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賢者になれるらしいです(仮)  作者: 散歩道
プロローグ~幼少期~
19/34

第17話「目を覚ますとソコは・・・」

予約投稿の時間を間違えてました・・・。

夜の10時で出したつもりが朝の10時UPに・・・。

今朝の分の続きとなります。

では、続きをどうぞ。

「あんちゃんっ大丈夫かよ!

みんな、あんちゃんまだ死んでねぇぞ!急いで隠れ家の寝床へ運ぶんだ!」

ずりっずりっずり・・・・。

ハッキリしない意識の中そんな声を聞いた気がする・・・。


「うっ、ここはどこだ・・・・?」


目を覚ますとほとんど明かりの無い場所に寝かされて居た。

寝かされてたと言えば聞こえは良いが、その辺の道端に転がされているのと

そうは変わらない。

違う点と言えば、まだ幼い子供達が心配そうに俺の顔を覗き込んでいる。


「にいちゃん!にいちゃん!おっきいあんちゃんおきたよーーーー!」


「ホントか!すぐ行くから待ってろ!」


タタタタタッ。


「あんちゃん、大丈夫か!?

魚を取りに湖に行ったらあんちゃんが傷だらけで倒れてたから

死んじまったかと思ったよ。」


「お前は・・・・。朝の露天で会ったヤツか・・・。」


「覚えててくれたんだ!

まぁ、あんちゃんは三日も眠り続けてたから三日前の朝だけどね!

俺はハヤテ、コイツらは大きいのから順に

ダイ、ミズキにそこのちっさいのがサリーってんだ。」


「にいちゃん、またちっさいって言ったー!

もう言わないって言ったのにー!」


「あーゴメンゴメン。次はもう言わないからな。」


「そうか、お前らに助けられたのか・・・・。

うっ・・・。」


「あんちゃん、まだ動いちゃだめだって!

生きてるのも不思議な位の大怪我なんだから・・・。

こんな所で悪いけど、動けるようになるまでは無理しちゃダメだよ。」


「そうだな、本当に生きてるのが不思議な位な相手だったっ・・・。

ハヤテ、お前に頼みがあるんだが・・・。」


「あんちゃんの頼みなら任せてくれよ。

どうしたらいいんだい?」


「まずは、冒険者ギルドに言って誰でもいいから

アインのおっさんを呼んで貰ってサイラスが呼んでると言ってくれ。

で、他のちび共はこの金で何でも良いから買えるだけ食料を買ってきてくれ。

体を治すにも目一杯喰わねぇと治るものもなおらねぇ。」


「任せてくれよあんちゃん、お前達も解ったな。

助けてくれたあんちゃんに恩返しが出来るんだ!頑張って働くんだ!

じゃねぇと、死んだ父ちゃん達に顔向けできねぇぞ!」


そう言って走り出すところを、俺はハヤテを呼び止める。


「ハヤテ、ちょっと待ってくれ。」


「ん?なんだい?忘れ物か?」


「いや、お前らの父ちゃん達って戦争で死んだのか?」


「あぁ、その事か。父ちゃんって言っても血の繫がりなんか無かったよ。

村が不作で口減らしで捨てられた俺やダイ達みんなを拾って育ててくれてたんだ。

でも、二年前の流行病で死んじまったんだ。

サリーはほとんど覚えてないけど、ミズキとサリーは物心着く前に拾われてきたから

ホントの父ちゃんだと思ってる。

俺やダイもホントの家族だと思ってるさ。」


「そうか・・・。呼び止めて悪かったな。じゃぁ、頼んだぞ。」


所変わって、ここは冒険者ギルド。


「なぁ、そういやあの威勢の良いガキここ三日位姿みせねぇな?」


「そういや、そうだな。まぁ、アレじゃねぇか?

自分の力量もわきまえずにオーガか何かにケンカ売って

おっちんだとかじゃねぇのか?」


「そりありえるわなー。」


「駆け出しのガキの癖に生意気だったもんなー。」


本人が居ない事を良い事に、柄の悪い連中はいいたい放題である。

そんな所へハヤテが息を切らせながら遭遇する。


「あ、あんちゃんの悪口いうんじゃねぇよ!

あんちゃんは物凄く強いんだからな!

怪我さえ治ればオーガなんて目じゃねぇんだよ!」


「おい、坊主どこの誰が怪我したんだって?

詳しく話してみろや。」


「おっさんなんかに構ってる暇なんて無いんだよ!

誰でもいいからアインっておっさん呼んでくれよ!

急ぎの用があるんだ!」


「おう、坊主。俺がそのアインだ。急ぎの用ってなんだ?」


「えっと、あんちゃんが・・・

イヤ、サイラスのあんちゃんがアインっておっさんを急ぎで呼んで来てほしいって言ったんだ。」


「用があるならてめぇで来いよな・・・。

全くガキのお使いじゃねぇんだからよ。」


「違うんだ!

