蟲化病 ‐ ウィキパディア
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蟲化病
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蟲化病( ちゅうかびょう )とは2012年12月22日の最初の症例から現在まで主にユーラシア大陸及びアフリカ大陸の北部地域の全域で発生している原因不明の奇病である。現在までに治療方法が確立されておらず、一度発症すれば死亡率は100%とされる不治の病と世界的に知られている。
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目次
1.概要
2.症状
3.感染経路
4.拡大防止
5.最初の症例
6.ウランバートルの光との関連性
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概要
蟲化病とは2012年12月22日にモンゴルのウランバートルで最初の症例が確認された後にユーラシア大陸及びアフリカ大陸の北部地域の全域にまで拡大した原因不明の奇病である。蟲化病の感染拡大は2012年12月22日のモンゴルでの最初の症例から僅か3週間でユーラシア大陸全域にまで拡大し1ヶ月後にはアフリカ大陸の北部地域にまで拡大した。感染者数の推移は12月25日にはユーラシア大陸全域で2,853人。12月31日にはユーラシア大陸全域で1,586,759人。2013年1月5日には感染者の数は統計不能となり少なくとも1億人以上、最大で3億人に達するという状況で、異常なスピードで感染は拡大していった。この状況にユーラシア大陸各国では12月31日までに大混乱の状況へと陥り、感染拡大後、1ヶ月が過ぎた頃にはユーラシア大陸国家の4分の1の国々の中央政府が崩壊した。その後も感染の拡大は続き、蟲化病が発生した2012年12月22日から半年が過ぎた頃にはユーラシア大陸の全政府機関は瓦解し感染による死亡者数は最大で39億人にまで達した。これによって世界経済は事実上破綻し、さらなる感染拡大を防ぐ為に世界各国が人身の往来を禁止する処置を取った事からさらなる経済的な衰退を招いた。この一連の事件は米国を中心にユーラシアン・ブラックアウトとして呼ばれ、日本では大崩壊やユーラシアン文明崩壊事件などと呼ばれた。
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症状
現在に至るまで蟲化病に関する詳細な症状は判明していない。ただし、現状で判明している範囲では蟲化病には感染すると初期感染期と後期感染期の二つの感染期が存在する事が分かっている。このうち初期感染期には自覚症状が存在しない事が分かっている。初期感染期の期間には個人差はあるものの、平均的には感染してから5時間から8時間程度であるとされる。この間、感染者の体内では全身の体組織で線維化が急速に進行する。通常、細胞が繊維化すると自覚症状が発生するがこの際、体内で繊維化した体組織から強力な麻薬作用のある物質が分泌される為に感染者は自覚症状を感じない。その後、症状が進行し後期感染期にまで陥ると感染者は平均的に数十分から3時間程で死に至る。この際、感染者の体内では体表面上で皮膚のスポンジ化が急激に進み皮膚の水分が失われ皮脂の崩壊が始まる。さらに同時進行で体内では繊維化した体組織が急激に収束を始め最終的には1cmから11cmほどの線形動物の様な形状の虫を形成(蟲化)し、最終的には脆くなった皮膚が破れ崩壊をはじめ、崩壊した箇所から体組織から蟲化した虫が流出する。その後、脳が完全に蟲化すると感染者は死亡する。また、この時頭部の蟲化は最後に起こる場合が多い。
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感染経路
蟲化病の感染経路は現在不明である。蟲化病を発生させる原因の可能性と考えられているウイルスである線形虫ウイルスは現在、線形虫ウイルスA型から線形虫ウイルスD型まで発見されているが、これらのウイルスの感染経路は現在に至るまで依然不明である。空気感染、接触感染、粘液感染など研究がなされているが人為的な感染実験は現状全て失敗している。また、感染者は現在、ユーラシア大陸とアフリカ大陸北部でのみ確認されておりそれ以外の地域での発生はユーラシア大陸から脱出した難民以外では確認されていない。
