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神の声 ‐ ウィキパディア

ウィキパディア-フリー百科事典

ページ/ノート

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神の声

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神の声とは超新生歴603年第23ノ日に物質波動研究の第一人者であるスヴァルトアールヴヘイムの大魔法師スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤが旧ヨトゥンヘイム領スリュムヘイムの観測所で観測に成功したとされる電子の波長である。

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目次


1.物質波動研究

2.発見

3.解釈

4.批判と影響

5.神の声


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物質波動研究


スヴァルトアールヴヘイムの大魔法師スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤは超新生歴502年に全ての物質には固有の波が存在するという物質波動理論を第12396回魔法師学会にて提唱した。これが物質波動に関する研究や議論のはじまりであるとされる。この物質波動理論は学会において当初、否定的な見方で見られていた。しかし、超新生歴504年第11ノ日に魔法師ロンデルハウス・コーウェルンによって行われた水中魔力爆発を応用した実験にて200Kメイル間隔の距離で置いた7箇所の水を時間差で振動させる事に成功したことから(ロンデルハウス・コーウェルン実験)魔法師学会はスヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤが提唱した物質波動理論を大筋で認め支持した。この支持を受けてスヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤは魔法師学会の公式観測所として超新星歴505年に旧ヨトゥンヘイム領であるスヴァルトアールヴヘイム領スリュムヘイムに観測所を設置した。この観測所は自然界における波動の検知を目的とした研究施設だった。魔法師学会による公式の観測所は、これ以外にもヴァナヘイム、ヨトゥンヘイム、アースガルズの3カ国にも設置されスリュムヘイム観測所も含めて全部で5つの観測所が設置された。これらの観測所の内、スリュムヘイム観測所が後に神の声とされる波長を観測する。


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発見


神の声は、スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤが出版した一般論述書「神の声」によると、超新生歴603年第23ノ日にスリュムヘイム観測所にて神の声を観測されたとされる。この観測の際、スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤは衝撃のあまり椅子から転げ落ちたとされており、スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤが椅子から転げ落ちた理由は観測された波長が自然的現象の波長とは違い、なんかのメッセージ性を感じさせられる特定の波長数を有していると感じられた事と、この波長数の発信源が夜空の蛇使い座の方面より波が地上へと向けて放射されていた事、さらには観測史上例のない強力な出力の波長であった為だと記した。これまで、この様なメッセージ性を有していると思われる波長数の波長や発信源を夜空に起源を持つ波長は確認されてこなかった。また、この波長数にスヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤは非常に興奮していたとされる。スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤはこの特定波長を数値化すると、その数値を記した書類の端に赤いペンで〝神の声!〟と記した。この発見後、スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤはすぐに第12497回魔法師学会に向けた報告書を作成と論文を作成しに第12497回魔法師学会にて、「神の声」と題する論文を発表するに至った。


魔法師学会での論文発表の際、スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤは魔法師学会に参加する全ての魔法師に向けて以下の演説を行った。


「――この魔法師学会に参加する全ての魔法師諸君。私達はこの天よりもたらされたメッセージを解読し理解しなければならない!これは旧神界に残られているいずこかの神が我々、神下世界に住む我々に寄こしたメッセージなのである!魔法師を自称するのであれば、我々は、この栄光ある魔法師学会の総力を挙げてでもこのメッセージを理解しなければならない!」


この学会での発表は学会のみならず、一般の多くの人々にも衝撃を与えた。スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤは一般人向けに一般論述書「神の声」を発行し一般人の多くにも自身の発見を広めた為である。この一連の発表に多くの民衆は学会に対して神の声の解読を望むという事態にまでなった。


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解釈


・スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤの解釈

スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤは神の声を文字とおり神からのメッセージであると解釈した。


・魔法師学会肯定派の解釈

魔法師学会内においては少数派ではあったが、神の声の観測記録を肯定し肯定した上でスヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤの解釈を容認するかしないかの議論が行われていた。


 ・スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤの解釈の容認

スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤの解釈を全面的、もしくは一部を容認する意見。


 ・スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤの解釈の否定

神の声の観測結果は認めるが、これを神からのメッセージとする解釈には反対の立場をとる意見。


・魔法師学会否定派の解釈

スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤが学会に提示した全ての観測記録と解釈を全面否定する意見。


