初デート!
※7話目です。
さとしとのデート…。
ラブラブ気分になっているさなか、とんでもない女が現れちゃった。
金曜日の夕方の事だった。
私とさとし(親しくなったから、細谷さんの名前を気軽に呼んじゃう)は居酒屋レスト
ランで夕食を共にした。
ビールや酎ハイでお酒は行ったし…、店長オススメのコース料理も十分、味わえた。
心も胃袋も満足して店を出る。
ほろ酔い気分で歩行者通りをノンビリと歩く。
明日から週末の2連休だし、時間なんて気にしない。
今はすっごく、ウキウキ気分なのだ。
「メシの後、ホテルへ行く?」
なーんて、彼ったら大胆な事を言っちゃって。
エッチだよねぇ。
でも…、フフ…
悪くないかも。
私の巨乳、拝ませてあげる。
私たちは秋の夜風に当たりながら、歩行者通りから繁華街の大通りを進んだ。
今の時間帯でもクルマや人の行き来は多い。
色々とりどりのネオンがきらめく中を、通りは活気に溢れていた。
私たちが向かう所はラブホとかも立ち並ぶチョットした風俗街。
適当なラブホを見つけて入る予定なのだ。
さとしとのラブラブな一夜…
夢のようだし…
もう何でも来いって言う淫らな思いに今の私は浸っていた。
お互い肩を寄せ合い、アツアツのノリで歩き続ける。
さとしの方は少しずつ、私に卑猥な言葉を浴びせ出した。
「俺ってば結構、スケベだよ」と、さとしは自分をこう、さらけ出すのだ。
へー、そうなんだ。
スケベの度合いなら、この私だって負けないけどね。
エロチックな気分が高まろうとした時だった。
キィィー!
突然、1台の赤いBMW車が私たちの行く手を阻むようにして急停車した!
「キャーッ! 何ィッ!?」
驚いて声を上げた私。
咄嗟に、さとしは私をガードするようにしてクルマの前に立ちはだかる。
タイミング悪かったら、引かれたかもしれない危険な状況に私は動揺しちゃった。
すぐに冷静になった私はカッとなって、クルマに歩み寄った。
無謀な停まり方をした馬鹿ドライバーに文句言ってやるのだ!
運転席のドアが開いてドライバーが下りて来た。
何と女性である。
白無地のシャツに下はフリルの付いたブラウンのペチパンツ。
クリームのジャケットを羽織ったオシャレな格好していて、黒の長めのブーツを履いたスタイルの良い女の子。
オシャレなアップスタイルの髪形も良く似合っている。
「お前、いったい!?」
今度はさとしが動揺する番だ。
女性はさとしをジロリと睨んでから、私の方にツカツカと歩いて来た。」