あんちゃんは死にそうな怪我で三日も眠ったままでさっき目を覚ましたんだよ。」


「おい、今なんつった。

あのサイラスが死にそうな怪我だと?いってぇ何があったんだ?

訳を言ってみろ!」


「そんなに怒鳴らなくたったって聞こえてるよ。

俺はスラムに住んでるんだけど、三日前の明け方にさ

湖に魚を取りに行ったんだよ。

そしたら、湖のほとりにあんちゃんが血だらけで倒れてたんだよ。

だから、みんなで俺達の住処に運んで看病してたんだよ。

んで、さっき目を覚ましておっさんを呼んできてくれって・・・。」


「あぁ、事情はわかったすぐに行くから案内してくれ。」


「うん!こっちだよ。」


ガツガツガツ。ゴクゴクゴク。ガツガツガツ。ゴクゴクゴク。

ぷはーっ。


山積みにされた食料がみるみるうちに減っていく。

ダイ達は狐につままれたような顔をしてそれを見ている。

サリーにいたってはサイラスに穴が無いか後ろに回って背中を叩いたりしている。


ガチャ。キィィ。バタン。


「あんちゃんっつれてき・・・・。

うあぁぁ。一体何が起きてるんだよこれ・・・。」


当然の様に現状をみてハヤテも驚愕の表情を浮かべる。


「なんでぇ、死にそうだって聞いたから急いで来たんだが

ピンピンしてんじゃねぇか。」


「いや?今朝まで本気で死に掛けてたぜ?

今はへったくそだけど、回復魔法をかけ続けてんだよ!

だから、くわねぇと体がもたねぇんだよ。」


「ホントおめぇは何もんだ?

その年で下手だとは言うが回復魔法まで使えて近接戦闘やら魔法まで使えて・・・。規格外にも程があるぞ?」


「ふん。ほめても何もでねぇぞ?」


「そうじゃねぇよ、急ぎで来いって言った用件を話せって言ってんだよ。」


「あぁ、その事か。

おっさん、なんかやべぇ匂いがするんだわ。」


「ん?やばい事だと?敵国の斥候でも見かけたか?」


「いや、そんな可愛いもんじゃねぇよ。

西門から北西へ二時間位行った所にゴブリンやらオークその他もろもろの魔物の集団が50匹強、そこからさらに一時間半位行った山の麓にくとワイバーンが三頭居たぞ。」


「は?なんだそりゃ。やべぇなんてもんじゃねぇぞ。

ここら辺までワイバーンが出張ってくるなんてここ10年は聞いた事がねぇぞ。」


「んでもって、さらに最悪なのがワイバーンのうち1頭が亜種だったわ。」


「は?おめぇそれ本気で言ってんのか?

そんなもんが現れた日にゃこの街も終わりだぞ?

もう一度聞くが嘘じゃねぇんだな?」


「おいおい、おっさん。

いくら俺でも通常種と亜種を見間違えるほどシロートじゃねぇぞ?」


「そうか、そうだよな・・・・。

こりゃマジでやべぇな。

騎士団にもすぐ使いを出して、近場の冒険者共もかき集めないと

マジで洒落にならんことになるな・・・・。

でもな?一つ腑に落ちねぇのが山の麓まで馬車で二日だぞ?

今おめぇ門から出て三時間半って言わなかったか?」


「ほんと、肝心な所は鈍いくせにムダにおっさんは鋭いから達が悪いな。

そこんトコは企業秘密ってヤツだ。」


「まぁ、良いか。すぐに連合部隊を準備して討伐にむかわねぇと・・・・。」


「あぁ、群れとワイバーンなら倒したぞ。」


「そうか、倒したか・・・・。

はぁ?倒しただと?おめぇがソロで勝てるわけねぇだろ。」


「おう、マジで死んだと思ったわ。」


「群れが50強にワイバーンの亜種含む三頭討伐って・・・・。」


「疑うなら確認して来いよ。

ワイバーンの鱗は硬いからそこらへんの魔物には手が出ないだろうし。

群れの方は森の木がなぎ倒されてるから見れば解るわ。」


「あぁ、すぐに偵察部隊を向かわせる。」


「後、おっさんこの件に関しての情報量もキッチリ寄こせよ。」


「ホント、おめぇしっかりしてんなぁ」」


「俺は結果がわかるまで休養してるわ。」





残業で帰宅が遅れてしまったためUP時間がおそくなりました。

スラムは今後どうなっていくかはサイラスの気分次第の部分も大きく関わってくるかもしれません。

次回お楽しみと言うことで本日はオヤスミナサイ。

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