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賢者になれるらしいです(仮)  作者: 散歩道
プロローグ~幼少期~
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第4話「爺ちゃんとの修行:前編」

主人公の覚醒から最初の朝を迎え、色々な世界観を若干踏まえつつ

今後の事を話す二人。

謎の多い爺ちゃんの昔の話も少し混じります。

「サイラスや、前に教えたことは覚えておるかのぉ?」


「魔法の事?火水風土の4属性があって他にも失伝された属性があるらしいって事?」


「そうじゃ、よく覚えておったのぉ。

失伝された物の一つは闇属性の魔法じゃ。

ワシら人間やエルフやドワーフ、獣人と言った者たちには扱えぬ

忌み嫌われた属性の魔法じゃ。」


「爺ちゃん、でも扱えないならどうして闇属性ってのがある事が解るの?」


「いい所に気がついたのぉ。

何故かというとじゃな。

この世界には魔族と呼ばれる者達が居るんじゃよ。

かつて起こった魔人大戦なども人間と魔族との戦いの一つじゃ。

ワシら人間とエルフやドワーフに獣人達が力を合わせて魔族たちの進行を

食い止めたのが後に魔人大戦と呼ばれるものになっておるんじゃ。」


「へー。エルフにドワーフかぁ。ザックおじさんやヘレンおばさんは人間だし、いつかはこの目で見てみたいなぁ。」


「そんなに急ぐものでも無いんじゃぞ。

お主はまだ三歳になって間もないんじゃ。

人はみな12歳になると、ヘレン達の住んでおる王都に設立された

王立学園へ行き、その者の適正によって、戦士じゃったり魔法使い、

それに商人や教会の信徒になるべく貴族や平民と言った身分に関係なく

勉強する為に通うんじゃよ。」


「でもさ、爺ちゃんウチにそんなお金あるの?

貴族の子達も通うような所って物凄くお金がかかるんじゃない?

俺には爺ちゃんって言う立派な先生が居るんだしそんなとこに行かなくても・・・」


「お主は本当に賢いのぉ。

普通なら、こんな何も無い森の中で暮らすより。

王都の様な大きな町や世界に憧れるもんじゃぞ?

それに、ワシだって元冒険者じゃ。お主の一人や二人学校に行かせる位の

蓄えだってしっかりあるわい。」


「そっかぁ、そうだよなぁ。

爺ちゃんは昔冒険者だっただよなぁ。

俺も、冒険者になれるかなぁ?」


「サイラスや、何をもって冒険者と言うかわかるかのぉ?

冒険者と言っても、ザックの様に一つの街を拠点とし魔物や盗賊から街を守る者や、街から街へ旅をしながら自由に暮らすもの。

そのどちらもが、自由と言っても常に自分の命を危険にさらされておるんじゃよ。

じゃから、何になるにせよ最低限の生き残る術を学ぶために学園に通うんじゃ。」


「爺ちゃん爺ちゃん爺ちゃん。爺ちゃんはどんな冒険者だったの?」


「ワシか?ワシも、若いころはそれこそ世界中と言ってもいい位色々な所を旅した門じゃよ。

例えば、世界樹の麓にあるエルフ達の国や、火龍王の住む山の近くにあるドワーフ達の地底王国とかじゃのぉ。

例外は、獣人達は国という概念がなく、種族によって世界中の森の中に集落を作って生活しておるんじゃ。」


「へー。そうかぁ。世界は広いんだねぇ。」


「そうじゃとも、お主はまだ見た事が無いじゃろうが

世界にはのぉ、海と言ってこの森にある湖が一滴の雫に思えるような大きな湖の様な物があるんじゃよ。」


「海?海かぁ見てみたいなぁ。」


前世の記憶があるから海がどんなものかは安易に想像がつくが

爺ちゃん達とこの森しか知らないはずの俺がそんな事を言えば

いらぬ疑いをかけられるに違いないと思った。


「心配せんでも、学園を卒業して冒険者になればとめる者はおらんぞぃ。

じゃから、学園に入学しても恥ずかしくない様に今日から一生懸命勉強するんじゃぞぃ。」


「うん!解った!大きくなったら、

爺ちゃんも見たこと無い珍しいものや色んな世界を見てみたい!」



長くなりそうになった為前編、後編に分けました。

まだ、3歳の為時々時間が飛ぶかも知れませんがよろしくお願いします。

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