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賢者になれるらしいです(仮)  作者: 散歩道
プロローグ~幼少期~
24/34

第22話「王様は以外に切れ者でした。」

前回の続き、今回の顛末についての約束の時間が迫る中

急いで来たのであろう新米の兵士がギルドに駆け込んできた。

一体何が起こったのか?それとも何かが起こるのか?

続きをお楽しみください。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・。」


突如扉を開けると王国の紋章の入った鎧を着た若い騎士が息を切らせて入ってきた。

うん。減点1だな。

重要な任務を若い騎士に任せるの基本的にNGだと思う。

責任の発生する事柄に即時対応出来る様な決定権をある程持たされていなければ

なおさらだ。


何故そうなるかと言えば、相手が100%納得する内容であれば問題無いだろう。

しかし、少しでも相手が納得しない可能性がある場合については別だ。

相手が納得せずに反論して来た場合、当然反論に対して相応の返事が出来ない。

結果どうなるかと言えば、改めて返事を持ってくると言うしか無く

さらに相手の怒りを買う羽目になる。

今の現状が正にその通りの状況だ。


「何か緊急事態でも?」


俺がそう聞くと、息を切らせた騎士は息を整えつつ姿勢を正す。

さらに減点1だ。

いくら急いで来たとはいえ、中に入る前に身の回りを正し

目的の人物に対して用件を速やかに伝えるのが伝令の役目だ。


「も、申し訳ありません。

今回、王家より伝令の任を受けましたパウロと申します。

この中にサイラス様はいらっしゃいますか?」


うん。サイラスは俺だが相手の人相すら確認して来ないとは

話にならんな。


「生憎ここには居ない様ですが何か伝えておきましょうか?」


「あ、いえ、重要事項に付きそれは・・・。

戻られるまで待たせて頂きたいと思います。」


うん。見ず知らずの相手に必要以上の情報は与えちゃいけない。

これで減点3だ。


「うん。サイラスは俺だがキミは伝令失格だ。直接国王の元に行くとするよ。」


そう言いつつ、王城へと駆け始める。


後ろで何か叫び声が聞こえるが気のせいだ。

5分とかからず城門へと到達。


「む、お主は先日の冒険者だな?先程伝令を出したはずだが、何ゆえここへ来た?」


「うん。あんたらの伝令の選定にミスがあって、

めんどくさいから直接出向いた。」


そう言うと、門に居た兵士も困惑したような顔をするが

次を言う前に話を進める。


「先日の今日だ。怪我をしたくなければ道を空けてくれるか?

突破しようと思えば瞬きほどの時間も要らないが、穏便に済ませたい。」


「俺は門番としては失格だろうが、お主を信用しよう。

止めた所で我らには歯が立たないのは明白。責は我が負えば済むことだ。」


うん。このおっさん無くしちゃダメな存在だな。


「大丈夫責は取らなくて済むように話をするから。」


「急いでいるんだろ?通れ。」


「悪いねっ。」


門を抜け王座へと急ぐも途中で兵士に何度か見つかった。

まぁ、所詮は貴族上がりの連中ばかりで全く歯応えが無い。

適当に無力化して転がしておいた。


王座の扉を守る兵士は、俺を見つけて何か言おうとするが、

中に気づかれて逃げられても面倒だ。

首筋に手刀を打ち込み気絶させる。


「たのもー。なんちゃって。」


扉を開けると、前回同様のメンツが並んでおり一斉に此方を向く。


「き、き、き、キサマっ!何故ここに居る!

おい、衛兵達はどうした?侵入者だ!捕らえよ!」


宰相であるマイローが慌てて叫ぶも誰も来ない。

そりゃそうだよな、近くに居る兵士みんな転がってるもん。


「おい、おっさん。前に言ったよな?

俺だけじゃなくて、爺ちゃんにも消し炭にするって言われたの忘れたのか?」


「ひっひぃ。」


腰を抜かして後ずさる。


「国王様。足元見て歩るかないと竜の尻尾を踏んで気が付かないって事が

起こるんだよ?」


国王の背後に回り、首筋に短剣を突きつける。


「ま、まて!この国の国王であるそのお方に対して何たる態度!

無礼にも程があるぞ!」


「無礼?言ってる意味が解らないね?新米の一兵卒を寄越したの誰だ?

