表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺だけ初期ジョブが魔王だったんだが。  作者: 夜明
第2章 道化師活動、始めます。
21/23

第2章 21話 「スティグマ」

第2章 21話


<スティグマ>。今一番注目されている謎多き少数精鋭ギルドである。しかし、滅多に人前に姿は表さず目立つ事を避けている為、その情報は少ない。


「スティグマ......。先程丁度そういうギルドがあるっていう話をしてたんです」


「おお。我々がそんな噂されているとはね」


背の高い男性が爽やかに微笑んだ。装備からして恐らく【魔術師】だ。青色を基調とした綺麗なローブに身を包んでいる。胸にはギルドオリジナルであろうそのギルドを象徴するマークが施されていた。水色の線が複雑に絡み合っている模様である。


「最近、結構目立つクエストばかり受けてたからじゃない?」


こちらの女性は恐らく【武闘家】で、装備がこれまた青基調の道着を身にまとっている。そして胸には<スティグマ>のギルドマークだ。


「少し目立ちすぎかもしれんな」


ハイドと名乗った聖剣を持つ恐らく 【騎士】の男性がそう呟く。ちなみに彼の纏う

鎧も青が基調だ。


「えーっと、とりあえず、俺はレンジっていいます。よろしく」


「私はリリス。この子はミア」


「よ、よろしくお願いします」


「レンジ、リリス。それにミアか。俺はセインだ。こちらこそよろしくな」


セインと名乗る男は俺に握手を求めてきたので、快く手を差し出した。彼の握力はとても強く離した後も少し痺れた。


「私はノノ。見ての通り、武闘家よ」


ノノとも握手を交わした後、先ほど勘違いされて一悶着あった彼......ハイドとも誤解が解けたので握手を交わした。


「先程は迷惑をかけて済まなかった。どうも俺は一直線なところがあるらしい」


「と、いうか馬鹿正直なだけじゃないの。見たもの全てが真実とは限らないのよ」


ノノは少し呆れた顔でハイドを見上げた。ハイドは気まずいといった風に明後日の方向に顔を逸らした。それを見てセインは爽やかに微笑む。


「......何か、いいギルドだよな」


「ええ、ベータテスターだけで固まってる<エンペラーロード>とは違いますね」


「そうさ、俺達は団結力をモットーに活動してるんだ」


ハイドは自慢気に聖剣を高らかに掲げた。


「人数こそ少なくてもギルドのメンバーはいい奴らばっかりだ」


「また始まったし。セイン、ハイド、もうそろそろ御暇(おいとま)しなきゃね」


「ああ、そうだった。レンジくん。女性陣も短い時間ながらありがとう。また会えるといいね」


「ああ、こちらこそ」


ハイドは親指をこちらに立てて見せた。やがて馬にまたがり、セインとノノと共に去っていった。


「......嵐のような奴らだったな」


「ええ......」


「ですね......」


結局彼らが去った後、何とかミアを馬に乗れる様に練習させて<乗馬育成所>を後にした。馬はいつでも預ける事が出来るので一先ずは預けておくことにした。




ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー




「ライドシティにもかなりプレイヤーがふえてきたな。まぁ、まずは宿を押さえようか」


「そうですね」


ライドシティの中心部に戻ってきた俺達は適当に見繕った宿へ足を休めに入った。ゲームだから疲れてないはずだけど、やっぱり多少疲れている気がする。気のせいか。


「ふう」


「それにしても【大司教】なんて居るのでしょうか?」


「【大司教】ねぇ......」


実の所、その【大司教】とやらの存在をよく理解していない。魔王軍と敵対している人物と言うのは分かっているのだが、それ以上の情報が俺に入っていない。


「【大司教】というと、やはり教会などの神聖な場所に居るのでしょうか?」


「まぁ、そう考えるのが妥当だよな」


「あ、えと、ミアみたかもです。教会」


「......え?どこで?」


「ライドシティですよ。<乗馬育成所>までの道筋から見える場所にありました。ただ、あまりにも古びれてて教会なのか、別の建物なのかは分からなかったですけど......」


「いやいや、お手柄だよミア。ありがとう」


「いえ!お役に立てて何よりです」


「なら一先ずの目標はそこに行くことですね」


そうだな、と相槌を打った後俺達は1度ログアウトして身体を休ませようということになったので、無造作に設置されたベッドに横たわった。


「じゃ、また一時間後に」


「はい!」

「またね、です」




ーーーーーーー

ーーーーー

ーーー


いい加減目に光が差し込む感じにも慣れたのですっと立ち上がった。身体を馴染ませるように伸びをした。ずっと同じ体勢でいるから

流石のダイブマシンといっても多少の疲れはあった。


台所に行き、食器戸棚からコップを取り出して冷蔵庫を開け少し悩んだ後に冷えた牛乳を選択して、コップに注いだ。何か、ダイブ後は何か飲むのが習慣付いたな。


牛乳を飲み干す際に内側からコップの底を除いた。そんな時に、ふと、思った。


「現実世界での皆はどんな奴らなんだろ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