表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
突然!異世界ライフ~とりあえずのんびり生きていこうと思います~  作者: おる・かん
第3章・ライクニフ国
76/124

ダンジョンの管理人

コアから転移のブレスレットを貰った俺達は、数日ぶりに地上へと帰還した。


「いや~、何か久しぶりの地上だ~って気がしないな」

「ダンジョンの中も外みたいなもんだったしねっ!」


俺の感想にミラーカが答えてくれる。


「よぉ~しっ!このまま管理者を連れて、さっさとコアの所まで戻るぞっ!」

「お~っ!」


俺は元気よく言い、ミラーカが乗ってくれる。


「.....いや、カズキ様.....見えない振りして変に元気に振る舞う前に現実を見ぬか.....」

「アハハ.....」


シャルミナがそう言い、リロロは苦笑いをしている。


見えないっ!俺には何も見えないぞっ!

ジーポーンの領主や貴族の住んでいたであろう箇所がゴッソリと消滅して抉れてるけど、俺には何も見えないぞっ!

きっと気のせいだっ!元からそうだったに違いないっ!

俺がちゃんとこの街を見てなかっただけさっ!

俺ってばうっかりさん!てへっ!


「現実逃避しとる所悪いが.....目の前映る事実が全てじゃな」

「.....俺の見間違いとか勘違いって線は?.....ワンチャンないかな?無くてもあって欲しいんだけど?」

「カズキ様.....残念ながら無いと思います.....」

「ごっそりとジーポーン側の領主と貴族の家のあった場所が消えてるねっ!」

「言うなっ!言うんじゃないっ!認めなければ勘違いで済ませられるはずだっ!」

「.....流石にそれは無理じゃろう?」

「.....やっぱり駄目かな?」

「駄目じゃないかな?」

「駄目だと思います」

「駄目じゃろうな」


俺はガクッと肩を落とした。



あっんの野郎っ!!.....いや、野郎じゃないな。あんの駄女神がぁぁぁぁっ!

余計な事すんなっつったろうがっ!!

なんでゴッソリと地形が変わってんだよっ!!

つか住んでた人達はどうしたんだよっ!!

.....まさか一緒に消滅とかしてないよね?流石に母さんでもそこまではしないよね?

いや.....母さんなら普通にやりそうなんだよなぁ.....


「急いで戻るぞっ!母さんに話を聞くと同時に説教だっ!!」


俺はそう言うと、一目散にザザさんの屋敷を目指した。






「オイッ!あの街の様子はどういう事だっ!?余計な事すんなって言ったよな?大人しくしとけって言ったよなっ!?」


俺は屋敷へ着くなり母さんの元へと直行し、のんびりとお茶を飲んでいる母さんに詰め寄った。


「おかえり~。そんなに血相変えてどうしたの~?あんまり怒ると皺が増えちゃうぞ~?な~んて~、痛いっ!痛いわカズちゃんっ!ママの顔が潰れちゃうっ!!」


俺は平然とそんなふざけた事を言う母さんにアイアンクローをお見舞いする。


「な・ん・でっ、ジーポーン側の街が消し飛んでるんですかねぇ?まさか.....アレだけやるなっつといてやる訳ないよな?んんっ?」

「ち、違うのよ~っ!ママはちょっと『めっ!』ってしただけなのよ~っ!痛いっ!いたたたたぁっ!カズちゃんっ!?ママの顔がミシミシ鳴ってるわっ!?このままだとママが大変な事になっちゃうわっ!?」

「何が『めっ!』っだよっ!完全に『滅っ!』になってるじゃねぇかっ!!つ~か住んでた人達はどうしたんだよっ!まさかとは思うが.....」

「す、住んでた人達はジーポーンに強制転送してあるから誰も殺してないわよ~っ!虐げられてた人達も解放されて喜んでるから、ママを許してっ!このままだとママの顔が細長くなっちゃうわ~っ!!」


