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新婦・恭子さんからのアドバイス

※21話目です。


 幸せイッパイの藤島さんを横目に、私の方は相変わらずのブルーな気分で過ごしちゃっている。我ながら情けない。

 そんな落ち込み状態の私を藤島さんが励ましてくれた。

 式典の後は外の広場で記念撮影タイムである。


 教会の建物をバックに記念写真を撮るのだ。


 もちろん、私も撮影の輪の中に入って、一緒に記念写真に収まった。


 更に友人同士や、知り合い同士での撮影も行なわれて賑やかだ事。


 一通りの撮影が終わると、温かい日差しの下でお喋りタイムである。


 新郎新婦ご両人は出席した人たちやと和やかに語り合った。


 私の職場の仲間たちや、ご両人の友人や知人のひとたちもそれぞれの場で楽しく語り合っている。


 私も一緒に来た職場仲間と軽くお喋りに花を咲かせた。


 そこへ恭子さんも加わって賑やかに会話が進んだ。


「ちょっとゴメンね。篠崎さんと話しが有るから」


 途中で恭子さん、私を近くの噴水場の前へ連れ出した。


「なーに?」と私。


 恭子さん、クールな眼差しで質問して来た。


「篠崎さんったら、ずっと暗い顔をしていたでしょう?」


「私が? いや、別に」


「誤魔化したってダメだよ。入場して神前に向かう途中、篠崎さんの様子をチラッと見ていたから」


「私は、フツーに座っていただけだよ」


「にしては、随分と怖い顔をしていたじゃなーい?」


「ああ、あの時はさぁ…、お腹が痛かったから、ずっと我慢していただけ」


「じゃあ、今は何ともないんだ?」


「式が終わって、すぐにトイレに駆け込んだから今はスッキリしているけどね」


 恭子さん、私の顔色をジッと伺った。


「嘘ばっかり」


「え?」


「お腹が痛かったなんてのは、嘘だよね?」


「嘘じゃない、本当だよ」


「この私を誤魔化そうとしても、無駄だよ」

 恭子さんは今の私の心の状態を、ズバリ言い当てた。


 藤村健吾との関わりについて、柊こずえちゃんから色々と聞いていたのだ。


 私は今までの状況を恭子さんに話し聞かせた。


 全く良くならない私の恋愛状況に、恭子さんは理解を示し同情してくれた。


 でも…、



「私たちのさぁ、記念すべき大切な日に悪い感情なんか持ち込まないでよね」と、恭子さんはちょっぴり不満をあらわにした。


 これには私、大いに反省しなきゃイケない。


「ゴメンなさい。せっかくのステキなウェディングなのに、不愉快な思いをさせちゃって」


「イイわよ、気にしなくて。それだけ、苦労しているって事なのよね」


「はぁ、まあ」


「篠崎さんも色々と大変だよね。あまり暗い気持ちになっちゃダメ。もっと前向きに行かなきゃ」


「分かっているけどぉ…、どうしても…」


「どうしても…、恋の進展が良い方向に向かない…って言いたいのね?」


「うん、まあ」


「こればっかりは…、運命だから…仕方がないよね」


「運命か…、私の運命って…、一生悪い状態なのかなぁ」


「ほーら! そーこーが、篠崎さんの悪い所!」


「え?」


「何が悪い事が有ると、すぐに自分自身を卑下しちゃうって事」


「卑下」


「そうやって、自分はダメだとか…、運命はずっと良くならないんだって悪く思っているから、せっかくの良い運気を逃がしてしまうんじゃないの?」


「そう…、っかなぁ?」


「そうに決まってる。悪い運気もそろそろ、抜けて行くような気がするよ。黄色いアイテムの効果も現れて来るんじゃないの?」


 え!?


 恭子さんから思いがけないセリフを聞かされ、私は驚いた。


「黄色いアイテムって、まさか?」


 いきなり、恭子さんはニッコリと微笑んだ。


「ボックル爺から、恋愛運が向上する方法を教えられたんでしょう? 黄色に関する物を身に付けたり、呪文を唱えれば願いは叶うって事よね?」


「誰から、そんな話しを?」


「爺本人から直接だよ」


「爺から?」


「昨日、ボックル爺から電話が有って色々と語り合ったの。爺さん、篠崎さんの事をすっごく気にしているみたい」


「私の事を気にしている」


「自分が出した占いが、なかなか当たらない事に責任を感じているのよね」


「爺の責任じゃない。当たらないのは、私の努力が足りないのが原因だと思うし」


「それでも、あの人は占い師のプロとしての責任を感じているんだよ」


「そうなんだ。私の事を心配してくれているなんて、何だか嬉しいよね」


「あの人の為にも、篠崎さんはもっと頑張りなさいよ」


「うん」


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