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ありがたやー! 藤島沙耶香さんの励まし

※4話目です。


 恋愛運下降状態でモヤモヤ気分の私を、藤島さんはアドバイスしてくれる。

 私、目の前が真っ暗になっちゃった。


 ブルーな気分でそのまま夜を過ごす私。


 藤島さんにメールで今のモヤモヤな心境を伝えちゃう。


 しばらくすると、藤島さんから電話が来た。


「もしもし篠崎さん? メール、読んだよ」


「読んでくれたァ? どうもどうも、サンキュー」


「出会いが無いって、何を占ったの?」


「私の恋愛運を占ってもらったの」


「あまり、良くない結果が出たってワケ?」


「かなり、深刻だしね」


「どのくらい?」


「出会いのチャンスは殆ど無しだし、生涯独身って事も有り得るのかな?」


「ひぇー、それは酷い結果だよねー?」と藤島さんは声を上げた。


「凶だよ凶。大凶かなァ?」


 私はモヤモヤ気分を発散するかのように、自分の不満を遠慮無く口にした。


 藤島さんはジッと、話しを聞いてくれている。


 嗚呼、ありがたやー。


 私より1歳年上の藤島さんは、とても頼りなる姉御的存在。


 悩みや愚痴、不満や泣き言を嫌な顔1つも見せずに聞いてくれているのだ。


 相談に乗ってくれる事もあるし、持つべきものは良い友かな?


 落ち着いたところで、藤島さんは質問して来た。


「篠崎さんは自分自身の占いの結果、信じるの?」


「ボックル爺の占いって結構、当たるって評判だから無視出来ないと思う」


「信じるんだ?」


「うん、まあ」


「じゃあ、これからどうするの?」


「どうするって、何を?」


「恋活よ恋活。オトコ探し続けるでしょう?」


「出会いのチャンスは殆ど無いみたいだから、恋活やったって…」


「何もしないって言わないでよね? ジッとするのはNGだよ?」


「信じるなって事?」


「信じる信じないは篠崎さんの自由。だた何もしなかったら、いつまでたっても状況は変

わらないと思うの」


「状況は変わらない。藤島さんだったら、どうする?」


「占いはあくまでも参考程度に留めておくわね。あとは自分がどう判断して、どう行動す

るのか考える。積極的に行動すれば、占いの結果状況も変わって来るハズだから」


「それで、大丈夫かな?」


「専門家も私と同じような事を言ってるんだよ。占いって言うのは、あくまでも参考程度

で認識すべきだってね。占いばかりに頼るのも、好ましくないって言うアドバイスもある

し」


「そっかァ」


「頑張りたまえよ親愛なる友よ。出会いは必ず訪れるって心に念じていれば、願いは叶う

ハズだから」


 うーん!


 三十路を5年後に控えた乙女心を奮い立たせる頼もしい励ましの言葉である。


 南さんと交際が始まるまで恋愛で苦労しただけ有って、言葉に説得力が感じられる。


 あ、そうだ!


 私はふと、或る事を思い出した。


「ところで藤島さん、結婚式の方はどうなっているの?」


「あ、そうそう! 篠崎さんに、その事を伝えておかなきゃあイケナイんだ」


「?」


「再来月に名古屋で式を挙げる事になっているから」


「え? 何で、名古屋で?」


「彼の実家が名古屋だからよ。彼の希望で、地元でやる事になったってワケ」


「へぇー、そうなんだ」


「篠崎さんは式に出席してくれるわよね?」


「もちろん」


「じゃあ、出席メンバーに入れておくから」


 名古屋か…、久しぶりに新幹線に乗れるようだ。


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