今すぐ名乗り出ないと、王の首が飛ぶぜ?」


「そっそれは・・・。」


他の貴族連中が一斉にマイローを見る。


「やはりてめぇか、救えねぇな。国王、お前の責任だぞ?」


ザシュッ。


ゴトン。


一瞬の間を置きマイローの首が落ちる。



「ひぃぃぃぃーーーー。」


「うわぁぁぁぁぁーーー。」



そこで、俺は国王に向き直る。


「サイラスよ。余に何を望む?」


国王は表情を変えず言葉をつむぐ。


「王よ。何ゆえ貴方は王であるか考えた事があるのか?」


「何ゆえか・・・。

我は生まれた頃より王となるべく育てられた。

それが当たり前の事だったが為疑問にも思った事は無い。」


「ふん。やっぱり裸の王様じゃねぇか。

では、何故マイローが死んだが解るか?」


「ふむ。あくまでも憶測の域を超えぬが良いか?」


「あぁ、思うがままに答えろ。止めるヤツなんて居ないと思うぞ?」


理由は至極当然、貴族連中は逃げ出したいものの入り口に俺が居る為

反対側の壁に張り付いて震えてるからだ。


「余が思うに、先程のお主の言う竜の尻尾を踏んだのであろう。

竜からすればちっぽけ存在であろうとも尾を踏んで

知らぬ存ぜぬで過ぎようとすれば吹き消されるのが世の常だと我は思う。」


「ほう、解っていて何故止めない?」


「我は幼き頃より、この王座に座り国の行く末を見る物だと教えられた。

ゆえに、マイローの言う事が間違っていると言う事がつい先程まで解らなかったのじゃ。」


「ほう、何がわかったんだ?」


「何がと問われれば難しいが、ワシに何が出来るかと言えば簡単じゃ。

[過ちは二度と繰り返さぬ事。]

[自らの非は素直に認める事。]

[民を守らねならぬと言う事。]

今のワシに言えるのはここまでじゃ。」


「おい、王様。」


「なんじゃ?」


「なんで今まで自分で考え行動しなかった?」


「お主がさっき言ったじゃろ。止める者がおらなんだ。

ワシを含めてな。」


この国王は馬鹿じゃ無いぞ?

物の善悪が解らなかっただけで優秀じゃねぇか。


「して、お主は今回の件で何を望む。

余の力の及ぶ限りでであれば何なりと申せ。」


「よし解った。じゃぁ、貸し一つだ。」


「貸しじゃと?出来る限りの事はするぞ?」


「今返して貰うのは簡単だが面白く無い。

生まれ変わったあんたの納めるく国が見てみたい。」


「ほう。余が生まれ変わったと申すか。

良かろう。その貸し受けたぞ?」


「ちなみに、宰相の後釜にはコイツの息子が良いと思うぞ?

最初は補佐をつけてやればそこそここなす筈だ。

才能の片鱗はギルドハウスで確認済みだ。」


「お主がそう言うのであれば間違いないのであろう。」


「それじゃぁ、俺は帰るぞ?

後、門番のおっさんや兵士達に責は無いぞ?

俺が無理矢理通っただけだ。」


「んむ。お主は兵達では止めれないのは解った。

今後鍛錬も強化する事に決めたから次は容易にはいかぬぞ?


本来なら、お主の行く学園の推薦もしてやりたい所じゃが

あそこは王家の力すら及ばぬ実力主義の場所じゃ。

貴族であろうが孤児であろうが力のあるものが上に行く場所じゃ。

心して行くが良い。」


「元より期待してねぇよ。

どんな化け物が居るか今から楽しみでしょうがねぇよ。」


「んむ。息災を祈っておるぞ。

卒業出来たら、また顔を出すが良い。

卒業祝いでも考えておこう。」


「期待しないでおくよ。」


こうして、色々な騒動に巻き込まれつつあるも試験の日まで残すところ3ヶ月を切った。

王都から試験会場のある学園までは、馬車と徒歩で二ヶ月。

そして試験は一ヶ月にわたって行われると言う事で期限的にはギリギリだ。


どんなヤツラが待っているか今から楽しみだけど、一生を共に出来る様な仲間が出来ると良いと思う。



次回より学園編がスタートする予定となります。

グダグダになるかも知れませんがご容赦の程よろしくお願いします。

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