第27話「教官のお手伝い」
ここ数日更新時間がおそくなってもうしわけありません。
年度末の為今月一杯はこんな感じになりそうです・・・。
「さて、今日から教官の手伝いか・・・・。」
入学式を無事に終え、早くも半年が過ぎようとした昨日
教官から日本で書かれたらしき文献が見つかったとの報告があった。
「サイラス君、キミはチキュウの言葉が解るんだよね?
それらしい文献が発見されたんだが、解読を手伝ってくれないか?」
「それについては強制されないと言うお話では?」
「だからこうして頼み込んでるのだがダメか?」
「そうですか、教室の唯一の出口を塞いでいる状況では断りようが無いのですが?」
「うぅぅ。私ももう限界なんだよ。頼む!謝礼はちゃんとするからお願い!」
「言っておきますが、俺は人生を三回ほど遊んで暮らせる位お金があるので
謝礼と言われても全く持って嬉しくないのですが?」
「むぅ。なら一日デートしてあげよう。」
「は?なんの罰ゲームですか?」
そうなのだ、この教官は一応女性なのだ。
最初見た時は、髪はボサボサで服装も白衣っぽい服がヨレヨレで
男か女か解らない状態だったのだが、たまたま呼ばれた時に着替え中で
性別が判明したのだ。
ちなみに、ラッキースケベとは全く思えなかった。
「サイラス君、キミは酷すぎるぞ。私がコレほど困っているのに見てみぬ振りをするのか。
このままでは、私が過労死で死んでしまうかも知れませんよ?」
「それはそれで先生の運命と言うことでしょう。」
「・・・・。」
「お~ね~が~い~だ~か~ら~。」
「先生服が伸びます。」
服にしがみついて離そうとしない。
これはもう諦めるしかないようだ。
「あ~、もう。解りました。手伝えば良いんでしょう?」
「そうか、では早速研究室に行こうか?」
「はぁ?今からですか?
先に言っておきますが、一日1刻だけですよ?」
「そんな短い時間で何が解ると言うのだね?
せめて3刻は手伝ってもらえないと今年中に片付かないじゃないか。」
「先生、まさか他の文献の手伝いまでさせようという魂胆ですか?」
「ぎくっ。
ま、まさかそんな事は・・・・。」
「この話はなかったと言う事で。」
「わかった、わかったよ1刻でも十分だ。頼む!」
「まったく、コレではどちらが教官か解らないじゃないですか。」
「そうなんだよ、キミはホントはいくつなんだい?
12歳とは思えないよ。」
「断片的な記憶はあるものの、細かいところはあやふやで
ほとんど覚えてません。」
「そうか、異世界の生活とかにも興味があったんだが・・・。
本当に残念だ・・・。」
本気で残念そうだ。
一気に肩を落としている。
これで覚えている事がバレた暁には本気でひどい目にあいそうだ。
「まぁ、読める言葉であればそんなにかからないと思いますよ?」
「本当か!?」
「先生だって知っている言葉の本を書き写すだけならそこまでかからないでしょう?」
「言われて見ればそうだな。
うん。
思ったより早く終わりそうだ。」
そして、その日は研究室には行ったものの
数十冊ある中から日本語で書かれていたものは一冊しかなかった。
それを選別するだけで時間切れとなったため、今日も研究室に行く必要が出来たと言うわけだ。
コンコンコン
「む?サイラス君か?入りたまえ。」
「失礼します。」
「先生。昨日も言いましたがもう少し整理されてはいかがですか?」
「失敬な。私には何が何処にあるか解っているから問題無いのだ。」
「しかし、俺には昨日の文献が何処にあるのかさっぱり解りませんが?」
「む?昨日の文献はだな・・・・。
たしか・・・・。
え~と。
このへんに・・・。」
ガラガラガラ
ガッシャーン
「うわー。」
「ほら言った通りじゃないですが。」
「た、助けてくれ・・・。重みで息が・・・。」
「まったく、良い大人なんですから・・・。
そんな事では嫁の貰い手が無くなりますよ?」
「それは困る!
私だって人並みの幸せが欲しいのだよ。」
「だったら、もう少しまともな生活をしましょう。
先生は、どの位部屋に戻ってないのですか?」
「失敬な。週に二日は戻るぞ。」
「普通は毎日戻るんですよ?」
「私にとっての普通なのだ!」
「もう、それ良いです。
さっさと解読を進めましょう。」
「だんだん、私の扱いが雑になってきてないか?」
「キノセイです。」
「なんだか納得しきれないんだがまぁ良い。
あの後調べたところ大体200年ほど前の物らしい。」
「200年ですか・・・。
果たしてどんな内容が書いてあるのか・・・。」
読んでみると内容は単純なものだった。
この世界に来た理由が事故で死ぬ直前に神によって救われたとかで
この世界に転移して来たとの事だった。
そして、ほとんど内容が食事に関してだった。
まず、味が薄い、そして調理方法がまとめて煮込むか焼くかしかないとの事だった。
そして、日本人に必須とも言える米、味噌、醤油がない事だった。
だが無いだけではなく、それらしき材料は存在するとの事。
それだけでも十分な収穫だろう。
だは教官は、実際に作るんだと勢いに乗っている。
まぁ、調味料の話以外には
趣味が料理だったらしく色々な日本食の再現がかかれていた。
一通り解読し終えた所で今日はおしまいだ。
帰り支度をして、部屋を出ようとする所で教官から声がかかる。
「サイラス君今回は物凄く助かったよ。
そう言えば、闘技大会の準備は終わったのかい?」
「ん?闘技大会?なんですかそれ?」
「おいおい、入学式の時に言ったじゃないか。
年度末に闘技大会をすると。」
「あぁせ、もうチケットは狩ってありますよ。」
「やはり勘違いしているようですね。
貴方は自動的にエントリーされてますよ?」
「おい、それマジかよ!」
「まぁ、後三ヶ月もありますし問題ないのでは?」
「それを言うならもう三ヶ月しかないだろ。
こんなことしてる場合じゃない!
醜態をさらさないように色々考えなきゃ。
先生失礼します。」
「もう、本当にせっかちだなぁ・・・。」
教官から闘技大会の話を聞き焦って作戦を練る事になったサイラス。
初戦敗退を免れることができるのでしょうか?
次回更新をお待ちください。




