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短編  作者: 猫目石
1/1

①玉砕せよ!


この恋を終わらせなくちゃ前に進めない。

毎日、毎日、あの人のことばかり思ってる。

暑い・・・ジリジリと夏の陽射しに焼けるアスファルト。

鬱陶しいほどに鳴き続ける蝉みたいなアタシの恋心。



もう限界だ!

だから今日、アタシは、あの人に告白する。

アタシの恋が成立する確率は低い。

想いがかなうことはないだろう。

だからこそ、今日、アタシは告白する。

この恋にとどめを刺すために。



思いっきり見事に玉砕するんだ。

夏の花火みたいに。

泣いて泣いて泣きつくして恋をほうむろう。

そして想いの欠片さえ残さず綺麗な思い出に変えてみせる。



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