クソゲーとクソゲー
某国某日。というか日本。俺は近所のゲームショップに足を運んでいた。
「ついにこの時が来た──。待ってろよクソゲーが!」
ウィン。戸を入って、俺は真っ直ぐにレジへと向かう。目的はもちろん、予約していた。オンラインゲームを受け取るためだ。
店員は見るなり察したのか、「このゲーム、トぶぜ」とわけわかんない事を言いつつ俺にゲームを手渡した。トぶのか……。癖が強いな。
金を払って家に直帰する俺。そこそこの値段がしたが、マッ○のアルバイトで稼いだ金を全ツッパした。ス○バのバイトには落ちた。クソがよぉ……。
部屋に籠って、フルダイブチョーカーに買って来た利用認識コードを挿す。これを挿せば、あとはネットからインストールすればいいのだ。
さっさとトイレを済ませ、ギャルになった妹の小言を全部無視して、カップラーメンをかっこみ、ベッドに寝る。
よし……。行くぞ!
──俺はこの時をずっと待っていた。
「○○ってマジでずっと本読んでんよなぁ~」
「なんかがり勉って感じでヤバい」
「え、でもなんかこの前ちらっと見たらエロい絵だったよ」
「マジ!? 学校でエロ本読むなよ~! うぇいうぇい」
ラノベですと弁明しようとした矢先、本は取り上げられ、窓から捨てられた。
いじめではない。その場のノリだ。酷い目に遭ったのも、別にこれきりだ。
でも俺は、この【人生】という名前のVRMMOに見切りをつけた。
こんなのただのクソゲーだ。
俺を裏切らないのは二次元だけ。
そう思っていたのに……。
『量子コンピューティングで兆を超える分岐を持った次世代のVRMMOがここに誕生! 君の手で運命を掴みとれ! フォルトゥナ・オンライン──』
二次元が三次元に近づいてどうすんだクソが!!!!!
俺はムカついた。リアルさなんてなくったっていいんだよゲームなんだから。人生に寄せなくっても──と。
で、思った。これの頂点に立とうと。自分の手で掴み取れって言うんなら、掴み取ってやるよ。神になってやる。
そしたら、ちょっとは人生も前に進むかもしれない。
──起動。
俺は、その世界へと、飛び込んだ。
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