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賢者になれるらしいです(仮)  作者: 散歩道
プロローグ~幼少期~
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第2話 「森の中爺ちゃんと始めての散歩」

爺ちゃんに拾われて、あっという間に三年が過ぎた。

この世界では、一週間が6日、一ヶ月が30日、一年が12ヶ月だ。

事故のせいなのか、転生した時のショックなのか前世の事は自分の名前含めはっきりと思い出せないみたいだ。


だけど爺ちゃんと二人でとは言っても街まで徒歩で三日位だし、冒険者?とか言うのをやってるザックのおじさんやらヘレンおばさんもたまーに遊びにくるし寂しいとは思った事は無いかな。


爺ちゃんに拾われてこの森で目覚めたときの記憶はあるけど、爺ちゃんには内緒だ。


爺ちゃんは、ザックおじさんいわく賢者様だそうだ、俺からすれば優しい爺ちゃんなんだけどなー。

でも、魔法は色々使えるみたいで家の中でニコニコしてる爺ちゃんからはイマイチ想像しにくいのは思ってても口には出さない。


ヘレンおばさんは、一昨年生まれた娘を連れて森では採れない食べ物とかを時々届けてくれる。


ザックおじさんは、ふらっとやって来ては爺ちゃんに手紙を届けて

そのまま2~3日居座ったりと冒険者って暇なのかなぁ。


爺ちゃんに、魔法の事を聞くと簡単な事を教えてくれたんだけど

属性は火水地風の四種類に他にもある様な事を言ってたけど俺にはまだ早いそうだ。


魔法とは、世界にあふれるマナを自分の魔力を媒介に精霊様に働きかけて現象として成すそうだ。


子供の頃には負担が大きすぎて命にかかわるらしいから、体が出来たら教えてくれるそうだ。


ちなみに、冒険者にはS~Fランクがあって爺ちゃんは冒険者は引退してるが元Sランクらしい。

想像できないかもしれないけどザックおじさんは現役のSランク冒険者らしい。


爺ちゃんいわく、Sランクもピンからキリまであるそうでその話をザックおじさんのいる時に話してたら爺ちゃんは論外らしい事が解った。


そして、現在は爺ちゃんと薬草採りに森に出かけて来たのは良いが、薬草採りに夢中になりすぎて絶賛迷子中だ!


「ほんと、爺ちゃんはちょっと目を離すとすぐ迷子になるんだからなー。」


なんて言ってると後ろのほうの茂みでガサガサと音がした。


「ぉ?爺ちゃん、勝手にあっちこっちにフラフラして行っちゃだめジャン」


などと、声をかけるも返事が無い・・・・

何か、物凄くいやな予感がするのはキノセイか?


「ゲッゲッゲッ」

「キャーキャーギャー」

「グ?グァギャギャ」


茂みから出てて来たのは、ゴブリンと呼ばれる魔物の一種だ。

爺ちゃんから話で聞いてたけど、見たのは初めてと言うか

今日、初めて家の周りから散歩がてら爺ちゃんと薬草採りに来たんだから

当たり前か。


「マズイぞ!マズイ!逃げなきゃ殺される!」


逃走を試みるも三歳児の足の速さじゃお察しの結果で

あっさりとゴブリンに回り込まれ逃げ道を塞がれる。


「じーちゃーん!たすけてー」


叫んでみるも返事が無い、これはいよいよマズイぞと

新たに生を受けてたった三年で、また死ぬのかと思うと

唐突に頭に響く間の抜けた声があった。


『おーい。達者にやっとるかいのぉ?