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拡大防止
当初、蟲化病の初期の感染地域の拡大においてユーラシア大陸内の国家や北アフリカの一部地域の国家では感染拡大スピードの異常な早さから感染の封じ込めに失敗した。この際の詳しい各国の対応はその混乱によってほぼ全てのユーラシア大陸国家の中央政府が崩壊した事によって不明であるが、中国やロシア連邦では核兵器が自国内で凡そ206発使用されている事が判明している。爆発地点はいずれも北京やモスクワなどの大都市圏でありこれは後に専門家からは熱焼却による滅菌を試みたものと推測されている。また、欧州各国では混乱する各国都市で報道された内容から各国軍隊による火炎放射機や銃器による住民の無差別な虐殺などが報告されている。これらが政府や軍による指示によるものか混乱から発生しているかは不明。
また、中東でも核兵器が63発使用されているがこれは全てイスラエルがイラン、シリアへと向けて発射した攻撃である。
また、感染地域以外の諸外国では感染地域から脱出してくる避難民の対応に迫られた。東南アジアやアフリカ大陸における避難民の数は統計不能。日本では船や飛行機で脱出した人々を合わせると凡そ600万人。台湾では500万人。イギリスでは1,000万人近い避難民が殺到した。こうした自体に対して各国政府は感染を自国に広めない為に入国禁止の処置を取った。日本では海上自衛隊や海上保安庁が出動し海上を封鎖。各国でも同様の処置が取られ、その殆どは海上や空港での足止めを余儀なくされた。また、イギリスではフランスがイギリスに対して自国民の入国を迫ったが、これに対してイギリスは軍を総動員してイギリスの沿岸部を封鎖。業を煮やしたフランス軍が核兵器の使用をちらつかせるとイギリスはフランスに対して先制核攻撃を行った。フランス軍も原子力潜水艦から弾道ミサイルを使用しイギリスを核攻撃した。この事件は英仏局地的核戦争と呼ばれ海上の避難民やフランス本土のフランス軍戦略基地が攻撃されフランス側もロンドンを核攻撃し双方に650万人以上の死傷者を出した。
その後、ユーラシアン・ブラックアウトから2年がたつと各国の混乱も終息をはじめ、ロシアのクリル諸島を初めとした極東地域や中央アフリカの一部地域に避難民の収容施設がアメリカを主導とした国連によって建設され原則、ユーラシア大陸の避難民はそれらの地域に収容された。
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最初の症例
蟲化病の最初の症例はモンゴルのウランバートルに住むゲレルトヤーちゃん(8歳)が最初の症例であるとされる。モンゴルがロシアの科学アカデミーに送った資料によるとゲレルトヤーちゃんは2012年12月22日の朝に全身に強い痒みを訴え皮膚科を受診した。ゲレルトヤーちゃんはこの時、すでに体表面上で皮膚のスポンジ化が急激に進み皮膚の水分が失われ皮脂の崩壊が始まっていた。この異様な状況に医師はゲレルトヤーちゃんをすぐに入院させ一般患者から隔離したが、その後、抗生物質の投与などが行われたが有効な治療はできず、病院の受診からわずか9時間後には全身の崩壊が始まり蟲化した。この際、ゲレルトヤーちゃんは右足、腹部が大きく破れ虫が体内から流出した。また、治療に当たっていた担当医師によると、14平方メートルの病室の床が虫で覆い尽くされたと伝えており、また、ゲレルトヤーちゃんは全身の崩壊が始まっても意識を保っておりその後20分近くも頭部が完全に蟲化するまで意識を保ち生存していたという。
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ウランバートルの光との関連性
線形虫ウイルスの発生源に関して長年、議論の対象になっているのがウランバートルの光との関連性である。パンスペルミア説やウイルス彗星起源説が引き合いに出され関連性が現在でも研究されている。ウランバートルの光は2011年にモンゴルの首都、ウランバートルで確認された原因不明の閃光で、1日半に渡ってウランバートル上空にて太陽光と同等の光量を持つ謎の発光体が四方八方に移動しながらウランバートルを照らした。現在では正式な観測データなどは殆ど残っていないが、インターネット上の動画サイトなどには当時投稿されたウランバートルの光の動画が数多く残っている。当時はUFOとして大きく世間を騒がせた。




