はじめに
これを読んでいるという事は君のコンピューターは彼らの検閲を奇跡的にすり抜ける事に成功したと言う事だ。これは素晴らしい事であり同時に最悪な事でもある。これによって私の居場所が彼らに特定されるかもしれない。
しかし、私はこの情報を少しでも多くの人々に伝えなければならないと思っている。
いきなりこんな事を言って申し訳なく思っているが私の正体は事情によりここで話す事はできない。
私の事は、教授とでも博士とでも適当に呼んでもらいたい。
さて、本題に入るが、君は『ウィキパディア・フリー百科事典』という名称を聞いた事はあるだろうか?
一応言っておくが、世界的に有名なあのフリー百科事典の事ではない。『ウィキパディア・フリー百科事典』だ。
聞いた事のない者の方が多いと思う。
私ですらこんな百科事典の存在はつい1年ほど前までは知らなかった。
しかし、私はとある場所のコンピューターで幸か不幸かこの謎の百科事典の存在を知ってしまった。
外見はあの有名なフリー百科事典を模したようなページだったがその記事内容は支離滅裂な内容だった。
ウィキパディア・フリー百科事典のページはどれも『現実にはない』記事だらけだったのだ。
最初見たときはよくあるフェイクサイト等のいたずらだと思った。
しかし、いたずらにしては記事の量がおかしかったのだ。
記事の登録件数はもはや、一人の人間では読みきるのに十数年はかかるであろう量だった。
しかも、その記事は毎日のように数十件と次々と更新されていた。
私は同僚にその事を聞いたが同僚も分からない様子だった。
私はこのフリー百科事典の存在が少し気になった為、気晴らしの意味で当時の私の研究チームと共同でこのページの解析を行った。解析の結果はこのフリー百科事典をさらに奇妙なものへと押上げた。
なんと、このフリー百科事典は誰が何処で更新しているのかがまったくといって分からなかったのだ。
さらに、このフリー百科事典がどこのサーバーにあるのかも分からなかった。
人工知能による執筆も考えたがどうやら違うらしい。ハッキングによるページの改ざんも試みた。
結果は失敗。それどころかハッキングを行ったスーパーコンピューターが逆ハッキングされスーパーコンピューターの中身が全て書き換えられウィキパディアと化してしまった。
この一件で私がウィキパディアを解析している事が上層部にばれた。
上層部は私を監禁し事情聴取をおこなった。聞かれた内容は何処でウィキパディアの存在を知ったかなどだった。私は訳が分からなかったが、後で聞かされた話によると、どうやらウィキパディアは上層部からも機密扱いを受けているらしくそれはウィキパディアの『記事の内容』にまで及んだ。このフリー百科事典は彼らから危険視されている代物だったのだ。
私はそれを聞いて納得した。なぜ、あの施設のコンピューターにウィキパディアのようなサイトが記録されていたのかようやく分かったのだ。だが同時に腑に落ちないこともあった。
なぜ、上層部はこのような、いたずらの様な『記事』を機密指定しているのかと言う事だ。
私は上層部に掛け合ったが教えてもらえなかった。それどころか、金輪際、ウィキパディアと関わる事を禁止された。
それから私は独自に調べる事にした。
それでようやく分かったのだ。上層部がなぜあのサイトにこだわるのか。
なぜ、あのような『記事』にこだわるのか……。
それは、・躍+撝0・・}芭灯遏慧Cワカ>オヌM・GfサYス^N曚麈Cv徐・テVlCi)ヨK・惚ラテ絎・-ュ・L1隆モ゜晥L・・タ駈モEumメgァvョタ"稠ートシC2ヌヨャ・・9ソ繝+・]1ニ3オL・・!XR゛eЕiヲ゜ゥb゛ィゥ被)坿゛繕ヘァ"ホ・_盡rメ猤・ヨ捌ハワ鴎涯Vン\N・B\レサニ・ソw_池・忍・躍+撝0・・}芭灯遏慧Cワカ>オヌM・GfサYス^N曚麈Cv徐・umメgァvョタ"稠ートシC2ヌヨャ・・9ソ繝+・]1ニ3オL・・!XR゛eЕiヲ゜ゥb゛ィゥ被)坿゛繕ヘァ"ホ・_盡rメ猤・ヨ捌ハワ鴎涯Vン躍+撝0・・}芭灯遏慧Cワカ>オヌM・GfサYス^N曚麈Cv徐・テVlCi)ヨK・惚ラテ絎・-ュ・L1隆モ゜晥L・・タ駈・サニ・ソw_池・忍・躍+撝0・・}芭灯遏慧Cワカ>オヌM・GfサYスと言う事なのだ。
全てを知った私は彼らから逃亡した。
幸い、ウィキパディアの情報のいくつかは私のコンピューターに保存されていた為、それを持って逃亡したのだ。
そして今、私はこの情報をインターネットに流している。
世界は意外と狭い。
こうしていれば、いずれ私は彼らに捕まってしまうだろう。
良くて一生監禁、悪ければ殺される。
いや、彼らの機密情報を流したんだ、十中八九、私の運命は遅かれ早かれ後者だ。
だが、捕まるまでは、その日が来るでは私は私の持つウィキパディアの記事とその情報を流し続けたいと考えている。
これを読んだ事で君には危険な思いをさせているかもしれないが最後にこれだけは言わせてほしい。
細心の注意をはらえ、背後に気をつけろ。
彼らは既に君を見ている。
読んでくださった皆様、ありがとうございます。
私の気晴らしで書いているこの作品が小説家になろうでの初投稿です……。
なんでこれを初投稿したんだよって自分でも思います。
多少お見苦しい点などがあると思いますがご容赦ください。
文章などでおかしい部分などがありましたら教えていただけると嬉しいです。
今回は始まりということで百科事典風ではありませんが次回からは、いよいよフリー百科事典風で進んでいきます。
一つの国家につき、基本は単発か数話の程度の記事だけの予定です。
気になった記事を順番関係なくご覧下さい。どこから読むも自由です。順番通り読むもバラバラに読むも自由です。
ただ、一つだけ。
この小説の主人公はあなたです。
※記事の内容について、もしも質問があればお答えします。
※当小説内の記事に記載されている設定などはご自由に創作活動に使用してもらってもかまいません。使用する際は連絡と消滅国家のウィキパディアを紹介してくださると嬉しいです。
※一部の記事に共同執筆の記事が存在します。それ以外は全て私が書いている物です。
※当小説自体の著作権はボイジャーにあります。小説本文を使用したいという場合はメッセージ等でご連絡をお願いします。
※この小説はリアルタイム小説です。現実時間とリンクして物語が進みます。