはアニメ、漫画、ゲーム、が好きなので不登校時、遊び惚けていた、「もうこのまま親のすねかじって生きてやる」といったことを親に聞かれ、俺がゲームをやっている横で漫画が束にされていた、次の日、漫画がなくなってることに気が付き慌ててお母さんのもとに行き「俺の漫画知らない?」と聞いたら「漫画?あぁ、あのエロ本ですか…それなら、そうたが変態さんにならないよう捨てました」と言われ、ゲームも同じく捨てられた。アニメは辛うじて見れた。だが見れても少しだった。
「あぁ~暇だー何か起きないかなー」と自然と声を漏らす。
「おぉい…あい…てしぃぃろ~」としゃべるヨウ太郎、「お前は元気だな」といいながら、ヨウ太郎をトリカゴからだした。
ヨウ太郎との出会いは中学校に入り「鳥を飼いたい」と言ったのをきっかけにペットショップに行き一目ぼれをするようにヨウ太郎にした。まさか、こんなにしゃべる子だと思わず。
「かまってぇかまってぇ」「ハイハイ」少しめんどくさそうそうたは言った。
不登校だったせいで運動不足だと思い散歩という名のランニングをすることにした。
ヨウ太郎を肩に乗せ山に向かって走り始めた。「はぁはぁはぁ」と息を切らした。「おいもう疲れたのきゃ…このヘタレ?」そうたは何故疑問形なのか、どこでその言葉を覚えたのか気になった。「誰がヘタレだ」とツッコミを入れた。「知能が五歳児超えているんじゃないか」、と呟いたとき、右耳からエンジン音のようなものが聞こえふと右を見るとトラックが真横に思考回路が止まり、ひかれた。