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突然!異世界ライフ~とりあえずのんびり生きていこうと思います~  作者: おる・かん
第3章・ライクニフ国
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ダンジョンの朝の一幕

「ふぁぁぁ~ッ!.....朝か.....うぅ~ん.....ッ!!」


俺は大きな欠伸をすると、固まった身体を解すように腕を大きく上へと持ち上げ身体を伸ばした。

俺の横ではミラーカとシャルミナが気持ちよさそうに寝ており、まだまだ起きる気配はない。

俺は2人を起こさぬよう静かに起き上がると、車の2階の就寝スペースから下へと降りて行く。


「おはよう~」

「あっ!おはようございます!」


俺が下へ降りると、そこにはリロロが既に起きて朝食の準備をしてくれていた。


「朝ご飯まで、もう少し待ってくださいね?」

「分かった。ってか何か手伝おうか?」

「駄目ですっ!このような事は私の仕事ですっ!カズキ様はのんびりしていて下さればいいんですっ!コーヒーでも飲んで寛いでてくださいね?」


俺が何か手伝う事はないかと尋ねてみたら、リロロはめっ!っと言った風な感じで指をピッっと俺に突き出して断る。

リロロは相変わらずこのような雑事などは俺にさせてくれない。

このダンジョンに入ってから食事の準備はリロロに全て任せてある。

別にリロロに押し付けてる訳ではなく、リロロが自分がやると言って聞かなかったからだ。

意外.....と言っては失礼なのかもしれないが、ミラーカもシャルミナも簡単な料理は作れる。

そんなに凝った料理は流石に無理だが、一般家庭レベルの料理なら普通に作れるのだ。

俺も1人暮らしをしていた時には自炊をしていたので、簡単な物なら作れる。

なので料理は順番でやろうと話していたのだが、リロロが全部自分に任せて欲しいと言ってきたのである。

これは別に1番年下で気を使ってるとか言う訳ではなく、単にリロロの趣味だからだ。

なので俺達3人は有難くその言葉に甘えて任せているのだが.....やはり任せっきりってのもどうなのかね?っと思い手伝いを買って出るのが今の所全て断られている。


(リロロに甘えすぎると駄目人間まっしぐらになる気がする.....)


リロロは俺の世話を細かな所まで全部やりたがるので、甘えすぎたらその内飲食すらお世話される羽目になりそうなので少し怖い。

勿論、そんな事にならないように気を付けてはいるんだが.....


(あの甘えさせ上手は天然なんだろうな.....リロロが世の中に沢山いたら間違いなく駄目人間が量産されるだろうな.....リロロ、恐ろしい娘っ!)


俺はそんな事を考えながらリロロが淹れてくれたコーヒーを飲みながらのんびりとソファーに座っていた。


「カズキ様っ!あと少しで出来ますのでもう少しだけお待ちくださいね?」

「じゃあ俺はそろそろ2人を起こしてくるよ」

「そのような事、カズキ様がなさらなくても.....後で私が起こしに行きますよ?」

「いやいや、それぐらいはさせてくれてもいいんじゃないっ!?」


俺はそう言って、これ以上何かを言われる前にそそくさと2人を起こしに向かった。





「お~いっ!2人共朝だぞ~?起きろ~っ!」


俺はスヤスヤと未だ夢の中に居る2人に声をかける。


「.....んぅ~.....朝.....?」

「そうだぞ~!もうすぐ朝ごはんも出来るから起きような?」

「ん~.....抱っこ.....」


ミラーカはそう言って寝転がったまま両腕を俺の方へと伸ばしてくる。


「はいはい.....よっと!」


俺はミラーカの腕を引っ張り上げるとそのまま身体を起こし、ギュウ~ッとミラーカを抱きしめた。

朝はこうのように甘えん坊モードのミラーカだが、いつもの元気いっぱいの彼女と違った魅力がありとても可愛らしい。

しばらく無言で抱き合っていると、ミラーカは完全に目が覚めたのか


「.....おはよう.....うぅ~ッ!!ぷはぁぁっ!よしっ!目が覚めたっ!先に下に行っておくねっ!」

「おうっ、おはよう!分かった。シャルミナを起こしたら俺達も降りるよ」


そのように挨拶を俺に交わしてそのまま下へと降りて行った。


(さて.....後はシャルミナなんだが.....相変わらず寝起き悪いなぁ.....)


シャルミナは朝にとても弱い。

放置しておくといつまでも寝ているのではなかろうか?


「シャルミナ~っ!朝だぞ~ッ!起きろ~ッ!!」


俺はシャルミナに声を掛けつつ身体を揺すって起こす。


「.....ん~.....?......あと50年.....」


長いわっ!!流石不老種と言うべき時間間隔なのかっ!?

ともかく、そんなに寝られたらたまらんわっ!


「ホレッ!いい加減起きろっ!!もう朝だぞっ!リロロが美味しいご飯を作ってくれてるぞっ!」


俺はシャルミナの身体をユッサユッサと豪快に揺らしていく。


「や、やめっ.....分かったっ!起きるっ!起きるからっ!」


グリングリンと身体を揺さぶるのは流石に堪えたのか、シャルミナそう言って身体を起こした。


「全く.....もうちと優しく起こさぬか.....」


恨みの込められた視線を俺に向けながらシャルミナはそう呟く。


「はいはい。じゃあこれでいいか?」


俺はシャルミナの額に優しくキスをする。


「えへへ.....っじゃなくて最初からそう起こしてくれたらよいじゃろっ!?何もあんなに身体を激しく揺さぶる必要なかろうて!?」

「いや、それで起きるなら最初からするけどさ.....起きないじゃん?」

「んぐぅッ.....い~やっ!やってみんと分からんではないかっ!」

「残念。既にに試してあるよ。でもウンともスンとも起きませんでした!」


俺がそう言うとシャルミナはサッと視線を逸らす。


「とりあえず降りるぞ?リロロがご飯作ってくれて待ってるぞ?」

「むっ?リロロを待たせる訳にはいかぬっ!カズキ様、早う下に降りるのじゃ!」


シャルミナはそう言うと、ガバッとベッドから素早く抜け出し下へと降りて行った。

.....リロロに甘すぎやしませんかね?シャルミナさん。

そういや、リロロが起こす時だけやけに寝起きもいい気がする.....

ま、まぁ俺でも無事に起こせたんだし良しとしておこう!

あまり深く考えてはいけない!

.....リロロに負けてるなんて考えちゃイケないんだからねっ!


俺は頭を振り、何も無かったと自分に言い聞かせて下へ向かったシャルミナを追いかけて行ったのであった。



こうして俺達はダンジョンでのいつも通りの朝を迎え、この後に控えるダンジョンの攻略に向けて朝食を食べて力を蓄えるのであった。

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