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突然!異世界ライフ~とりあえずのんびり生きていこうと思います~  作者: おる・かん
第3章・ライクニフ国
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ダンジョンの役割

「ここがコアルームですか.....」


俺達はコアルームまで戻ってくるとキキさんが辺りを見渡しながらそう言った。


「おーいっ!コアッ!戻って来たぞ~ッ!」


俺は大声でコアを呼ぶ。


『あっ、戻られたんですねっ!それで管理者はどなたが?可愛い子が多くて目移りしちゃいますねっ!』

「言っておくがここの大半が俺の嫁さんだからな?変な事言いだしたら砕くぞ?」

『ヒィッ.....そんな事しませんよ!私は紳士なコアですからね!』


どの口が言ってるんだよ.....思いっきりセクハラしてたくせに。


「まぁいい.....この人はキキさん。このダンジョンの上にある町の領主の娘さんだな。このキキさんに任せようかと思ってるんだが.....大丈夫か?」

「キキと申します。よろしくお願いします」


俺はキキさんを紹介すると、キキさんもコアに向かって挨拶をした。


『おぉぉぉぉぉぉっ!!可愛い子キターッ!!大丈夫も何もこっちがお願いしたいぐらいですよっ!お嬢さん、私がこのダンジョンのコアです。末永くよろしくお願いします。子供は何人欲しいですか?』

「えっと.....」

「オイッ!言ったそばからセクハラしてんじゃねぇよっ!!」

『えっ?もしかしてこの方もカズキ様の奥さんなんですか?ずるいっ!ずるいじゃないですかっ!私にだって素敵な出会いが欲しいっ!!」

「いや、キキさんは俺の嫁さんじゃないが.....それでも初対面の女性に対してもうちょっと言葉を選べよっ!!キキさんが困ってるじゃねぇかっ!」

『いいじゃないですか!減るもんでもないですし。それに積極的にアピールしないと、次はいつ出会いがあるか分からないんですからっ!」

「アピールじゃねぇよっ!何回も言うけど、ただのセクハラだからなっ!?」

『まぁまぁ、細かい事を気にしすぎてると.....禿げますよ?」

「やかましいわっ!誰が禿げるかっ!」

「あら~、ここのコアは随分と調子がいいのね~?」

『.....もしかして、ミリアーナ様?』

「それ以外の誰に見えるのかしら~?」

『.....』


俺とコアの会話を聞いていた母さんが言葉を発するとコアはピタっと静かになった。


「急に黙り込んでどうしたのかしら~?何か不都合でもあったのかしらね~?.....何か言ったらどうなの?」


流石の母さんも、初対面の女性へのセクハラ発言するコアにおこである。


『い、いやぁ~、冗談ですよ冗談!本気で言ってる訳ないじゃないですかっ!可愛い子に言い寄るセクハラ野郎はこの私がとっちめてやりますよっ!なのでミリアーナ様はご安心ください!』


お前だよお前っ!!


『あっ、少々お待ちいただけますか?カズキ様、カズキ様。ちょっとこちらへ.....』

「.....なんだよ?」


俺はそう言ってコアへと近づく。


『なんて人を連れて来てるんですかっ!ビックリしすぎて思わず割れるかと思ったじゃないですかっ!(ヒソヒソ)』

「知るかっ!勝手に付いて来たんだよっ!それに、誰でも所かまわずセクハラ発言するお前が悪いっ!(ヒソヒソ)」

『可愛い子を目にしたら口説くのが男のマナーってやつじゃないですか?(ヒソヒソ)』

「やかましいっ!何が男だっ!お前ただの石じゃねぇかっ!(ヒソヒソ)」

『あぁ~ッ!?それは差別ですよっ!私だって立派な男なんですからねっ!(ヒソヒソ)』

「そもそもどうやって生殖活動するつもりなんだよ!無理だろうがっ!(ヒソヒソ)」

『いやそこは気合でなんとか.....(ヒソヒソ)』

「なる訳ねぇだろうがっ!!(ヒソヒソ)」

「何をコソコソと話してるのかしら~?」

『いやっ!何でもないですっ!ちょっとカズキ様に忠誠を誓ってただけんなんですっ!』


よくもまぁ嘘をベラベラと.....