・神学者及び民衆の解釈


 ・神学者及び民衆における肯定派の解釈

スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤの解釈を肯定し、神からのメッセージを解読すべきという意見。一般民衆に限った意見の中ではこちらが多数派の意見であった。


 ・神学者及び民衆における一部否定派の解釈

スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤの観測を事実と認めた上で、波長の発信源の方向が蛇使い座であるという点からメッセージは神からではなく毒蛇の怪物ヨルムンガンドが人々を惑わす為にメッセージを送ってきているとする意見。この解釈を主張する人々の大半はメッセージを解読すべきではないという意見が大半ではあるが、極少数のヨルムンガンド信徒はこれを解読すべきであるとしている。


 ・神学者及び民衆における全面否定派の解釈

スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤが学会に提示した全ての観測記録と解釈を全面否定する意見。


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批判と影響


スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤは神の声を夜空の神からのメッセージであるとした。しかし、これに対して魔法師学会はこのスヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤの発表に対して荒唐無稽な暴論だとして反発した。魔法師学会は超新生歴603年24ノ日、スリュムヘイム観測所以外のヴァナヘイム、ヨトゥンヘイム、アースガルズの4つの観測所に再観測を命令し、スリュムヘイム観測所からのデータを元に、再観測を行った。この再検証は凡そ1年間の期間で行われた。しかし、この再観測の結果、神の声と同様の観測波長は確認されなかった。超新生歴605年、魔法師学会は再観測の結果を受けて神の声の存在を公式に否定した。また、この結果が出るとまもなく魔法師学会の倫理評議院はスヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤを、神の声の発表を正しい検証もせずに発表を行い魔法師学会の権威を貶めたとして、大魔法師の学位の剥奪し、学会から追放すると表明を出した。また、この魔法師学会の処分決定後、スヴァルトアールヴヘイムの枢密院もこの件について発表を行っておりスヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤを虚言を流布し民衆をかどわかし著しく偉大な神々を貶めようとしたとして、捕獲の後、死刑とする宣告している。さらに彼女が出版した一般論述書「神の声」に関しても焚書とし焼却処分の方針を示した。


これらの批判や罪の宣告を受けた結果、スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤはスヴァルトアールヴヘイムの国家騎士団に拘束される前に国外へと逃亡した。


この一件が魔法師学会に与えた影響は非常に大きかった。特に物質波動研究においてはその第一人者であるスヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤが学会を追放されさらには、彼女の母国でもあるスヴァルトアールヴヘイムからも死刑を宣告された事は、物質波動研究の学会内でのその立場を事実上、喪失する事態を招いた。また一般民衆からの風当たりも厳しくなり民衆の多くはスヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤを稀代の詐欺師と呼び、魔法師学会は嘘の研究をすべきではないという多くの抗議を魔法師学会に寄せた。これらの世論の影響を受けて物質波動研究への学会からの補助金や援助は事実上完全にストップする事になり、各地の観測所も次々と閉鎖される事態となった。超新生歴608年には最後の観測所であったアースガルズの2つの観測所が閉鎖されさらに、翌年には物質波動研究学派その物が解体された。


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神の声


神の声は、スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤが出版した一般論述書「神の声」によると厳密には電子とよばれる魔法粒子の一種の波長であるとされる。以下はスヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤが出版した一般論述書「神の声」に記載された神の声の観測波長数一覧である。スヴィプル・フォン・ヴァルキュリヤは以下の数字列には何かしらの意味があると訴えているが、神の声の賛否はともかく、以下の数字列自体の解読に成功した例は現状では存在しない。


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Hinto-Nec

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― 新着の感想 ―
[一言] 神の声の正体は衛星なのね。ゴールデンディスクは落ちてきてないですけどね。機械生命体に取られたかな。 ただこの記事の世界の人々は魔法文明の人なので解読は難しいでしょうね。
[良い点] wow! (わお!) [一言] これをやりたいために、感想を書きました。すみません...。 この作品、とても面白です。これからも頑張って下さい。
2021/09/26 07:16 とあるアメリカ人
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