第4話:世界を研ぎ澄ます旅
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ついに現れた魔王は、世界そのものを「無」の闇で塗り潰そうとする巨大な存在だった。
「すべてを闇に染めてやる」と嘯く魔王に対し、サトウは静かにルナと視線を交わした。
「ルナ、仕上げだ。この世界の曇りを全部取っちまおう」
サトウが全魔力を込めてルナの額を磨き上げると、ルナは真の姿――黄金の聖龍へと覚醒した。放たれた極大の光は、魔王の闇を「汚れ」として認識し、根こそぎ削ぎ落としていく。闇が晴れた後には、かつてないほど澄み渡った空と、色彩豊かな大地が広がっていた。
平和を取り戻した王国で、王や勇者たちはサトウに跪き、国を継いでくれと懇願した。しかし、サトウは既にルナの背に乗り、遥か高みを見つめていた。
「俺の仕事は磨くだけだ。まだこの世界には、磨きがいのある場所が残ってるからな」
光り輝く相棒と共に、サトウは透明な風となって空の彼方へ消えていった。




