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細谷さとしとの出会い

※5話目です。


 こんな私にも、次のめぐり合いが訪れた。

 その後も、私は恋人探しを続けた。


 出会い系サイトとか、ネットやレディ向け情報雑誌等で紹介されている恋愛サークルとかに参加したりと方法はいくらでも有る。


 やるべき事は何と言っても、篠崎玲奈と言う自分をアピールする事だろう。


 とにかく、ステキな出会いが訪れるよう努力しなくちゃならない。


 外観をイメチェンするのも大事かな?


 整形したり髪形変えたり。


 そうそう!


 太り気味の体型だから、シェイプアップは欠かせないよね?


 恋の為だ。


 時間もカネも惜しまない私である。



 こうしている間にも、理恵子とか一枝、愛子とかの他の友人たちは次々と彼氏をゲットしているとの情報が私の耳に入って来る。


「このコだけは絶対、有り得ないよねー」


 なーんて、軽く見ていた奈美留にもいつの間にか彼氏が出来ちゃって。


 何だか…、私だけ取り残されているって感じ…。


 さすがの私も、段々と焦りの色が濃くなって来ちゃって…。


 あーもう! イライラ!


 会社での事だった。


 所属長の指示で、私は総務部に足を運んだ。


 特別業務要請書用の承認の捺印をもらう為だ。


 時間は今、午前10時25分…、


 昨夜はあまり眠れなかったから、今頃になって睡魔が襲って来ている。


 ふぅーわー。


 誰もいないのを見計らって大きなアクビをしちゃう。


 廊下をしばらく進んで、男子トイレの前を通り過ぎようとした時だった。


 突然、トイレから出て来る男の姿が目に飛び込んだ!


 次の瞬間!


 私は男の体に正面からぶつかった!



 少し小柄な私は弾みでよろけてしまい、足がもつれて転倒してしまう。


 相手の男は慌てて私の傍に駆け寄って来た。


「大丈夫ですかッ!?」と言って、私を介助してくれる。


「あ、ありがとうございます! すみません!」


 感謝の言葉が出た。


 ペコリと頭を下げた後、相手の顔を見てみる。


 オオー! 何と言うイケメン男だろう!?


 森川翔太と同じように背が高く、雰囲気も申し分ない。


 どこの課の人なのかは知らない。


 こんなステキなイケメン、他にもいたなんて感激しちゃったー!


「すみません。俺ってば、ボケっとしちゃって。おたく、ケガはないですか?」


「だ、大丈夫です! 私の方こそ、上の空で歩いていたもんだからつい!」


 ドッキドキしながら、私はついつい頭を下げちゃった。


 優しい眼差しで見つめられちゃうから、チョッピリ恥ずかしくなったのだ。


 ホント、雰囲気良くてステキな感じである。


 相手は気さくに話しかけて来た。


「お互い、初めて見ますよね? どこの課ですか?」


「企画課の篠崎玲奈と申します! あ、アナタは!?」


 まーだ、ドキドキしちゃってる。


「営業第2課の細谷さとしです。宜しく」と相手は手を差し出して来た。


「よ、宜しくお願いします!」


 ドキドキしながら、私は細谷さんと握手した。


 暖かくて、肌触りのイイ手である。


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