俺は母さんの顔から手を離すと訊ねた。


「んっ?ジーポーン側の人間は全員転送した訳じゃないのか?」

「それだとこの街が機能しなくなるでしょ~?だから問題無さそうな人達はそのままにしてあるわよ~?.....うぅっ.....顔が潰れるかと思ったわ~.....」


まぁ、それなら良しとしておこう。

誰も死んだ訳じゃないし、今後邪魔して来そうな奴等を排除してくれたと思えば。

.....アレっ?怒る必要無かったか?.....いや、ここで甘い顔したら調子に乗るだけだしな。

人の忠告を無視して勝手に動いたのは事実だしな。ここはキチンと叱っておこう。


俺がそんな事を考えていると、部屋のドアが空き留守番組の嫁さん達が入って来た。


「カズキ様、おかえりっす」

「.....おかえりなさい.....」

「おかえりなさいませっ!戻られたという事は、攻略は終わったんですわね?」

「ただいま。あぁ~、いや、一応最深部までは行ったんだが.....管理者を決めないといけなくてな。それで1度ザザさんに相談しようと思って戻ってきたんだよ」


俺はネル、フローラ、リリーナに挨拶をすると、何故戻ってきたのか経緯を説明した。


「あぁ、それならキキさんがするって話になってるみたいっすよ?」

「えっ?いや、俺達はまだザザさんに話してないんだが?」

「.....カズキ様達が向かった後.....管理者は誰にするか.....直ぐに選んでた.....」

「当然ですわねっ!カズキ様達が攻略に向かって攻略出来ない訳がありませんものっ!」

「信頼してもらって嬉しいのは嬉しいんんだが.....それは流石に先走り過ぎなんじゃないか?」

「いえいえ、そのような事はございませんよ?何よりシャルミナ様もおられるのです。ダンジョン攻略はもう成功した物と考えておりました」


そう言ってザザさんはキキさんと共に部屋に入ってくる。

その後ろにはシャルミナ、ミラーカ、リロロも一緒だ。


「お話は聞きました。管理者が必要との事で戻られたのだと。こちらのキキをお連れください」

「未熟者ですが精一杯務めさせて頂きます。よろしくお願いします」


ザザさんに続いてキキさんがそう言う。


ってか3人は俺が母さんの元へ直行している間にザザさんに説明してくれてたのね。

何かすまぬ.....でもありがとう。


「じゃあ話が早いですね。このブレスレットを装備している者に触れてる人も一緒にコアルームに飛べるみたいです。だからこれからもう1度、一緒に来てもらう事になるんですが、それでいいですかね?」

「勿論ですとも!キキ?準備は出来てるだろうな?」

「はいっ!いつでも行けます!」


俺の言葉にザザさんがキキさんに確認を取ると、キキさんはいつでも行けると返事をする。


「それで、その.....このような事を今聞くのはどうかと思うのですが.....資源等はどうでしたか?」


あぁ~.....ザザさんはこの街の領主だしな。しかもライクニフ側は結構厳しい状況だったし。

気になるのも当然か。


「う~ん.....結構多いんじゃないですかね?1層は簡単な鉄ぐらいでしょうけど、2層は薬草や木材も豊富ですし、3層は毛皮とか肉類をドロップする魔物が多そうでしたね。4層は珍しい鉱石などが取れると思いますし、5層は海産物が取れそうでしたよ?」


俺はとりあえず見て来た感想を伝えた。


「おぉっ.....まさかそこまでとは.....これで我が民達もやっと.....」


ザザさんはそう言って涙ぐむ。


「まぁ実際、どのように採取出来るのかは俺には分かりませんけど、それはこれからキキさんを連れて行ってからの話になるんじゃないですかね?」

「えぇ、分かりました。このような事で引き留めてしまい申し訳ありません」

「いえいえ、お気になさらず。じゃあそろそろ行こうか?」


俺はザザさんにそう言うと、キキさんの方に向かいそう言った。


「はい!よろしくお願いします!え~っと.....触れればいいんですか?」

「あっ、そうです。俺に触れてください。それでコアの元まで飛べるみたいですので.....もしかして全員付いてくる気?」


俺の肩にキキさんがそっと触れると、俺の嫁さん達も全員俺に触れてくる。


「もうジーポーンから襲われる心配もないっすからね。残る意味も無いっす」

「.....ダンジョンに行くの.....初めて.....楽しみ.....」

「ラナードにもダンジョンはありますけど、私もダンジョンに入るのは初めてですわ!」

「当然妾達も行くのじゃ」

「当然だよね~っ!」

「カズキ様の行く場所が私達の行くべき場所です!」


了解.....じゃあ全員で行きますかね。


「楽しみね~?ママもコアの近くに行くのは初めてだわ~」


.....母さんも来るのね.....


ってか、今更なんだが母さんなら最初から直接コアの元へ行けたのでは?


普通に行けそうだ.....もしそうなら、俺達が攻略してたのは何だったんだよっ!!


いや、まだそうと決まった訳じゃないっ!

慌てるんじゃぁない、俺っ!

でも、何か嫌な予感がするから『直接行けないの?』なんて母さんには聞かないぞっ!

絶対に聞かないんだからねっ!

俺は自分の嫌な想像を頭を振って振り払う。



(そう言えば.....あのコア、やけに母さんに怯えてたけど平気なのかね?直接本人が今から来る訳なんだが.....まぁ大丈夫か。)



こうして俺達は管理者になるキキさんとその他大勢で、ゾロゾロとコアルームへと戻っていくのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