「それは素晴らしい事ね~」

『へいっ!それはもう当然でさぁ!』


オイッ、口調乱れてるぞ?


「それで~?そろそろ話を進めてくれるかしら~?」

『イエスマムッ!!迅速に行わせて頂きます!』


コアは余程母さんが怖いのか、物凄く焦り散らかしている。


『では.....そちらのお嬢さんが管理者という事で良かったですね?』

「は、はい!私がダンジョンマスターを務めさせて頂きたいと思っております」

『では登録の前に1つだけ守ってもらう事があります』

「.....それは一体何でしょうか?」


コアの迫力にキキさんがゴクリと唾を飲み込む。


『それは魔物を作り続ける事です』

「魔物.....ですか?それは何故なんでしょう?」

『ダンジョンの本来の目的はこの世界の魔力を浄化する為のシステムだからです。この世界の淀んだ魔力を回収し、その魔力を使って魔物を生成。その工程で魔力の清浄を行っているのです』


そういえばそんな事を聞いた気がする。


『まぁ作り続けると言っても、淀んだ魔力が溜まったらそれを使って魔物を生み出してもらうだけなので、そこまで頻繁にって訳じゃないんですけどね』

「口を挟んでスマン。魔物を作るだけで魔力の浄化が出来るのか?」

『えぇ。魔力の淀んだ部分を魔物に作り替える事で魔力自体の汚れを落とすみたいな感じですね。淀んだ部分を取り除いた綺麗な魔力はまたこの世界を満たします。魔力とはこのようにこの世界を循環しているのです』

「そうだったのか。話の腰を折ってすまなかった」

『いえいえ、いつでもお尋ねください。それで.....キキさんと言いましたね?あなたはこの事を守るとお約束してくださいますか?』

「.....それが責務と言うのならば誓います!」


キキさんは力強く答える。

その目には強い意志が宿っているようにも見えた。


『まぁそこまで重く考えなくても大丈夫ですよ。それさえ守ってもらえるならこのダンジョンの資源は好きにしてもらっても構いませんよ?魔物のドロップ品等も好きに設定してもらって構いませんよ?』

「あ、ありがとうございます!」


そう言ってキキさんか感激している。


「ダンジョンって凄いんだな.....そこまで自在に出来るなら1つ国が制御するだけでかなり国が潤うんじゃないか?」

「そうっすね。だから国は冒険者に依頼してなんとかその制御を奪おうと攻略を試みるっすね」

「まぁほとんどの国では力不足で攻略なぞ出来んのじゃがな」

「他の国には強い人があんまり居ませんからね」

「.....ラナード以外の国で.....ダンジョンを制御してる国は.....聞かない.....」

「ラナード以外では初めてなんじゃないかなっ?」

「我がラナードでは3つのダンジョンを制御下に置いておりますが、これはジン様のご協力あっての事ですわ」


俺の疑問に嫁さん達が次々と答えてくれる。


「じゃあこれで無事終わりかな?」


俺はそう言うと小さく息を吐いた。


賊の討伐にダンジョン攻略、何とか無事に依頼は達成だな。

じゃあそろそろ帰ろうかって時にコアが俺に話しかけて来た。


『あっ、カズキ様っ!今度メスの達と魔物達を召喚したら合コンする予定なんですけど、ご一緒に如何ですか?一緒にエンジョイしませんか?』

「しねぇよっ!!つ~か、お前はメスなら何でもいいのかよっ!!ってかお前は仲良くなってどうするつもりなんだよ!!」

『そりゃ勿論.....グフフッ!』

「そもそも種族が違い過ぎるじゃねぇかっ!!」

『種族の違いなんて些細な事ですよ?それにそこは気合でなんとか.....』

「なるかボケェッ!!コアのくせに守備範囲広すぎるだろうがっ!!」


ただの光る石なのにアグレッシブ過ぎる!


「とにかく、俺は行かないからなっ!?行くならお前1人.....1人?1個?で行けよっ!」

『それは残念です.....ではまた機会がありましたらって事で』


そんな機会は永劫に来ねぇよっ!!


こうして無事にキキさんをダンジョンマスターとして管理者として登録したのを確認して、お俺達は地上へと戻って行くのであった。

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