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人類月面連合統合政府 - ウィキパディア

ウィキパディア-フリー百科事典

ページ/ノート

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人類月面連合統合政府

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人類月面連合統合政府(通称:月面連合)とは2098年12月24日に発生した地球消滅事件を受けて月面にいて難を逃れた残存人類が2100年に設立した月面初の政府機関である。


公用語:英語、ロシア語、フランス語、日本語、ドイツ語、イタリア語

   :オランダ語、ノルウェー語、スペイン語、スウェーデン語、ヒンディー語

首都 :フリーダム月面管制センター

人口 :3,628人

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目次


1.概要

2.歴史

 2.1月面基地建造計画の始動

 2.2月面への大規模移民

 2.3地球消滅事件の発生

 2.4臨時政府の創設

 2.5第一次月面戦争

 2.6人類月面連合統合政府の設立

 2.7月の公転軌道の乱れの発生

 2.8月面放棄計画

3.政治

 3.1政治体制

 3.2人類滅亡へのカウントダウン

 3.3ロボットの人権

 3.4月の公転軌道の乱れ発生後の対応

  3.4.1月面放棄案

  3.4.2月面滞在案

  3.4.3月軌道修正案

 3.5恒星間大型移民船の建造

4.経済

5.軍事

 5.1人類月面連合宇宙軍


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概要


人類月面連合統合政府は現状、臨時政府という考え方が一般的である。月面連合は地球の消滅という地球始まって以来の大災害を前に消滅時に月面基地に居て無事だった月面基地の宇宙飛行士や各国の滞在職員や滞在研究員たちを統括し地球からの支援が途絶えた月面の人類が生存し人類という種を絶やさない為に必要な組織である。


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歴史


・月面基地建造計画の始動

2020年以降、人類の宇宙開発は急速に進み始めたといわれ月面基地もその一環でアメリカを主導とした20カ国が中心となって月面基地の建設を開始した。現在のような月面基地が完成したのは2080年代後半の事である。


・月面への大規模移民

月面基地が大型化するにつれて各国は宇宙飛行士以外にも研究者やその他の職員を月面へと移住させるようになった。初期の月面基地の滞在宇宙飛行士が5名だったのに対し中期の頃には1000名を突破し後期にはついに2000名を突破した。人口の増大によって様々な施設が月面基地には備えられ研究施設や採掘施設以外にも大型宇宙船を建造するドックや宇宙港、ロボットの製造施設、農業プラントなどが作られるようになった。


・地球消滅事件の発生

2098年12月24日クリスマスイブ当日の23時13分に突如として地球全域で未知の発光現象が発生し発光現象は時間の経過と共に強くなり24時00分に発光現象は消えたが発光現象と共に地球も消滅している事が確認された。当初、月面基地はパニック状態となった。カメラなどの映像機器には記録されていないが一部の目撃者は地球周辺に幾何学模様や魔法陣のようなものを見たと証言している。


・臨時政府の創設

地球の消滅という前代未聞の災害に見舞われた月面基地では基地全体のパニック状態を押さえる為に月面基地計画に参加している国家の各基地の代表者たちが集まりそこで臨時政府の創設を決定した。これにより基地内の混乱は次第に沈静化していった。


・第一次月面戦争

月面にはアメリカが主導した月面基地以外にもロシア連邦が独自に建設したルナ月面基地と中華人民共和国が建設した嫦娥月面基地が存在した。ルナ月面基地は臨時政府への参加を表明したが嫦娥月面基地は参加を拒否した。嫦娥月面基地は中国の宇宙軍の施設であり月面における最大の戦略拠点であった。しかし、嫦娥月面基地は地球からの物資輸送に頼っていた面があり僅か一年足らずで食料などの生活物資が枯渇し始めた。当初は交渉によって臨時政府から物資を供給してもらおうとしていたが嫦娥月面基地の人員の数は1600人にも達しており臨時政府の供給能力を大きく超えていた為、食料物資の提供は一部を除き要求していた量の物資提供は断られた。その為、嫦娥月面基地は月面での軍事力を背景に臨時政府に対して軍事的圧力を仕掛け物資などの提供を迫った。さらには月面に歩行戦車部隊を展開し臨時政府の一部施設に対して攻撃を仕掛けた。これに対して臨時政府はアメリカ宇宙軍、ロシア航空宇宙防衛軍と協力して戦闘が開始された。人類史上初めて行われた月面での戦闘は当初は嫦娥月面基地の優勢となったが最終的には嫦娥月面基地は臨時政府側の軍の空爆によって破壊され嫦娥月面基地の人員はほぼ全員が死亡し8ヶ月半にも及んだ月面戦争は終結した。


・人類月面連合統合政府の設立

第一次月面戦争は臨時政府の勝利に終わったが月面にて生存していた全人類のうち約3分の1が死亡するという最悪の結果に終わった。この結果に衝撃を受けた臨時政府は二度とこの様な惨劇が起こらないようにとの考えから月面の全機関を一つの組織へと統合した人類月面連合統合政府を設立した。臨時政府の会議で行われた議決では反対した国は無かった。


・月の公転軌道の乱れの発生

2102年3月1日、月の公転軌道が大きく乱れ始めているという観測結果が月面連合政府から発表された。スーパー量子コンピューターによる計算によるとこのままでは2159年には月は完全に公転軌道からはずれ太陽系を離脱するという結果がでた。これによって月面連合では対応を迫られる事になった。