ちと、伝え忘れてたことがあるからこっちへ呼ぶぞい。』


一瞬のその後、辺りは真っ白な何も無い部屋だった。


『ほっほっほっほ。久しぶりじゃのぉ。

何度か声をかけていたんじゃが、

お主の自我がはっきりせず声がうまく届かんかったんじゃ。

この件については、ノンクレームで頼むぞい。』


「ぉぃぃ。神様の爺さんある意味ナイスタイミングだったったから

その件は、希望通り許してやるが、唐突に言い忘れたとは何の話だ?」


『ほれ、お主を送る時に色々話したじゃろ。

どんな理由にせよワシの部下の手違いで死なせてしまったんじゃから

お詫びの意味も含めてなんかサービスせんとイカンと思ったんじゃが。

あの時は、ワシもバタバタしておって忘れておったんじゃよ。』


「まてよ?今まであの時の事は漠然としか思い出せなかったが

よくよく考えると、部下がミスして露見する前に俺を異世界へ送り出して

もみ消したって言うのが正解じゃないのか?」


『チッ、魔法の無い世界で賢者一歩手前と言うのはあながちホラではなかったようじゃのぉ。』


「おいぃ、神爺今舌打ちしなかったか?」


『ぬぅ。なんか急にワシの扱いが雑になってないか?』


「そんな事より、サービスって何だよ。

今、こっちの世界じゃ生きるか死ぬかの瀬戸際だったんだよ。」


『ほうじゃ、ほうじゃ。マズはステータスと言ってみるんじゃ。』


「ステータス!」

ステータスと叫ぶと、目の前に半透明のウインドの様な物が現れた。

以下主人公のステータス。


名前  サイラス


種族 人?間


Age 3


HP 30

MP 5


STR 5

DEX 3

INT ***

MND ***

スキル

共通言語 Slv1

称号:世界の壁を越えし者

:???

:???

:???

:???

『どうじゃ?みえたかいのぉ?』


「なんだ?このゲームの様なものは?」


『ふむ、どうやら一部分はまだこの世界に馴染ん出ない為にうまく表示できないみたいじゃのぉ。

まぁ、その辺はおいおいなんとかなるじゃろうて。

サービスを追加するぞい。

ほいほいのほいっ!』


「ずいぶんとてきと・・・

ぐあぁ!痛てぇ、体が!頭が!何だ?何だ?ナン・・・」


『ありゃ、ちとやり過ぎてしまったかのぉ。

じゃが、お主の魂の許容量を見るにまだほんの1%にも満たない位じゃろうに。』


「はぁ、はぁ、はぁ・・・。

ゴブリンに殺される前に神爺に殺されるかと思ったわ!

ナンだよ許容量って!」


『ほれ、論より証拠と言うもんじゃろ。

もう一度ステータスをみてみぃ。』


「ステータス!」

な、なんだよこれ・・・

さっき見たときには無かったものが増えていた。


名前  サイラス


種族 人?間


Age 3


HP 10/30

MP 40/40


STR 5

DEX 3

INT ***

MND ***

スキル

全魔法適正 new

共通言語 Slv1

魔力操作Slv1 new

消費魔力軽減Slv1 new

鑑定Slv1 new

魔力回復速度Slv1 new


称号:世界の壁を越えし者 

:創造神の加護 new

:精霊に愛されし者 new

:???

:???

:???

:???


「なんか色々増えてるぞ?

普通はもっと苦労すんじゃないのか?

全魔法適正とか物凄くレアっぽい気もするんだが気のせいか?」


『じゃから、サービスと言っとるに。

まぁ、スキルのレベル自体は初期のままじゃから後はお主の努力しだいで賢者になる事も余裕じゃろうに。』


「って事は、努力しないと宝の持ち腐れってのは当然か。

だが、元の場所に戻されれば確実に死ぬのが目にみえてるんだが?」


『お主は切れ者なのか、アホなのか本当に読めない奴じゃのぉ。

魔法の適正があれば魔物位何とかなるじゃろうに。

これで伝え忘れは無いとは思うが、達者で暮らすが良い。』


「まぁ、次が無い事を祈ってるが、

また此処に呼び出されそうな気もするが・・・・」


『ほいじゃぁ、元の場所に戻すからのぉ~ノシシ』


「最後の最後まで間の抜けた神爺だったなー・・・

ってせめて囲まれた状況くらいサービスでどうにかあぁぁぁぁあ。」

読んで頂いてる皆様、主人公がチョット暴れる予定でしたが

回想やら何やらで暴れるのが次話になってしまいました。

戦闘シーンを楽しみにして頂いた方々申し訳ありませんが

次話までおまちください。

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