魔獣鬼神 ‐ ウィキパディア
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ページ/ノート
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魔獣鬼神
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魔獣鬼神とは魔獣旧神に分類される殺戮種。ユーリピア大陸の北部から大陸東部にかけての広範囲に多数生息している。確認されている魔獣の中では最も古い種類と言われており生息域に入る各国では毎年、大きな被害が出ている。革命暦6382年にはマータリア魔法王国の大穀倉地帯が襲撃され同国で大飢饉が発生した。魔獣鬼神の動向は他の魔獣と同じく各国は注視している。その個体数は度重なる討伐にも関わらず減少している様子はない。
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目次
1.分布
2.形体
3.名称
4.分類
5.生態
6.各種族との関係
7.超古代文明との関係
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分布
現在、主にユーリピア大陸北部と東部の広大な地域に生息している。
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形体
魔獣鬼神には様々な形体を持つ多種多様な種類が確認されている。基本的には陸上魔獣であると考えられ上空を飛行する手段はない。大型のものは二階建ての一般住居よりも大きい体をしており小型のものは人型知的種の半身よりも小さい体をしている。しかし、いずれの種類も全身が金属で構成されており体内の構造も他の魔獣とは違い全てが金属と未知の物質で構成されている。
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名称
学術的にも一般的にも魔獣鬼神と呼ばれているがいつから呼ばれているのかは定かではない。
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分類
魔獣鬼神は魔獣旧神に分類されている魔獣である。かつてはその多種多様な姿から数種類の魔獣に分類される事もあったが全てに金属で構成されるという事が当てはまる為、名称は魔獣鬼神に統一され分類は魔獣旧神となった。
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生態
魔獣鬼神は他の魔獣とは違い体内に魔力を有していない。また、食物の摂取などの行為をしている姿はまったく確認されておらず、どの様に食事をしているのか分かっていない。
性格は非常に凶暴で他の魔獣を含めて他の生命体を発見すると標的を周到に追いかけ攻撃してくる。その攻撃手段は魔術とは別系統の攻撃手段であると考えられており例えば大型種の4脚の足を持つタイプは上半身に強力な長距離攻撃器官を有している種類のものが存在する。このタイプの長距離攻撃器官はワイバーンなどの竜や鳥などの種族にも攻撃を行う。全ての魔獣鬼神に共通している事だが魔獣鬼神の攻撃は異常に正確でかつ強力であり、それゆえに他の魔獣とは違い大きな危険をはらんでいる。
また、魔獣鬼神に体力と言う概念は存在しないと考えられ一度、発見され追いかけられると振り切らなければ魔獣鬼神の縄張り内ならば何処までも追いかけてくる。魔獣鬼神には大きく二つの分類が存在し一つは縄張りを持ち一切縄張りから出ようとしないものと二つ目は自由に各地を点々に放浪するタイプが存在する。
大型の魔獣鬼神には魔法装備以外の普通の剣や槍、弓矢では有効なダメージは与えるのは難しいといわれている。
以下は発見されている魔獣鬼神の極一部である。
〔魔獣鬼神スパイダー系統種大型〕
形状:4脚の大きな足を持っており胴体には鎧を着た人のような姿をした上半身を有しており両肩部分に強力な威力を持った長距離攻撃手段を有する。大きさは3階建ての建物に相当し基本的には1匹で活動しているが数匹で活動する場合も存在する。
〔魔獣鬼神スパイダー系統種小型〕
形状:箱に6脚の足がついたような姿をしており人型知的種よりも小さい姿をしている。箱の部分に弓矢よりも射程と威力がある中距離攻撃手段を有している。しかし、大きさに反して移動速度は馬よりも速く基本的に集団で行動する習性を持っている。
〔魔獣鬼神犬系統中型種〕
形状:犬の様な形状をした犬と同程度の大きさをしている。この種類の魔獣鬼神は縄張りを持っており縄張りへの侵入者に対して噛み付くなどの手段で攻撃をおこなう。
〔魔獣鬼神バッファロー系統超大型種〕
形状:無限軌道とよばれる構造をした奇妙な足を4つ持っておりその上に複雑な形状をした箱のような胴体とさらにその上に鎧を着た人のような姿をした上半身があるという姿をしている。大きさは一般の魔獣鬼神よりも遥かに大きく10階建ての建物に相当する巨体を持っている。その巨体の各所に長距離攻撃手段や中距離攻撃手段を多数持っており非常に危険な存在である。個体数が少なく滅多に現れないが現れた際は国家存亡の危機になるほどの危険性を持っている。
〔魔獣鬼神ラット系統小型種〕
形状:手のひらサイズの小さな箱型の体をしており体内に爆発性のある物質を有している。十から百以上の群れで行動し標的に取り付き自爆する攻撃を仕掛けてくる。
〔魔獣鬼神人系統幻惑種〕
形状:少年や少女の形状をした珍しい魔獣鬼神で旧文明の遺跡などでよく目撃される。魔獣鬼神の中では唯一、まともな会話が交わせる種ではあるがその会話は超古代文明語と思われる未知の言語と意味不明な一方的なものが多い。遺跡などでよく誰も居ない場所で声を出している所がよく目撃される。危険性は低いが危害を与えようとしたり目の前で人種を攻撃すると奇妙な音と光を発し標的を行動不能にする能力を持っている。
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各種族との関係
現状、植物種の種族と普通動物以外の全ての種族と敵対関係にあると考えられ度々、他の魔獣や魔族と交戦している姿が目撃される。
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超古代文明との関係
魔獣鬼神には超古代文明との何らかの関係性が多く指摘されている。第一に魔獣鬼神の肉体は全てが金属と未知の物質で構成されており現在の技術では再現不可能なものばかりである。魔獣鬼神の体内の構成物と良く似たものはよく超古代文明の遺跡などで発掘されている。
第二に魔獣鬼神の体には各所に超古代文明の文字が刻印されており体内の構成物にも刻印されている物が多くある。これらの文字の解読は現在、完了していないが全ての魔獣鬼神にこれらの超古代文明の文字が刻印されているのは偶然の一致としては考えにくく何らかの関係性が考えられてる。さらに全ての魔獣鬼神に共通して刻印されている超古代文明の文字としては「UN」という文字があり必ずどの魔獣鬼神の体にも刻印されている(※魔獣鬼神人系統幻惑種にはUNという文字は刻印されていない)。