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~出会い 2~
「貴方の名前を教えてください」
男は聞いた。
『名前を聞くときは、まずは自分からおっしゃるのが礼儀というものでわ?』
「失礼。私はレット・バトラーというものです」
『アヤカ・クローチェと申します。アヤカと呼んでくださいな』
『これからよろしくお願いします』
「ええ・・・・」
アヤカとレットの恋はここから始まった。
『ねぇレット。貴方普段は計算高く貪欲でエゴイストな方でしょう?』
いきなり言ったアヤカの言葉にレットは驚いた。あまりにもあっていたからだ。
「何で分かった・・・」
足を止めてレットは聞いた。
『分かるからわかるのです。嫌でしたか?』
過去に性格をズバズバ言って良い思い出が無かった。だからあまり言わず心の中にしまっていたが、レットの瞳を見たら言ってしまった。
もし、レットだけには嫌われるのが一番怖い、アヤカの心はレットだけに嫌われたくない思いしかなかった。
「ふははっはは・・・・嫌なわけある『・・・・・っ』どうしたのですか」