プロローグ
「ふひっ。ふひひひひ……」
ワールドマップの最北端。ほぼ魔王城のとなり。廃れた古城。
そこが俺の家。兼、研究所。
雷鳴とどろく曇天の中、俺は地下室に籠って魔薬をつくる。
麻の薬じゃないですからね? 魔法の薬ですから。
でも、コイツが無ければ大体のパーティは魔王クエストで負ける。
「ふひひひひ……」
なんで俺がこんなアコギな商売をしているかは、後述しよう……。
ピコン。
錬成出来た音がして、アイテムボックスを確認する。よし、一か月分のお薬は完成したな。
テレレテッテレー!
陽気な音楽と共に、レベルアップが告げられる。89か。
これだけあれば、俺の夢も叶うだろう──。
「ふへへへへ……」
この気持ち悪い笑い方はどうやったって治らないがそれでいい。
俺はひとりでレベルアップして、そして、ひとりで夢を叶えるのだ。
もう誰にも邪魔はさせない。
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