・月面放棄計画

2103年1月7日、月面連合政府は地球消滅によって建造がストップされていた恒星間有人大型探査船を改造し全人類を月面より脱出させる計画を正式に発表した。しかし、この計画に対しては幾つかの異論も噴出しており計画の正式な決定には数年ほどの時間が掛かると見られる。


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政治


・政治体制

月面連合政府は議会や国会に当たるE11評議会(月面に滞在する11カ国の代表による評議会)を中心とした体制である。その下部組織として幾つかの組織も存在する。


・人類滅亡へのカウントダウン

月面には現在、男性:2006人・女性:1622人が滞在しているが政府主導の子孫育成プロジェクトは全て失敗し月面での健常者の出産は今のところ成功していない。原因としては月面という低重力下の影響などが考えられるが詳しい理由は判明していない。このまま子孫を残せない状況が続いた場合、高度な医療設備が存在しない月面ではコールドスリープしない限り人類は200から300年以内に絶滅してしまう可能性が指摘されている。


・ロボットへの人権

月面連合統合政府は2110年に愛玩人型ロボットの部分的人権を認める法案を可決した。これは子孫を残せないという状況において最悪の場合ロボットだけでも人類文明を継承させようという考えから作られた法案で法案には愛玩人型ロボット(愛玩人型ロボットとは姿かたちを完全に人間もしくはキャラクター風に設計された月面基地の人間のストレス緩和を目指すロボット)の愛玩ロボットの五原則は維持するものの人間による愛玩ロボットの破壊行為や差別、暴力や性的暴行を禁止している。愛玩人型ロボットの人口は現在5865体と人類の総人口をはるかに上回っている。


・月の公転軌道の乱れ発生後の対応

月面連合統合政府は月の公転周期の乱れが観測された後、幾つかのプランを公表している。


 ・月面放棄案

月面放棄案は地球消滅によって建造がストップされていた恒星間有人大型探査船を改造し恒星間大型移民船とし全人類を月面より脱出させる計画である。脱出後全人類はコールドスリープ状態に移行し宇宙船の管理はロボット達にまかせ太陽系外の生物が生存可能な環境を有していると推測される惑星へと数百年から数千年をかけて移住させる計画である。現在、月面連合政府はこの計画で使用される恒星間大型移民船への大規模改造を行っている


 ・月面滞在案

月面を放棄せずこのまま月に滞在を続けるという案。計画では月面基地を地下施設化し月の移動による隕石の衝突に耐えられるようにし月を放棄しない計画。


 ・月軌道修正案

月面各所に核融合爆弾を設置し同時点火させる事によって月の軌道を修正しようという案。成功の確率が低く例え成功する見込みがあったとしても現在の核融合爆弾の製造ペースでは必要な数の爆弾の量には届かない。


・恒星間大型移民船の建造

月面放棄案の発表に伴い現在急ピッチで大規模な改造が進められている大型移民船。推進力は核融合爆弾による推進方法であり動力は核融合炉6基を搭載する。完成すれば全長5キロの超巨大宇宙船となり簡易滞在居住区画や各種工場、必要設備等が設置され人類が建造した宇宙船の中では最大級のものになる。完成は2150年頃を予定している。


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経済


配給制度に依存している。月面には宇宙船建造をおこなうロボットの設計製造をおこなう大規模な工場が残されておりここで量産されたロボットによって全ての肉体労働はロボット等に任され、様々な産業にロボットの労働力が使われている。人間の仕事は基本的に事務職や管理職やロボットの監督となっている側面が大きい。


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軍事


・人類月面連合宇宙軍

アメリカ宇宙軍とロシア航空宇宙防衛軍を主体として統合し作られた軍事組織。第一次月面戦争を教訓に戦力を増強し人工知能搭載歩行戦車や核融合爆弾、武装宇宙ステーションなどを運用している。また、月と同様に消滅に巻き込まれなかった大型の太陽系内有人探査宇宙ステーションも保有している。現在は月面に対抗勢力がなくなったことにより飛来する隕石の撃墜などが主な任務となっている。


以下は現在保有している主な戦力


〔第17世代型人工知能搭載人型機械歩兵〕×6800体

〔第18世代型人工知能搭載歩行戦車〕  ×970両

〔月面兵員輸送装甲車〕         ×500両

〔月有人武装宇宙ステーション〕     ×8基

〔太陽系内有人探査宇宙ステーション〕  ×10基

〔シャトル〕              ×368機

〔大型スペースプレーン〕        ×13機

〔複合型武装人工衛星〕         ×58機

〔戦術核融合爆弾〕           ×3680発以上

〔戦略核融合爆弾〕           ×500発以上


 

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― 新着の感想 ―
[一言] 人類月面連合統合政府はもう人類の情報を残していく方がまだ希望はありそうですかね。 精子とかも冷凍保存しておくこともやってましょうね。 ロボットへの人権付与も重い決断になるかな。 他天体の…
[一言] 小さな地域、巨大諸島と続いてついに天体(惑星)まるごとが消失してしまいました。……
[良い点] 地球が消滅とか転移は他の作品にはまず見ない展開でぶっとんだ感じで面白い^-^ [一言] 核兵器大量に月に大量配備してる辺りそんなに長くない世界だったのかも・・・・ 地球が出現した世界はど…
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