5)不健康な子供
短めです。また本日中(8時ころ)続きを投稿予定です。
新しく来た教師は、初老の婦人でした。
笑顔の綺麗な、上品な先生です。
私は、新しい先生には、すぐになつきました。
先生は、お父様に、「カリン嬢は、非常に不健康な状態です」と言って、お父様を驚かせました。
「食事がよほど偏っていたのでしょう。顔色は悪く、すぐに癇癪を起こし、長く立っていることもできず、おまけに、ひどく太っています。歯も悪くなっています。マナーは貴族とは思えないほど品がなく。お勉強の面も、未だに簡単な文字も読めない有様。本当に家庭教師がついていたのですか?」
その話しを聞いて、お父様は、侍女も辞めさせました。
いつも身近に居る侍女が、私の状態をまるで見ていなかったことが判ったからです。
お父様は、自己嫌悪に陥り、しばらく私を見るたびに、泣きそうなお顔をしていました。
お父様は、私の身体を治癒魔法で癒やし、傷んだ歯を何度も浄化してくれました。
私は、先生に、「カリンは自分でも健康管理しなければだめよ」と言われ、自分の健康状態を見るために、たびたび、自分自身を鑑定するようになりました。
新しい先生が来てくれてから、不健康に太っていた私は、だんだん痩せてゆきました。
体調も良くなりました。
不健康だったころの私は、寝起きも悪く、癇癪持ちで、いつも気だるく、怠惰でした。
あの状態が何年も続いていたら、私は、どうなっていたか判りません。
もしかしたら、若くして病に伏し、最悪、早死にしていたかもしれません。




